安倍政権にひれ伏す日本のメディア [Kindle]

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  • 双葉社 (2016年2月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (142ページ)

安倍政権にひれ伏す日本のメディアの感想・レビュー・書評

  • 小泉政権のときもそうだったし、今の安倍政権もそう。長期政権はメディアから批判されない。それは批判されるべきことがないから、というわけではない。長期政権はメディアを上手にコントロールし、批判されないようにしているのだ。逆に言えば、メディアをコントロールすることが政権を長期化するコツなのだ。

    そして、今の安倍政権はアメとムチを使い分け、政権に都合の良いメディアを作り上げている。

    問題はそんな傲慢な政権ではなく、あっさりと追随してしまっているメディア側だ。と、著者は嘆く。情報をもらえないから、政権に寄り添うメディアにジャーナリストとしてのプライドはないのか。政権から報道の自由を侵害された新聞社があれば、他の新聞社も団結して、政権に抵抗するべきだ。

    日本のメディアは政権に媚びるために、仲違いしている場合じゃない。

  • ここで問題とされているのは、安倍政権ではなく日本のメディアである。「政権がメディアに圧力をかけるのは、残念ながら当たり前の話」であり、重要なのは圧力を受けた際、メディア同士が会社の枠を越えてスクラムを組み政権に対応することだ、それをしなければジャーナリズムの、ひいては民主主義の未来は無いと著者は語る。
    しかし今の日本のメディアはそこから程遠い場所にいる。筆者の言うように、オーウェルの『1984年』の世界は意外に近くまで来ているのかもしれない。寒い。

  • AP通信東京支局、WSJ東京支局などで記者として働き、ニューヨーク・タイムス東京支局長を勤めた著者による日本メディア批判、主に新聞社批判。日本のジャーナリズムはあまりに未熟で、第二次安倍政権やいわゆるネット右翼による言論弾圧に対する反応がナイーブすぎると指摘する。

    指摘はまさにその通りで、我々が大正期にあれほど苦労して手に入れた言論・表現の自由は一体どこへ行ってしまうのだろうという不安は著者と共有する。

    一方で、「言論・表現の自由」を一番軽んじてきたのが日本のジャーナリスト達だという事実も指摘しておくべきだろう。本文中で指摘されている「吉田調書事件」における他紙の対応(朝日の追い落としに夢中で、原発事故の情報隠匿という本質に迫れなかった)もそうだし、自分の主張と異なる事実や意見をことごとく「報道しない自由」で封殺してきた数々のキャンペーン報道もそうだ。人権屋による言葉狩りの先棒も担いで久しい。著者のいう「調査報道」の実現は、ガラスの家に住む既存の新聞社には無理だろう。

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