ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2016年 10 月号 [雑誌] (プラットフォームの覇者は誰か)
- ダイヤモンド社 (2016年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌
- / ISBN・EAN: 4910059691066
感想・レビュー・書評
-
内容紹介
│特集│プラットフォームの覇者は誰か
●パイプライン型事業から脱却せよ
<プラットフォーム革命>
・マーシャル W. ヴァン・アルスタイン ボストン大学 教授
・ジェフリー G. パーカー テュレーン大学 教授
・サンギート・ポール・チョーダリー プラットフォーム・シンキング・ラボ 創業者兼CEO
●ネットワーク効果だけでは成功は難しい
<マーケットプレイス:4つの落とし穴>
・アンドレイ・ハジウ ハーバード・ビジネス・スクール 准教授
・サイモン・ロスマン グレイロック・パートナーズ パートナー
●製品競争力の高い企業から収益モデルを転換
<プラットフォーム企業へ移行する法>
・フェン・ジュウ ハーバード・ビジネス・スクール 助教授
・ネイサン・ファー INSEAD 助教授
●【インタビュー】<IoTはネットワークの未来に何をもたらすか>
人工知能も経済主体となる時代
・暦本純一 東京大学大学院 教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所 副所長
●<既存企業の4つの選択肢>
なし崩しの規制緩和にいかに対応するか
・ベンジャミン・エデルマン ハーバード・ビジネス・スクール 准教授
・ダミアン・ジェラディン ティルブルフ大学 教授
●<求められるのはイノベーションと起業家精神>
21世紀のプラットフォームは誰がつくるのか
・平野正雄 早稲田大学ビジネススクール 教授
│HBR翻訳論文│
●<経営戦略>M&Aは買収相手を強くすることで高収益を実現
企業買収は与えることで成功する
・ロジャー・マーティン トロント大学 ロットマンスクール・オブ・マネジメント 教授
●<組織学習>学び、共有し、対策を常時チェックする
失敗からのリターンを高める法
・ジュリアン・バーキンショー ロンドン・ビジネススクール 教授
・マーティン・ハース ペンシルバニア大学 ウォートンスクール 准教授
●<リーダーシップ>人材採用と能力開発に秀でたリーダー
スーパーボス:部下の力量を引き出す技術
・シドニー・フィンケルシュタイン ダートマス大学 タックスクール・オブ・ビジネス 教授
│連載│
●世界標準の経営理論
[第25回]センスメイキング理論
「未来はつくり出せる」は、けっして妄信ではない
・入山章栄 早稲田大学ビジネススクール 准教授
│巻頭言│
●伝統の技が多様性を生む
・佐藤祐輔 新政酒造 代表取締役社長
│Idea Watch│
●男女差はフライト予約にも表れる
『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
●いつも罵る上司は気まぐれ上司よりまだマシである
『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
●CMOは付加価値を提供しているか
『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
●アクセス数の多い都市は経済的に発展する
『ハーバード・ビジネス・レビュー』編
●ゼネラリストはスペシャリストより就職に強い
・ジェニファー・メルルージ テュレーン大学 助教授
│リーダーは「描く」│
●組織の影を取り払い、光で照らす
・安渕聖司 SMFLキャピタル 代表取締役社長兼CEO
│Vision Statement│
●権力の真の在り処を発見する
・マイケル・セガーラ HEC スクール・オブ・マネジメント 教授
│前号を読んで│
●「現在の課題」についても言及してほしい
・土井 剛 インターリスク総研 マネージャー
●パターン認識できる掘り下げがほしい
・吉沢康弘 インクルージョン・ジャパン 取締役詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
●プラットフォームという考え方があることさえ初めて知った。勉強になる。
-
-
-
ウーバーでは近道がわからない、Airbnbでは24時間対応のフロントがいない
プラットフォーム第3弾です。
既存のプラットフォームの弱点、確かにそうだなと納得しました。こういう所から既存のプラットフォームを塗り替えられる新しいプラットフォームが出来るのかなと思います。
しかし二つとも良く考えたものだなと思います。こういう創造性はどこから来るのでしょう。創造は模倣からと言ったもので、前にも書きましたが、たくさんの先例に倣って新しいモノが生み出せたらな、と思います。 -
プラットフォームの支配者は誰か。
パイプライン型事業とは一連の活動を管理することによって価値を生み出す、バリューチェーンに依拠したビジネスのこと。もう一つは、プラットフォーム型事業であり、ショッピングモールや新聞など、エコシステムを持ち、所有者はガバナンスと知的財産の管理を行い、提供者はプラットフォームと利用者とを橋渡しする。作り手が製品やサービスを生み出し、買い手はそれを使う。アップルは、もともとマックや携帯電話を作る、パイプライン型のビジネスだったが、アプリを提供することによってプラットフォーム化した。
大前研一氏が20年来主張してきたプラットフォームの時代。これがついに目の前にやってきた。サイバー経済によって自由にお金が動くこと、情報もいつでもどこでも取れること、こうしたファクターがプラットフォームを抑えたもの勝ちの世界を形成したと言っても良いだろう。
ソニーの暦本純一氏の発言が非常に心に残った。「物質の情報化はすでに起きており、、、ウーバーを利用する顧客は、タクシーに乗りたいのではなくある地点から別の地点に移動したいと考えているだけです、、、目的が達成できるのであれば、手段はなんでも構わないのです。」「最終的には、人間の感情や美的感覚のようなものに価値が残ると思います。情報化されないままに変わらない価値として」
プラットフォームを社会インフラとして捉えたのが、平野氏。モビリティなどを与える社会インフラ等に対してIOTが与えるインパクトの大きさを伝えようとしている。
チームで働く上で大切なことは、「オープン」「フラット」「ダイバーシティ」である。良いアイデアを大切にして、それを皆で成立させていく。いいチームで、いい仕事がしたいものだ。 -
今回はいまひとつ。既視感の強い論文が多かったように思います。
プラットフォーム・モデルについては色々なところで語られているのを、どうしても目にし耳にする機会が増えています。その分だけ、あまり楽しくなった、です。 -
一回目読んだとき、全く分からないと感じたんです。
でも、なんとなく、プラットフォームは、"テクノロジー"ではなく"事業"なんだって思うとちょっと意味が変わってきます。
プラットフォームはただであるというあきらめの一方で。プラットフォームに改札口をどうやって作り、電車にどうのってもらうか考えればいいのだろうかともう一度考えてみましょうか。