家康、江戸を建てる [Kindle]

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著者 : 門井慶喜
  • 祥伝社 (2016年2月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (261ページ)

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家康、江戸を建てるの感想・レビュー・書評

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  • 皇居東御苑を散策後、江戸城に興味がわき、手に取ったのが、直木賞候補作、門井慶喜さん著「家康 江戸を建てる」です。

    内容は、名もない役人や職人が、江戸を都市として整備していく江戸時代版プロジェクトXです。

    利根川の流れを曲げたり

    井の頭池から水道を引いたり

    伊豆から巨石をはこんだり

    青梅から石灰をはこんだり…

    学問はないが経験豊富な職人と、技術者が、
    適材適所に活かされ、どんどんと大工事がなされていく様は、爽快です。
    私がもっとも感動したのは、天守閣を建てる意味。
    秀忠は、平和の世の中に、天守閣は不要だ、といいます。しかし、家康は、天守閣は必要だ、と…。

    理由のひとつは、天守閣建築のため、大名に大金を使わせ、勢力を衰えさせるため。ここまでは、秀忠も気づきます。
    もうひとつの理由は、天守閣を白色にすることにより、それを平和の象徴とすること。

    さらに町全体も、漆喰で白にすることにより、天守閣からのながめは、まさに平和一色。

    家康は、それを各地の大名にアピールし、以後、漆喰を使用した白い天守閣は、スタンダードとなりました。

    土地勘があれば、より楽しめる作品だと思います。

  • ヒストリアと知恵泉とタイムスクープハンターを一緒に見てる感じ。関東に土地勘ない私でも楽しく読めました。

  • 今やってる大河ドラマで家康が江戸に飛ばされた回前後に、ネットで紹介されているのを見て買ってみた本。
    江戸のインフラ整備に関する諸々を扱う。
    こういう地道な歴史物、悪くないなと思うけど、設定に比して文体が個人的には簡素に感じられてしまい、そこまでのめりこみはしなかった。
    今後この方の本を読むかは題材次第かなあ・・・文体がそこまでのめり込めなくとも、展開が熱ければそれはそれで乗れるんだけど、どうしたって展開は静的だからなあ。

  • 徳川家康の江戸開拓の様子を連作でまとめたもの。言われてみると未開の江戸をここまで築いたのは江戸幕府であり、その先駆けが徳川家康であることに改めて気づく。その開拓に携わる人間像もうまく描けている。

  • 休暇中に読んだ本。神田山の話が出てくるかと思ったらなかった。

  • 治水、貨幣鋳造、街づくり、築城。それらの中心となった『仕事人』と、グランドデザインした、家康とを軸に描く短編連作集。 溜池・銀座・三鷹など、地名にもストーリーがあった。 第1話・第2話が良かったのだが、ラストの秀忠&家康による対話シーンは、さらに心地よい読了を醸す。 直木賞は候補に留まったが、現状、この夏ベストワンな一冊。

  • へんぴな田舎町が、江戸という当時世界一の大都会へ変わってしまった。その第一歩を、いくつかの短編を積み重ねることで描き出している。主役になるのは、家康でもその配下の武士たちでもなく、むしろそれほど大きな地位や権力を持っているわけでもなかった技術者である。

    そういった意味で、何というか「地上の星」を聞いているような、テクニカルなおもしろさ、そして自分の技術に対する誇りを持ち続ける男たちの強さが感じられて心地よい。最後の短編が全体をまとめる形になっていて、なるほど、これが「江戸を建てる」ということなのだなと納得できる。

    小説としての趣向もあれこれ凝らされていて、おもしろく読むことができた。魅力的な題材と人物が描かれているからこそ、連作短編という形式が少し物足りなくなったのも事実。ひとつひとつの内容がもっと書き込まれて、長編として読みたい気がした。

  • 連作短編集。家康の江戸づくりに貢献した人々に纏わる話である。かなり史実に忠実に執筆したのではないだろうか。必ずしも面白さだけで話が進んでいくわけではない。惜しくも賞は逃したけれど、歴史好きの人もそうでない人でも十分楽しめるないようになっている。惜しいのは、家康が江戸をどのような街に仕上げようと考えていたのかが明確になっていないとこkろだろうか。

  • テーマはいい。冲方丁ならもっと面白い話しにしたはず。残念。

  • 徳川家康が江戸を築き上げた際の
    各職人たちの群像劇。

    何故かタイトルを見てコメディタッチの
    作品かと勝手に思い込んでいたが
    かなり熱いストーリーだった。

    一つの世代で成し遂げられなかった
    事業が次世代に託されていく話や、
    気に食わない上司に成果を奪われるような
    ひどい仕打ちに耐え忍びつつ、目標達成を目指す話、
    そりが合わない職人同士がお互いの技術を
    認め合っていく話など、どの章も楽しく読めた。

    「石垣を積む」の吾平さんが面白かった。
    人に会った時の第一印象が「殺す」とか、少年漫画でも
    滅多にない(笑)

    また、当時の状況を現代のサラリーマンにも
    わかりやすいたとえに置き換えて説明しているので、
    (特にインフラやものづくりに従事している職業の人は)
    きっと登場人物に感情移入しやすいと思う。

    第155回直木賞候補作の中では
    個人的に一番好き。

    何が感動したかって
    しょっぱなの章で自分が10年程前に
    わざわざ関西から山梨まで見に行った
    聖牛が登場してきたという。

    思わず当時書き込んだSNSの記事を
    オジサン読み返してしまったよ。

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