- Amazon.co.jp ・電子書籍 (328ページ)
感想・レビュー・書評
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まさに、血沸き肉躍る傑作冒険小説。
全編にわたり途切れない緊張感と疾走感。
戦闘ものというのは、誰かを守るためか、復讐するためっていうパターンになりがちで、その点コテコテの前者になるわけだが、分かっていても引き込まれて体に力が入ったし、涙ぐんでしまった。
シミタツもフナドも過去の人。
衰えたなあと思えるこのジャンルだけど、まだまだ、冒険小説は面白いんだと知らしめてくれる貴重な作家の代表作の一つと言えるでしょう。 -
こういう小説を書ける作家がいたんだ。遠い国の出来事ではあるけど、ぐいぐい引き込まれた。
見聞きしないだけで、実際にこういったことが起こっていても不思議ではない。 -
已经看到了
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ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達。そこに命を狙われている女性が駆け込んだ時、自衛官達の命を賭けた戦闘が始まった。一人の女性を守ることは自分達の誇りを取り戻すことでもあった。極限状況での男達の確執と友情。次々と試練が降りかかる中、生きて帰ることはできるか?一気読み必至の日本推理作家協会賞受賞作!
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気がついたら一気読み
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「土漠の花」(月村了衛)[電子書籍版]を読んだ。この手のトラブルはまあいずれフィクションの範疇ではなくなる日も来ようというものだ。手放しで素直に面白いとは言いにくいところもある。自衛隊の(正当防衛としての緊急避難的)戦闘行為を大胆にさらりと書いたなあ。結構重たいテーマなんだけど。
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以前に読んだ同じ作者の「槐」と構造が似てるな、という読後感。半グレ集団に襲われたキャンプ場と敵意ある武装勢力に追われるソマリアの自衛官たち、というどちらも極限状況。戦ううちに、結束が高まり、理解しあい信頼も深まったと思いきや、仲間はどんどん死んでいき、全員は生き残れないと思い極めた者が自己犠牲で皆を救い、生き残ったものは、死んだ者たちの分も懸命に生きねばと思う。そして苦い読後感。だからと言って価値が下がるとかそういうものでもなくぐいぐい引き込まれたのだけど。「土漠では夜明けを待つ勇気のある者だけが明日を迎える」。
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自衛隊員の行動に胸が痛くなります。実際に戦闘に巻き込まれたら、綺麗事など言ってられない。まさに生きるか死ぬか。生きて帰ろうとする隊員達に、こちらも願わずにいられませんでした。