生きるぼくら (徳間文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • お正月休みに読もうって決めていた一冊。
    バタバタしてこれ一冊しか読めなかったけれど、この本 とってもよかった。
    大正解。

    絵画系ではない原田マハさんの作品。
    いじめ、引きこもり、離婚、認知症、家族 など重いテーマが次から次へと。
    でも、やっぱり壁を超えるためには自分が頑張らなければ。

    蓼科の美しい場所での、自然農法での米作り。
    それぞれが大自然のなかで成長していく。
    なんとも温かい物語。

    これも手元に置いておきたい一冊です。

    • aoi-soraさん
      いるかさん、こんにちは^⁠_⁠^

      この本、私も大好きな一冊なんです。
      夢中で読みました。
      いつか行ってみたい御射鹿池。
      そして米作り、美味...
      いるかさん、こんにちは^⁠_⁠^

      この本、私も大好きな一冊なんです。
      夢中で読みました。
      いつか行ってみたい御射鹿池。
      そして米作り、美味しいおにぎり。
      何度でも読み返したい本ですよね^⁠_⁠^

      今年もよろしくお願いします♪
      2023/01/08
    • いるかさん
      aoi-soraさん おはようございます。。

      この本 とってもよいですよね~
      豊かな自然と人の温かさ 癒やされます。
      ずっと手元に...
      aoi-soraさん おはようございます。。

      この本 とってもよいですよね~
      豊かな自然と人の温かさ 癒やされます。
      ずっと手元に置いておきたい一冊です。

      こちらこそ今年もよろしくお願いいたします♪
      2023/01/10
  • すみません、本の感想ではありません。

    原田マハさんの「生きるぼくら」に出てくる御射鹿池の場面が大好きです。

    何ページだったかは忘れたのですが、
    「生きるぼくら」に出てくるそのページでは、それまでのお話の雰囲気が一変し、文章から緑の香りと自然の空気が伝わってくるようなマハさんの文章が続き、御射鹿池の美しさと、マーサおばあちゃんの思い出の絵画、東山魁夷さんの《緑響く》が表現されています。息を呑むような美しい場面…。

    いつか行ってみたいと思っていたのですが、
    昨日たまたま予定があい、御射鹿池に行ってきました。

    澄んだ御射鹿池の水面に、黄葉したカラマツ林や空の真っ白な雲が反射し、上下対照の絵画のような景色にただただ感動しました。

    御射鹿池も素晴らしかったですが
    長野の山々に囲まれた大自然がとにかく素晴らしかった。
    すぅーっと大きく息を吸い込んで、すごいなぁ、綺麗だなぁ、と心洗われる思い。

    またお土産屋さんでは、店員さんが
    「去年一昨年と泣いたから…、来てくれて本当にありがとう』との言葉。
    コロナ禍での観光地の大変さも伝わってきました。

    快晴、紅葉シーズン、コロナからの解放感もあり
    道がとにかく混んでいました。
    朝9時に家を出て
    夜9時過ぎに帰宅。
    ロングドライブでおしりが8個に割れたかと思うほど、まだお尻が痛いです。
    今度は《緑響く》ような夏の季節に行ってみたいなぁ。(^^)

    • 松子さん
      あゆみりんさん、はじめまして(^^)
      素敵なレビューだなんて、なんだか恥ずかしいようなくすぐったいような…、でもとっても嬉しいです。ありがと...
      あゆみりんさん、はじめまして(^^)
      素敵なレビューだなんて、なんだか恥ずかしいようなくすぐったいような…、でもとっても嬉しいです。ありがとうございますっ!

      この日の御射鹿池ドライブは
      黄葉も素晴らしくて美しい景色に癒されて心がエネルギーチャージされるような時間でした。
      この時期のドライブ、おすすめです(^^)

      東山魁夷さんの画集、素敵ですね。
      画集を開いて、地図アプリを開く…
      あゆみりんさんは、きっとアグレッシブな方なんですねっ
      本棚もとても素敵でしたぁ(*´∇`*)
      また遊びに行かせてください♪
      2022/11/11
    • あゆみりんさん
      松子さん、お返事とフォローありがとうございます♪
      松子さんの本棚も素敵ですね、ぜひ参考にさせて下さいませ(*´∇`*)
      車の運転はセンス無い...
      松子さん、お返事とフォローありがとうございます♪
      松子さんの本棚も素敵ですね、ぜひ参考にさせて下さいませ(*´∇`*)
      車の運転はセンス無いですが、運転するの結構好きなんですよね…
      冬が来る前に、ドライブ行ってきます(*´∀`)♪

      ブク友さんとして、宜しくお願いします♫
      2022/11/11
    • 松子さん
      あゆみりんさん、私も運転のセンスは無いけど
      運転が好きなもので、
      高速で私が運転すると、家族の目がシャキーンとして緊張して眠れないみたいです...
      あゆみりんさん、私も運転のセンスは無いけど
      運転が好きなもので、
      高速で私が運転すると、家族の目がシャキーンとして緊張して眠れないみたいです(^^;

      こちらこそ、どうぞお願いします(^^)
      2022/11/11
  • 原田マハさんといえばの絵画ジャンル、ではない小説。個人的にはそれもすごく好きで、この本も例に漏れずとても良く、読みやすくて没入感が高かった。
    原田マハさんの本の内、絵画を扱っている内容は知識があるがゆえに専門性が強く、読みにくい印象がどうしてもあるけれど、そうではなくなった途端にこの読みやすさなので、だからこそ絵画という専門性の強いジャンルを素人に読ませることができているんだなあと、思わぬ角度からの感心をしました。

    仕事に忙殺された7月でしたが、月1冊は最低読みたいという気持ちから駆け込みで読んだ1冊。良い息抜きになりました。

  • 人生は人間関係の上に成り立ち、周りの人々との信頼関係が充実した人生を築くと教えてくれる話。

    胸に刺さるシーンが幾つかあった。

    家族を持つ事の責任感。文字通り自分一人の人生ではなくなり、パートナー・子供の人生を預かるという事。両親の関係は子供の成長に著しく影響を及ぼすし、無責任な振る舞いは家族を一生傷つける。勿論事業の失敗等もあり苦労をかけさせない、けじめのつもりで家族と別れた父親だが、結局別れても母親と主人公は苦しんだ。自己満足に過ぎなかったのでは?自分だけの事しか考えられない人間が人の親になるべきではないという事。

    純平の価値観が自分と重なる点がある。資本主義社会で勝ち組になる事を目指すのであれば合理的な考え。けど本当にその先に人生の幸せはあるのか?漠然と金儲けへの憧れを持っているが、それを成し遂げた時本当に幸せなのか?

    自分の家族を守るのは自分。時は一瞬で過ぎ去る。感謝の気持ちは伝えないと伝わらないという事。

    以下志乃さんの言葉で刺さったフレーズ

    -認知症患者と支える家族にとって大切なのは「現実的で小さな目標」を一緒に目指す事。

    -あんたがどれほどおばあちゃんを大事にしてるか、よくわかるよ。けどそれは結局、あんたが誰かに大事にされたいからじゃないか、って私には思える。

    -たとえ認知症になってもおばあちゃんに自我はある。それを抑えつけて面倒を見るのは自己満足でしかない。


  • 「人生」は何度もやり直せる、キッカケがあれば。
    後悔しても踏み外しても支えてくれる人がいることは、とても幸運なことだと思った。
    些細なことでも感謝出来るようになりたい。そして、読み終わった後におにぎり食べたい。

  • 原田マハさんの絵画系ではない作品を読むのは初めて。
    辛いいじめから逃れるため引きこもりになった主人公 麻生人生(あそう じんせい、24歳)。
    離婚してひとりで息子を育てる母と同じ屋根の下でもほとんど顔も合わせず自室でネットの世界に引きこもる彼。
    ある日突然母が姿を消した。
    重たいテーマを抱えつつ、自分の人生を変えていく姿、彼を温かく見守り助けてくれる周りのひとたち。
    元気をもらえる作品です。

  • 米づくりにまつわる人間ドラマ

    米農家からしても描写もとてもリアルでのめり込んでしまった

    田んぼが舞台の中心
    そこに集まる人、感情、時の流れ


    大好きな小説の1つになった

  • 出だしから、先が気になり
    凄く感動し、泣きました。

  • 今作は絵画のジャンルではないけれど、おばあちゃんが大好きな場所だと言う、東山魁夷の「緑響く」の御射鹿池の風景が目に浮かぶような描写が素晴らしかった。

    生きるぼくら。

    頑張らなくても、無理しなくても、必ず優しい人はたくさんいて、必ず自分の居場所は見つけられると思えるような優しい話だった。

    年賀状の送り主と、どんな気持ちで年賀状を書いたか想像した時に涙が止まらなくなった。

  • 人生が、いろんな人、もの、こととかかわって
    気づいてかわっていくさまに、繋がりに、胸が熱くなりました。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

原田マハの作品

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