「言霊ＵＳＡ」特別ＬＩＶＥ　アメリカ大統領選２０１６【文春e-Books】 [Kindle]

著者 : 町山智浩

• 文藝春秋

感想・レビュー・書評

[akineyさんの感想 · 2018年10月29日]

言霊ＵＳＡのような辛辣なエッセイを期待していたが、まじめな内容。
アメリカの現代政治史と二大政党制が崩壊しかけている現実をコンパクトにわかりやすく解説している。トランプの暴言の数々は選挙に勝利するための冷徹な戦術で、実態はポリシーのない得体のしれない大統領候補という懸念も的を得ていると思う。本書は本選前に書かれたもので、ビジネスマン的な感性で就任後は現実主義に戻ることに希望が寄せられるが、2017年3月現在、就任してからの大統領令乱発はその希望を砕くものである。

[kstnさんの感想 · 2016年12月25日]

二大政党それぞれの誕生に始まり、現在に至るまでのアメリカの政治的変遷を説明するとともに大統領選各候補者のポジショニングとそのバックグラウンドに繋げている。大統領選を理解するための前提知識として非常に良くまとまっている。

[atsushi69さんの感想 · 2016年9月22日]

今回の米国の大統領選挙にテーマを絞った解説、おもしろ話。政治史の現在状況がよくわかる。

著者プロフィール

1962年生まれ。映画評論家。1995年に雑誌『映画秘宝』を創刊した後、渡米。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。近著に『トランピストはマスクをしない　コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告』（文藝春秋）、『映画には「動機」がある「最前線の映画」を読む Vol.2』（集英社インターナショナル）、『最も危険なアメリカ映画』（集英社文庫）、『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』『町山智浩の「アメリカ流れ者」』（スモール出版）などがある。

「2021年 『町山智浩のシネマトーク 恋する映画』 で使われていた紹介文から引用しています。」