風よ。龍に届いているか (幻想迷宮ノベル) [Kindle]

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  • 幻想迷宮書店
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感想・レビュー・書評

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  • ダンジョンRPG『Wizardry』のノベライズ版。(おそらく)Wiz5辺りの舞台設定で描かれている。
    クオリティは相変わらず素晴らしい。良質のファンタジー小説だ。

    自分がクリアまでプレイした作品はWiz5だけなので、当時を思い出せてわくわくする。職業や転職システムの話もあるので、ゲームを知っている方がより楽しめる。

  • 1作目「隣り合わせの灰と青春」の続編。
    1作目はゲームのノベライズ小説で、ゲーム体験を小説にしたようなものだったのに対し、本作は小説そのもの。普通の小説で期待はずれだった。

    キャラクターはストーリーの都合にあわせて動かされている感が強い。さらにキャラの心情をすべて解説しようとしているのがよくない。
    1から10まで説明する勢いで心情を描写しているのだ。余韻も何もない。
    さらにその心情もおかしいと感じる。ストーリーの筋が先で、キャラクターの感情の説明をあとづけで行っているのが原因なのか、その説明に無茶なところがあるのだ。無茶というかキャラクターの精神が成熟しておらず、それまでの経験を考えるとここまで幼稚なのは矛盾を感じる。

    また魅せ方が先にあるせいか戦術としておかしい場面がある。作戦を味方に明かさず、ただ見ていろと命令したり俺を信じろの一言で行動させるところなどが代表例。

    不満点以外はかなり面白い。ラストもいいし、序盤の侵略されるところの臨場感は相当なものだ。

    「隣り合わせの灰と青春」「不死王」「風よ。龍に届いているか」と読んできたが、面白さがどんどん落ちていった(作目の魅力であったゲーム的な側面がどんどんなくなって代わりにホラー要素が増していった)。これが残念だった。

  • ・前作がゲーム『ウィザードリィ』を上手く小説に落とし込んでる一方で、そこが縛りになってる部分もあったのか、本作ではだいぶ自由に物語が展開する。
    ・ダンジョンに入るのは中盤以降、そこまでは街や城での戦いや、断崖登攀。
    ・分量が増えたこともあり、キャラクターがより掘り下げられた。どのキャラクターも魅力的。
    ・面白かった!

  • ウィザードリィ世界観の小説三部作の三作目、冒険者たちがダンジョンに挑む冒険活劇です。

    精霊に愛されたはずの都市を襲う異変は世界滅亡の序章にすぎなかった。
    おぞましい敵に仲間たちが次々と倒れていく中、僅かな希望を求めて忍者ジヴと冒険者たちはダンジョンを登る。
    という感じの土煙と血の匂いのしっかりするファンタジー。
    なによりタイトルが格好いいですが、内容も名前負けしていません。

    ゲームシステム的な解説も結構入りますが、登場人物たちが息づいているのであまり気になりません。
    ただ、前作不死王、前々作隣り合わせの灰と青春を読んでいないと細かいところがわからないかも。

    かつては希少本だったそうですが、電子書籍で気軽に読めるのはありがたい限りです。

  • 以前に『隣合わせの灰と青春』を読んでいて続編があることを知らずにいました。Kindleアンリミテッドで見つけて読んでみました。小学生だったら読みきれてなかった長編です。登場人物も『隣合わせ~』と繋がりがあったり、微かな記憶をたどりながらウィザードリィの世界を思い出しました。RPGではモンスターは倒すだけの存在ですが、その禍々しさも表現されていて、その冒険の困難さがよく表現されています。同著者の『不死王』を先に読むことをお勧めします。

  • ダンジョン攻略中はさすがの面白さ。前作と比べてしまうのは読者の悪癖ですね・・・。

  • 良かった。
    主人公が忍者で、ストイック。
    話もちょっとSFが入っている感じ、やっぱりウィザードリーを元にした話らしいが、こんなにSF入っているのかしら。。。。

    なんかちょっと、RPGをやりたくなってきた。

  • 前作『隣り合わせの灰と青春』を読んだ人はぜひ、読んでない場合はあちらを読んでからぜひ。
    自分はウィザードリィを全く知らない人間でしたが、RPGを読む、あるいはゲームをプレイしたことがあるなら問題ないかと。

  • これでもか,というほどの展開があるが,今で言うラノベの域を出ないかな。もうちょっとコンパクトにするといいかな。

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