ズートピア MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
- ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4959241763334
感想・レビュー・書評
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動物たちの“楽園"ズートピアで、ウサギとして初の警察官になったジュディ。
でも、ひとつだけ問題が…。
警察官になるのは通常、クマやカバのように大きくてタフな動物たちで、小さく可愛らしすぎる彼女は半人前扱いなのだ。
だが、ついにジュディも捜査に参加するチャンスが!
ただし、与えられた時間はたった48時間。失敗したらクビで、彼女の夢も消えてしまう…。
頼みの綱は、事件の手がかりを握るサギ師のキツネ、ニックだけ。最も相棒にふさわしくない二人は、互いにダマしダマされながら、ある行方不明事件の捜査を開始。
だが、その事件の背後にはズートピアを狙う陰謀が隠されていた…。
コマーシャルでの「自分の夢を諦めない」というだけでなく、属性で職業の制限をされる差別や偏見に踏み込んだ大人でも楽しめるストーリー、ズートピアの住民の行方不明事件に秘められたズートピアに隠された秘密を追うミステリアスな展開(行方不明者は何故野生化したか?などの謎)、属性による偏見に苦しんだ経験を持つジュディとニックの熱い相棒ぶり(ジュニアスカウトでいじめられた経験を持つニックとウサギであることを理由に不遇な目にあわされているジュディが励まし助け合う凸凹バディぶりがユニーク)、エリア別に暮らす動物の暮らしぶりと施設のユニークさ、無意識な差別意識を乗り越え行方不明事件の真相に迫るジュディとニックの名コンビぶりがハラハラドキドキな骨太な傑作アニメ映画。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ニックと結婚したい。
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前評判がかなり良かったので、映画館で観ようかな、どうしようかなと思っているうちにDVDレンタルが開始。
ディズニー映画の中でも、メッセージ性が強く、深い作品だったと思う。
「ステレオタイプはダメなのよ!」と声高らかに主張するジュディが、Mr.ビッグを白クマ(巨大な肉食動物)と思い込んでいたり、“おひとりさまにんじん”を小さいという見た目だけで口をつけなかったり、と所々に矛盾している姿が描かれていて、人間の本質を見ている気持ちになった。
そのジュディも、ニックと行動を共にしていくことで、
自分の中のとっさの思い込みに気が付き、改めて行く姿が素敵だったし、そういう関係を肉食・草食という垣根を超えて築けていることに心が温まった。
肉食動物と草食動物、大きい動物と小さい動物。
宗教や趣向が異なっている者同士、人種を超えて共に歩んでいくには何が必要なのか、そういった言葉にするには少し気恥ずかしいものを、ストレートに伝えてくれる作品。
子どもと一緒に見て、考えを共有したいなと思える良い作品に出会った。 -
ズートピア観にいった。
なかなか複雑なはなしですな。
物語のなかのメタファーだとか、これは何の模倣だろうだとか。
人種問題に置き換えるとアメリカの縮図的なような世界情勢を風刺したような。
諦めないで夢を叶えよう!君はなんにでもなれる!というわかりやすいメッセージ性の裏にほんとにそれユートピア?みたいなね。
子どもが見るとすなおにおもしろいものでも、大人が見るとどんな穏やかで弱そうに見える人にも無意識に人を見下したり自己防衛のためだとしても他人を排除する気持ちがあるってことを見せつけられる。
自分のなかにもあるってことを。
肉食獣は草食動物を喰らっていた野蛮な生きものとされ、草食動物と共存する理想の都ズートピアではなりたい自分になれる、本当に?
オオカミより羊がより悪役で、うさぎよりキツネがより傷つき苦労している。
被害者ぶる大多数はむしろ暴力にもなりうる。
草食動物は大人しくて、肉食動物は獰猛ってことがもう偏見だもんね。
スイギュウもカバもゾウも草食なんだぜ。
猫や犬は肉食だし、パンダだって笹だけ食べてるわけじゃないんだクマだから肉だって食べる。
いやでも!すごいおもしろかったから!
面倒なこと考えなくても、みんな仲良くしていけたらそれがいちばんだよねって!
ジュディニックがお似合いだよねって!
ニックとても好きだー。予想外にもきゅんときた。 -
お一人様にんじんや、ヌーディストの動物など、
それぞれの動物の細かい設定であったり描写が面白かった。
多様性や偏見をわかりやすく変換している話。 -
2016.8 劇場鑑賞記録転載。
『ズートピア』
結論、めちゃくちゃおもしろかった。上戸彩の吹替えも良かった。妻も娘も大感激。もう一回観たい。以下、ネタバレ気を付けてますが満喫したい方はスルーしてください(できれば予備知識ゼロの方が楽しめるタイプの映画と思います)。
冒頭、念願の警察官になったウサギのジュディが大都会ズートピアに向かう鉄道のシーンは感動モノ。様々な動物が共存する街での、キャラクターの動き、ギャグも最高。しかし何より恐怖=テロが住民を分断していく、というサスペンスがよく練られている。一番怖いのは、記者会見で功を焦り、思わず聞きかじりのコメントをしてしまうあのシーン。映画のタイトルが示すテーマはユートピアの名を借りたディストピアだろう。
「実は差別を巡る深い話だよね」といったレビューが多いようだが(私もそう思う)、それに加えて私が思うのは、主人公ジュディのピュアさが持つ「危うさ」。警察内で手腕を認めさせるために権力を恣意的に行使するし、詐欺師のニック(キツネ)を逮捕をちらつかせてこき使う。一番はなはだしいのは「拷問」も辞さないあのシーンだ(すべてギャグに巧妙にまぶされてはいるが・・・)。
全然関係ない場面で「目的は正しいが手段は誤っていた」というセリフがさらっと出てくるが、この映画は、違いを認め合おうといういかにもディズニー的なメッセージの裏に「正義の暴走」批判を隠し持っていると私は睨んでいる。
いずれにせよ、先日観た「パディントン」といい、多様性の受容は一見子供向け映画の世界でもいよいよ今日的なテーマになりつつあるようだ。
それにしても、「夢を信じるあなたにおくるどうのこうの」っていうノリのお約束コピー、もういい加減にしたほうがいいのではないか。そういう話じゃないんだし・・・。 -
ティーン以下の女の子向けかな?トライエブリシング!なんでもやってみよう!失敗しても大丈夫!いつも助けてくれるちょっと悪っぽいけど優しい彼がなんだか気になるの♡っていうなんか背中が痒くなるような話だった。差別的な話とかポリコレ的なものを盛り込んでるようだけど、それも含めて子ども向けかな。それってディズニー映画で大人が学ぶ事じゃないような気がするし。