ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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  • 人生最期の一皿として想い出の味を再現する料理人佐々木充。
    1930年代の満州で山形直太朗が開発した“大日本帝国食菜全席"のレシピを再現して欲しいと依頼され、散逸したレシピを探し始める。

    最後以外は面白かった。
    それまでの盛り上がりが霧消してがっかり感がハンパない。

  • できすぎた感もあるラストでしたが、楽しませてもらいました。それにしても…、巻末の204品、食べてみたい!

  • 絶対味覚を持つ佐々木充は、死期の迫った依頼人が望む料理を
    見事なまでに再現する『最期の料理人』として働いていた。
    ある日、そんな彼の元に法外な報酬を約束する壮大な依頼が
    舞い込んでくる。
    その依頼とは、「戦時中に作られた日本料理のフルコース
    レシピを探し出し、それらを再現する」というものだった。

    佐々木は細くかすかな糸を手繰るように、山形直太朗が
    作ったとされるレシピを探し始めるのだが、そのレシピには
    大きな陰謀が隠されており、また調査する佐々木とその周辺にも
    怪しい影が忍び寄り…といったミステリ。


    物語は佐々木の調査部分と山形がレシピを作っていく過程とが
    並行して語られていく。
    そのせいか、佐々木はこの物語の主役というよりは、ガイド的な
    脇役なのかなと思ってたら、、、最後に意外な事実が!
    (ちょっと都合良すぎる気がするけれど・・・)

    戦争、料理についてあまり知識も関心もなくてもいい。
    登場人物たちの個性がしっかり描かれていて、ミステリ以外の
    部分でもとっても楽しめる一冊でした。
    読んでいる最中には、どう転んでもハッピーエンドにはならない
    って思ってたけど、そうなりますか!という良い驚き。

  • Lideoにて。

    おすすめにあったため購入。
    来年は映画化予定だとか。
    二宮くんと西島さんということで、なんとなく想像しながら読んでいる自分がいた。
    ただ長髪の二宮くんは想像が難しかった……(←)

    過去と現在が交互に描かれるので、先読みはしやすい作品かと。
    特に歴史小説などを読んでいたりすると尚更かもしれない。
    それでも最後の「対不起!」ではうるっと来るものがあった。
    何かを超えたパートナーというか同志のような存在には弱い。
    しっとりというよりは、エンタメ要素のある1冊。
    巻末にまとめられていたメニューの一覧を読むのも楽しかった。

  • 料理男子としてなかなか楽しく読めたが、最後の超絶大団円がいくら物語でも大団円過ぎるだろう、ということで。ちょっと感動しちゃったけど。『大日本帝国食菜全席』食べたい。

  • 満州にあったという満漢全席を超える謎のレシピ集を追う
    食べ物探偵(シェフ崩れ)の冒険。
    最後までどんでん返しには気を抜けません。
    食べ物作る人に悪い人はいませんよね。

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著者プロフィール

埼玉県出身。立教大学法学部卒。日本テレワークに入社し、「カノッサの屈辱」、「TVブックメーカー」など、フジテレビの深夜番組の演出で注目される。その後フリーの演出家として「料理の鉄人」や「とんねるずのハンマープライス」など、多くのテレビ番組を手掛ける。2014年、『麒麟の舌を持つ男』(後に『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』に改題)で小説家デビュー。同作は二宮和也主演で映画化される。他著作に『キッチンコロシアム』『龍宮の鍵』『歪んだ蝸牛』『生激撮!』などがある。

「2019年 『逆流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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