マジカル・ガール [Blu-ray]

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監督 : カルロス・ベルムト 
出演 : ホセ・サクリスタン  ルシア・ポジャン  バルバラ・レニー  エリザベト・ヘラベルト 
  • バップ (2016年10月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021714686

マジカル・ガール [Blu-ray]の感想・レビュー・書評

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  • シュールです。
    作り手側は全くシュールなつもりじゃない気がするのでより得体の知れない感が増長されて、ダークファンタジーでもサスペンスでもホラーでもない。
    なんとも一言では形容しがたいジャンルの作品に仕上がっている。

    痩せっぽちの白血病の少女の夢は13歳になることと、憧れの魔法少女ユキコになること。
    美人妻のバルバラは不安定な精神をどうにか保ちながら裕福な夫に囲われて生きている。
    全く関係のない交わるはずもない、マジカルガール2人が、いつのまにかおじさん達を狂わせ、アレヨアレヨと言う間に不条理な未来を生んで行く。

    愛を貫くために道理に反したことをしてはいけません。
    ちょっとした悪がだんだん大きく膨らんで自分だけじゃなくて大切な誰かに被害が及ぶことがあるからです。
    でもこんな教訓伝えたい訳じゃない。
    これは一体なんだ?色んな人物の色んなシーンが暗転と共に切り替わって、誰にも共感できず謎が深まり、訳がわからないままダークや世界に引き込まれていく。
    謎だらけで辛くなるけど、なぜか目が離せない凄みを感じてしまうこの作品。
    オムニバスではないですが、中盤までまったく散り散りのように思えたストーリーがラスト20分くらいで一気にシュッと纏まってパズルのピースがハマるような感覚もなんか好きだった。

    トカゲの部屋の秘密、バルバラの奇妙な夫婦関係、バルバラと元教師ダミアンの関係とダミアンの服役の真相など、最後までオブラートに包まれたままで観客に想像を委ねてしまう感じもある意味潔くて、(魔法少女ユキコもエンディングも日本語の歌だけど)とってもスペイン映画らしいです。

    後味けっこう悪くて少し気が重くなるので、多分観る時を選ぶけど、なぜか観てよかったと感じた不思議な作品。

  • 好きなタイプの映画かも...と思ったらやはりそうだった。
    ファムファタルが出てくる。
    真面目なのにフッと笑えてしまうところがある。
    そしてどこか物悲しい。
    『ロブスター』(こちらも好き!)の監督に笑いのセンスが似ている気がする。
    想像力を掻き立てられるところも好き。
    日本語の歌も日本人にはお楽しみ。
    ♪愛もさらさら~

  • 12才の美少女は白血病!昨日見た「ぼくとアールと〜」と同じ設定です。でも、教師をからかう12才のバルボラや日本のアイドル歌手の歌で踊る白血病の美少女からポップなドラマの予感が生まれます。でも、そこはスペイン映画、この期待を見事に破り、危うい精神性や闇に引きずり込まれる宿命の中で、全ては語られないまま、誰もが破滅的な道を辿ります。

  • 2014年公開
    監督 : カルロス・ベルムト
    ==
    重病で余命の読めない少女のために、父親が犯す暴走のお話。

    自分の固有の境遇によって、物差しが社会から逸脱してしまうことは多かれ少なかれあると思うんだけど、その秘密度とか「俺しかいないんだ」っていうれ限定性がそれをさらに暴走させるっていう、背負うことの危うさみたいなものを感じたわけで。どこか誰かにでも逃すことができたり、そのおかしさや危うさを相対化できればよかったものを、それができないせいでしわ寄せが他者に伝染してあーあっていうお話でした。

    まあ、ひとえに父親が頭おかしいっていうのがほとんどなんだけど、それにしても映画としての構成はお見事でございました。あんま日本のオタクカルチャーとか、実は関係ないんだけどね。

  • 町山さんがたまむすびで紹介していて長く気になっていた映画。
    あえて事前情報をシャットアウトして鑑賞して、まったく作り手の思い通りの感情になった。掌の上だった。

    映画のピタゴラスイッチというか、バタフライエフェクトというか、風が吹けば桶屋が儲かるというか。
    まさか宝石店の窓を割ろうとしたとことで真上からゲロが落ちてくるとは!!

    たぶん敢えてだと思うのだが、ミスリードというほどの強い意志でなくとも、これは誰、これはあの人の過去なのか、など多少混同させられる。
    たとえば、プロローグの教師と娘の父親、バルバラが出てきたときには過去の妻との思い出なのか、と。
    数分後には別人だとわかるのだが、それと同時に違和感、お尻の下のむずむずが生まれる。
    この感触が「不穏な感じ」を生み、語られない「おぞましさ」を誘発する。

    本人の意図せざるファムファタル性、使い魔としてのおっさんたち、といった構図もまたおぞましい。
    アリシアの無垢ゆえの他者操作(願い事リストに鍵をつけていない。13歳になりたいという願いも)、
    ルイスの娘を思うゆえの浅薄、
    バルバラの自罰願望ゆえの歪み(もと魔法少女はいまや魔女)、
    ダミアンの少女への崇拝ゆえの暴力機械、
    すべて悪意ではなく愛から発しているのも、実にいやーな感触。

    欲望の連鎖の裏側に「共感の出来なさがない」からこそ他人事ではない。うむ、変な日本語だけど。

    この巧妙な構成以外にも、静けさ、ピアノ程度に抑えたBGMだからこそ要所の音楽が際立つ、喚かない人々の佇まい、カメラの切り返しやワンカットとカットの抑揚、独特な間の使い方、など大いに好み。
    日本文化の入れ方も面白い。検索サイト「Rampo!」、酒は「SailorMoon」、魔法少女ユキコ(そうか、ステッキもか……)、長山洋子、美和明宏の黒蜥蜴、トカゲの間。

  • シュール。
    最終的には誰も幸せにならない。
    12歳の白血病の娘さえも絶望させる。

  • 善いことをするために始まった悪い連鎖。

  • 肌が真っ白で無垢な純真さがたまらなく可愛い女の子ですね。
    こんなに小さくて可愛らしい女の子が自分の娘であって、その子が不治の病だとしたら、僕は父親として娘に何をしてあげられるだろうか…本作の父親のようにガラクタを売って涙ぐましくも努力してしまうんだろうか?絶対にするだろうなぁ〜(笑)娘ってそれくらい可愛いのだよ(笑)なんとしてでも助けたい。兎にも角にも助けなきゃ死んでも死に切れないよ。
    病んだ少女の憧れが「マジカルガール」、病んだ女が死のうとして飲んでる酒が「セイラームーン」だった(笑)なんだいそれ(笑)

    プレゼントの箱を開けた時のあの嬉しそうな顔…あんな顔見たら、それだけでぶっ倒れちゃうよなぁ〜カワイイ
    こんなに愛くるしい娘が死んじゃうなんて、、、
    神も仏もあったもんじゃないね(笑)

    なんだ、なんだ、このシュールな展開は…

    ラストシーンのあの眼…輝きを失って、死んだ眼…
    諦めきって、どうでもよくなって輝きが消えていく様の恐ろしさ…
    見慣れないスペイン映画だからか、あまりにもシュールで理解出来ない。どう受け止めればいいのですか?

  • スペイン映画。ハリウッドとはかなり文脈が違う、どちらかというと邦画のが近い。後味悪い系。

  • (2014年作品)

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