- Amazon.co.jp ・電子書籍 (352ページ)
感想・レビュー・書評
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人生最期の一皿として想い出の味を再現する料理人佐々木充。
1930年代の満州で山形直太朗が開発した“大日本帝国食菜全席"のレシピを再現して欲しいと依頼され、散逸したレシピを探し始める。
最後以外は面白かった。
それまでの盛り上がりが霧消してがっかり感がハンパない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
できすぎた感もあるラストでしたが、楽しませてもらいました。それにしても…、巻末の204品、食べてみたい!
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絶対味覚を持つ佐々木充は、死期の迫った依頼人が望む料理を
見事なまでに再現する『最期の料理人』として働いていた。
ある日、そんな彼の元に法外な報酬を約束する壮大な依頼が
舞い込んでくる。
その依頼とは、「戦時中に作られた日本料理のフルコース
レシピを探し出し、それらを再現する」というものだった。
佐々木は細くかすかな糸を手繰るように、山形直太朗が
作ったとされるレシピを探し始めるのだが、そのレシピには
大きな陰謀が隠されており、また調査する佐々木とその周辺にも
怪しい影が忍び寄り…といったミステリ。
物語は佐々木の調査部分と山形がレシピを作っていく過程とが
並行して語られていく。
そのせいか、佐々木はこの物語の主役というよりは、ガイド的な
脇役なのかなと思ってたら、、、最後に意外な事実が!
(ちょっと都合良すぎる気がするけれど・・・)
戦争、料理についてあまり知識も関心もなくてもいい。
登場人物たちの個性がしっかり描かれていて、ミステリ以外の
部分でもとっても楽しめる一冊でした。
読んでいる最中には、どう転んでもハッピーエンドにはならない
って思ってたけど、そうなりますか!という良い驚き。 -
Lideoにて。
おすすめにあったため購入。
来年は映画化予定だとか。
二宮くんと西島さんということで、なんとなく想像しながら読んでいる自分がいた。
ただ長髪の二宮くんは想像が難しかった……(←)
過去と現在が交互に描かれるので、先読みはしやすい作品かと。
特に歴史小説などを読んでいたりすると尚更かもしれない。
それでも最後の「対不起!」ではうるっと来るものがあった。
何かを超えたパートナーというか同志のような存在には弱い。
しっとりというよりは、エンタメ要素のある1冊。
巻末にまとめられていたメニューの一覧を読むのも楽しかった。 -
料理男子としてなかなか楽しく読めたが、最後の超絶大団円がいくら物語でも大団円過ぎるだろう、ということで。ちょっと感動しちゃったけど。『大日本帝国食菜全席』食べたい。
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満州にあったという満漢全席を超える謎のレシピ集を追う
食べ物探偵(シェフ崩れ)の冒険。
最後までどんでん返しには気を抜けません。
食べ物作る人に悪い人はいませんよね。