中間管理録トネガワ(3)2016
2016年8月1日発行(01)
『中間管理録トネガワ』(ちゅうかんかんりろくトネガワ)は、原作:萩原天晴・漫画:橋本智広、三好智樹・協力:福本伸行による日本の漫画。福本伸行の作品『賭博黙示録カイジ』の登場人物の1人・利根川幸雄を主人公としたスピンオフ作品。『月刊ヤングマガジン』(講談社)にて2015年7号から2018年2号まで連載され、『コミックDAYS』にて2018年3月5日から2020年6月8日まで連載されていた。
概要
福本伸行の作品『賭博黙示録カイジ』の登場人物の1人・利根川幸雄を主人公としたスピンオフ作品。大勢の黒服たちを束ねる帝愛グループ幹部でありながら、暴君・兵藤会長の機嫌を最も身近で気にしなくてはならない、いわば中間管理職である利根川の苦悩と葛藤がコミカルに描かれている。
時代設定は第59話およびアニメ版にて「利根川がカイジと出会う前」と明確にされており、『カイジ』本編ではカイジと利根川がエスポワールにて出会ったのが1996年3月4日とされているため、すなわち基本的にそれ以前の時代の話であるはずだが、現実世界において明らかにそれ以降の時代に出現・流行したものが、作中に登場する。ただし時代的要素を全く無視した設定というわけではなく、連載初期は基本的に『カイジ』本編の時代観に合う設定が随所にみられる。それから連載が進むにつれて本来の時代観の要素は薄れていき、第38話でスマートフォンやツイッター等が登場する展開となったことで事実上それ以降は(連載当時でいう)現代的な時代観となった。本作と『カイジ』との物語的な関係については、前述の時代観的な矛盾に加え、世界観の違い(『カイジ』はシリアス、『トネガワ』はコミカル)もあり、パラレルワールドとも解釈されうるが、『カイジ』に繋がっていく話としての配慮もある。
同じ『カイジ』シリーズのスピンオフ作品として『1日外出録ハンチョウ』もあり、『トネガワ』単行本2巻に特別読み切りが掲載され、こちらも萩原天晴が原作を務めている。『ハンチョウ』はその後連載化されることになる。本作との関係についてはクロスオーバー作品『トネガワvs.ハンチョウ』があったり、同一時間軸で両作品の物語進行が起こっているかのような話も出てくるが、繋がりは定かではない。
作画を担当している橋本智広と三好智樹は本編の『カイジ』シリーズで共にアシスタント経験があり、本作は本編に似せた絵柄で描かれている。
『月刊ヤングマガジン』(講談社)にて、2015年7号(2015年6月20日発売)から連載開始。同誌の2018年2号において連載誌を移籍することが発表されるが、この発表は「主人公の利根川がパルテノン神殿を訪れる」という内容であり、「移籍」を「遺跡」とかけた旨の1P漫画の体であった。2月19日、移籍先はコミックDAYSと発表され、3月5日から毎月第一月曜日更新で連載が開始された。第53話まではアプリ版・WEB版共に同日連載であった。第54話以降はWEB版がアプリ版から1か月遅れ(実質1話遅れ)での更新となった。
宝島社の「このマンガがすごい!2017年」・オトコ編1位受賞。
2018年2月にテレビアニメ化が発表され、同年7月から12月まで放送された。
2020年6月8日の第76話をもって完結した。最終話では利根川が帝愛を辞めて数年後の出来事が描かれており、最後のコマにはどこかの浜辺で太陽を見つめる利根川の姿で締められている。
2020年8月時点で電子版を含めた累計発行部数は300万部を突破している。
以上のようにWikipediaで紹介される漫画作品。
他のスピンオフ作品である一条と交差することになるトネガワ(第23話接待)
ただし一条は接待が下手であった。
そもそも良い接待とは、もっとギリギリ
実力が均衡しているように見せつつ、最後の最後ギリギリで負けるのが、
最も相手をいい気分にする方法
遠藤による多重債務者講座
クズという言葉だけでは表せないほど奇天烈
予想した斜め上の行動をとってくる
帝愛No2のポスト最有力候補のひとり黒崎義裕(くろさきよしひろ)
兵藤会長の地雷原をすいすいとうまく避けることができる。
これぞ暗黙知の極みと言える。
トネガワも馬鹿ではないけれども、これは知識があるからすぐに真似できる芸当ではない。
この手の黒崎のような暗黙知にこそ、真髄があるものだ。
前巻の2巻に出ていた海老谷にネットワークビジネスのセミナーに誘われてしまうトネガワ。
全く空気を読めずそんなセミナーに誘ってしまう海老谷もどうかと思う。
最後には小菅拘置所からお詫びの手紙をトネガワに送ってきてしまう。
手遅れにも程がある。
2022/11/23(水・祝)記述