暗幕のゲルニカ [Kindle]

  • 31人登録
  • 4.44評価
    • (4)
    • (5)
    • (0)
    • (0)
    • (0)
  • 3レビュー
著者 : 原田マハ
  • 新潮社 (2016年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (292ページ)

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
宮部 みゆき
村上 春樹
三浦 しをん
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

暗幕のゲルニカの感想・レビュー・書評

  • 「ゲルニカ」をめぐるストーリーは、過去と現代、フィクションとノンフィクションを行き来して進み、ハラハラドキドキあり、強い戦争反対にメッセージあり、一人の女性の生きざまあり・・・と飽きさせない。連載だったからか、同じような描写がたびたび登場するのがちょっとつらかったけど、原田マハらしい力強さがみなぎっていて、ぐいぐい引き込まれる。また行きたいところができてしまった。レイナ・ソフィア@マドリッド。ピカソのメッセージを直に受け止めてみたい。

  • ピカソの「ゲルニカ」を描いた当時のパートがよかった。ピカソの愛人ドラの話とか。どの人物がフィクションか知らずに読んでいたけれど、ピカソや彼をとりまく人々がリアルでいきいきとしていて、その時代を見てきたようなおもしろさ。
    現代のパート、「ゲルニカ」を展示しようとするMoMaのキュレター瑤子のパートも、ニューヨーク、スペインを行き来したりといった華やかな美術界の様子とかはミーハー的に楽しかったけれど、それ以外の部分ももうちょっと書き込まれていてもよかったかなあと。事件の解決も簡単すぎる気もしたし。

  • ピカソの「ゲルニカ」を題材に第二次大戦のスペイン内戦時パリと現代のニューヨーク(9.11のテロ)を行き来しています。
    登場人物は20世紀パートはピカソを始めほぼ実在の人物、かたや21世紀パートは創作です。

    ピカソは如何なる形で「ゲルニカ」を創造したのか?その想いを元に「平和とは何か?」を考える1冊。

    今も、ニューヨークの国連本部、安全保障理事会の入口に「ゲルニカ」のタペストリーが飾られていますが、2003年2月、コリン・パウエル米国務長官がイラク空爆を示唆する演説を行った際、なぜか青いカーテンと国旗で隠されてました。そちらがモチーフとなっています。

    物語は2つの年代を行き来しますが、順序立てて続いて行くので読みやすいです。なので、「あ、こういう事だろうなぁ・・」とかが推察しやすい。ミステリー度を求めていく作品でもないと思うので、そこを求め過ぎるとつまらないでしょう。また9.11の件を絡めるのも強引な気がしましたが、読み進めると確かにこういう形でないと成り立たなかったのかなと思いました。

    「平和」って文字にすると2文字ですけど、そこに至るまでその時代時代で意義も達成手段も全く違うので1000年前の「平和」がそのまま今の「平和」ではないのが重要な事で争いの種にもなっているのだと思います。

    しかも「理想」と「実現手段」の両方が重要ですが、それを考えた時に大体後者の意見が割れるために争いになるのかと。

    人類の永遠のテーマであり、ちょうどいま読んでおくと良いテーマなのだと思いました。

全3件中 1 - 3件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

暗幕のゲルニカはこんな電子書籍です

暗幕のゲルニカの単行本

ツイートする