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- / ISBN・EAN: 4548967289657
感想・レビュー・書評
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恋愛も、SMも、アルコールも、
みんな同じなのかもしれない。
作品★★★★☆
心理★★★☆☆
基本的には女子の妄想ストーリーなのですが、
それだけではない何かがここにはあります。
「走る」
この映画の中に隠されたサブテーマ。
恭也の盗撮をするために後を追う一連のシーンや、雨の中を2人が走るスローなシーン。神戸の街を恭也がエリカを探して走るシーン、エンディングの「走るぞ」といって2人で走るシーン。
ぼくも、映画を観終わったあとは、ついつい走り出したい気持ちになった。
しかし。
高校生の青春キュンキュン映画かと思っていたが、
実際には爽やかさが残らない映画だった。むしろ気持ちの悪さや、もやもや苦しい感じが、つきまとった。
なぜか。
そのヒントは、
この作品の登場人物たちが、
自分で好きな人を選びとることができないことにある。
日下部くんでさえも、である。
『あいつらが本当に好きなのは、恋愛している自分だろ』
ひとは、なんのために恋愛をするのだろう。
現代に生きる若者にとって、恋愛は、
アルコールと一緒なのかもしれない。
日下部くんは、地味で、幽霊とか言われている青年ですが、
この映画の中で1番勇気ある青年です。
彼は、恭也にも、エリカにも、
直接「好き」であると言葉にして伝えた。
ただ彼の想いは、恭也にもエリカにも、全く届かなかった。
むしろ、彼の存在は、2人の存在を盛り立てるための存在となった。でも、想いをちゃんと伝えることができた彼は、この物語の中では最も心が成長した人物である。
でももしかすると、黄色い亀をエリカが落としたことに気づいていたけど、言わなかったのかもしれないなと思う。好きな人の笑顔が見られることが一番の幸せだから、という言葉も、本当には真実ではない。
実際には彼も、恋愛に恋愛した人物の一人なのかもしれない。
修学旅行でのこの経験が、彼の今後の人生にどう生かされるのか。どんな人生が待っているのか。ぜひ続きが知りたい。
恭也とエリカや周りの人物たちのやりとりを見ているだけでとても疲れてしまう映画でしたが、
ぼくの中ではサンちゃんの存在だけが、オアシスでした。
『さんちゃん、私、オオカミ少女やめるーー。』
サンちゃんの家の前で泣いて、サンちゃんが抱きしめるシーンが、この映画で唯一の救いです。
人が大きく成長していくためには、心の支えとなる人が必要です。どんな悩みでもそのままで受け止めてくれて、でもときに道を指し示してくれたり、背中を押してくれたり、大切なときにはいつも、そこにいてくれるひと。そっかー、と言って、ただ抱きしめてくれるひと。そして少女漫画的には、そういう親友には、たいてい彼氏がいない。
そういう支えは、リアルな世界で存在するかと言われると、なかなか、そうではないかもしれない。
僕たちは、心の支えを、どんなふうに作っていけばいいんだろう。
その問題を解決できなければ、僕らはこれからも、
この不気味なSMループからは逃れ出すことはできないだろう。
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あらすじ〜
理想のカレを演じてもらう条件はドS王子への絶対服従! ?
ウソから始まる、人生最初のホンキの恋。
高校に入学したばかりの篠原エリカ(二階堂ふみ)は恋愛経験ゼロなのに彼氏とのラブ話を語る“オオカミ少女"。
恋愛経験豊富な友達にその存在を疑われ、街で見かけたイケメンを盗撮し、自分の彼氏として写真を見せて、その場をしのごうとする。
ところが、その彼は同じ学校に通う、学校イチのイケメン“王子"佐田恭也(山﨑賢人)だった!
事情を打ち明けると、彼氏のふりをしてくれることになった恭也。
しかし、彼が出した条件はエリカの“絶対服従"。ドSな恭也にふりまわされるうちに、ウソから始まった2人の関係が発展して…?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校に入学した篠原エリカ(二階堂ふみ)は、まだ誰とも付き合ったことがないものの、周囲に話を合わせるためについ彼氏がいると話してしまう。
さらに街で見かけた男子を盗撮し、友人に彼氏だと言ってその写真を見せるが、写真に写っていたのは学校一のイケメンと言われている佐田恭也(山崎賢人)だった。
佐田に事情を説明し、彼氏のふりをしてもらえないか頼み込むエリカ。王子と呼ばれるほど人当たりが良く頭のいい佐田だが、実は腹黒い一面を持っており、エリカが佐田の言うことを何でも聞く犬となることを条件に彼女の頼みを引き受ける。
ごく平凡だったエリカの高校生活は一変。エリカはつれない佐田に振り回されながらも、時折見せる彼の優しさにドキドキするようになっていき、エリカは佐田に真っ直ぐ気持ちをぶつけようとする。果たして嘘から始めた恋は、真になるのか。
同名少女漫画の映画化。
彼氏持ちで恋愛経験豊富な女子グループにいるために学校一イケメンの佐田に彼氏のふりをしてもらうエリカの見栄は、リア充でないと幸せな学校生活を過ごせない現代では切実でリアルだし共感しやすい。ドSな佐田に振り回されながらも、佐田と並ぶイケメンの神谷にエリカが遊ばれそうになった時に守ってくれたり、佐田が風邪を引いた時にエリカが看病してくれた時に素直にお礼を言ったりする不器用な優しさにエリカが惹かれてしまう心情の変化を丁寧に描かれる巧みな展開は、恋愛映画の名手廣木隆一監督ならでは。
「ヒミズ」「私の男」などで強烈な役を演じた二階堂ふみの等身大の女の子を瑞々しく演じた自然体の演技が、キュート。両親の影響で恋愛に懐疑的な佐田が、自分と真っ直ぐ向き合うエリカに次第に心を許していく変化も、ピュアな感じ。「お前は俺の彼女なんだから黙って守られてりゃいいんだよ」「うるせえ口だな」など、佐田の不器用な優しさが込められたドSセリフは、女子をキュンキュンさせるはず。
少女漫画の実写化映画を食わず嫌いな男性にも楽しめるラブコメディ映画。
ドSな菜々緒、エリカの親友の門脇麦、エリカに片思いする優しいメガネ男子を演じた吉沢亮など、脇役の演技も光っていた。 -
今思うとすごく豪華なキャスティング、
このキャストと主題歌のbacknumberも合わせてもう少し大人向けのしっとりしたのやってほしいなあ
漫画だと上手くいってる風になってしまうけれど、どう考えたって幸せになれないのはやめた方がいい -
見栄を張って嘘から出た恋が,本当の恋になる,その心模様が二階堂ふみと山崎賢人の二人がみずみずしく演じて思わずほろりとしたり,良かったです.
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出演者は少女マンガ好きなイメージではなかったけど、ちゃんとこういう高校生恋愛ものを演じてさすが俳優だなと思った。
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泣いた!
正直、少女漫画実写化は全然興味なくて
また山崎賢人ねーくらいしか思ってなかったけど
良かったですわ!
メイキング見る機会があって
あれ?なんか面白そうだぞ?
って思ったらハマってた
母校が出てきたときは何とも言えない
ドキドキもあったし(笑)
あそこで撮影してたんですねー
二階堂ふみって青春恋愛良いね
というか麦ちゃんが本当いい演技だった
あの感じ好きだわ〜
もちろん山崎賢人のドSも良かったです!
あとあと、吉沢亮のおどおど感も良かった
若手たちすごい!
菜々緒のキャラもブレないねー -
17/08/06 日本映画専門チャンネルで放送。2016年、日本映画。監督:廣木隆一、脚本:まなべゆきこ、主演:山﨑賢人・二階堂ふみ。
女子高生の篠原エリカ(二階堂ふみ)は、全員彼氏持ちの女友達と話を合わせるため、自分にも彼氏がいると嘘をついていた。しかし、街中で偶然みかけたイケメンを盗撮して自分の彼氏だと偽ったところ、偶然にもそのイケメンは自分と同じ高校の佐田恭也(山﨑賢人)だった。嘘がバレないように話を合わせてもらうため、状況を正直に話したところ、意外にも恭也は彼氏のフリをしてれると快諾。しかしそれとは引き換えに、何でも言うことを聞く「犬になれ」と命令される。以後エリカは恭也のドSぶりに振り回されるが、いつしか彼を本当に好きになっていく。
原作は全16巻。これもかなり端折った展開になるんだろうなぁと思っていたけれど、意外に無理なくまとまっていたように思う。映像として綺麗に見せるためなんだろうけど、名所スポットにどこも人がいないのはありえないだろうと思ったけれど。大事な話をしている時に、結構遠くからのカットが多かったのも印象深かった。台詞もまぁまぁ。メイン2人が自分好みの俳優さんだったらもっとキュンとしたんだろうけど。菜々緒、吉沢亮、鈴木伸之らは合ってたと思う。山田裕貴くん、一瞬だった…(笑)。 -
話の展開は読めたんだけど、場面場面で感情移入してしまった。こんなオバサンにも乙女心が残っていたのね(;'∀') エンドロールの「僕の名前を」がまた映画の余韻を深いものにしてくれた。 山崎くんはこの髪の色の方が好きだな。
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二階堂ふみ目当てで見たけど吉沢亮の存在感が良かった。透明感と儚さで当て馬的な役のつらさが強調されている。「リバーズ・エッジ」での二人の共演が楽しみになった。
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ツンデレもの。。流行りだよねʬʬʬ
でも結構キュンキュン♡してしまうʬʬʬ
コミックも読んだけど、そっちもなかなか良い!