武器輸出と日本企業 (角川新書) [Kindle]

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著者 : 望月衣塑子
  • KADOKAWA / 角川書店 (2016年7月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (135ページ)

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武器輸出と日本企業 (角川新書)の感想・レビュー・書評

  • 2014年、武器輸出を禁じていた、あるいは武器輸出に慎重だった日本が、安倍首相のもとで武器輸出を解禁。

    このことがどういう影響を与えることになったのか?武器輸出によって国際的な日本の立ち位置はどうなるか?国内の武器開発事情は?軍事産業はどうなるのか?メーカーで働く人の心情は?ロボット研究と武器 ロボット研究者の現実とは?
    などの疑問に対して取材。著者は東京新聞記者、菅官房長官にしつこく詰め寄ったことで一躍有名になった人。

    取材によって明らかになったのは、アメリカ軍主催のコンテストの賞金を受け取らない、軍関係者を大学に入れないなど良心的な歯止めが今のところはたらいているが、政府による「武器に使わない。防災や抑止力に使うのだ」という言い換えや、研究費の削減、あるいは武器は作らないがそれ以外は作りますといった寄りわけが難しいメーカーの苦悩によって、良心的な歯止めがなくなるのも時間の問題だろうという危機的状況でした。生の声を取材しているので個人個人がどう考えているのかを知ることができる内容です。

    また、機密文書にアクセスできる記者ならではの分析と指摘には共感できる点が多く、テレビの評論家の意見よりもよほど現実味があります。

    国家安全保障局は省庁の出向者でほとんどが占められており有識者は数名のみ。政府の意向と省益メカニズムだけで武器輸出の決定が行われる可能性が高いという、指摘は、一般人が知らない間に物事が進んでいく環境が整っているということを意味するように思えます。

    武器開発の最先端も取材。無人攻撃機の開発が目白押しで、オバマ政権が行った特殊作戦の機密報告書では12年5月~9月の間に行われた33人を標的にした攻撃で殺害した人数は200人以上。1割ほどの打率でしか標的を狙えない能力の攻撃機を使っているという実態。また、殺す必要のなかった人を敵だとして報告していたことも暴露されています。

    論調は、冷静ではあるものの内心はふつふつと熱いものが感じられ、この問題をさらに突っ込んでいただきたいと応援したくなります。

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