赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE 百年シリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 2023/9/7 Amazonより講談社ポイント還元キャンペーンにて770円(315pt)でDL購入。

  • 前2作の登場人物も明確には見つけられず、時系列も判然としない。
    しかし、節々に記憶に引っかかる行動、言葉や人がいてまったく異なる物語が展開されているわけではなく確かに地続きなのだと思わされる。

    この、記憶に引っかかる現象、日常生活にも時々あること。
    どこかで聞いたことがある、見たことがある、やったことがある「気がする」。
    実はこれが、自分が他の存在の中にいたことがあるのでは、と考えさせられ少しヒヤッとしたり。

    自分が今生きてる世界に、本当は「外側」が存在するのかもしれないこと。
    その外側に出る術もなければ存在している証拠も探せないのなら、まぁ、自分がガラスケースの中にいるかもなんて、予想を否定しても無意味なのに考えてはしまう。

    「自分の思い通りにならないときに、それが不都合だと認識しなければ、問題はありませんが。」

  • 百年シリーズの最後!と思って楽しみにしていた。
    が、まさかミチルはどこいった!
    百年シリーズとはなんだったのか?
    森博嗣作品としては非常に面白かったが、想定外の展開におどろき。

    Wシリーズとかとの関連性を示唆する口コミもあり、そっちも全部読まなければ!
    ただし、ほとんど覚えていないからS&Mシリーズから読み直してテンション上げなければ。

    色々回って最終的にまた戻ってこよう。 

  • ここまで読んだモリヒロ作品の中で、ダントツ一番好き。
    2013年著作=作家モリヒロさん18年間、モリヒロ人生56年のエキスが結晶となって本作品になった感じ。チャカポコチャカポコ♫
    生・死、人間と人形、宇宙は幻想か、思考は自分のものか…「問い」だけに集中して読み返すとまったく違った世界に見えてくる。
    自分の中にいくつかの問いや視点があると、不思議や事件も、ヒントや何かの象徴、新たな問いかもしれないと思って、ゆっくり眺めることができるかもしれない。
    事件に振り回されず、じっくり考える静かな生き方がができるかもなあと思った。

  • これは置いてきぼりをくらった。ちょっとついていけなかったなあ。設定は面白いけど、映像作品とかになっていた方が理解が追いつきやすくていいなと思った。

  • ふわふわとさまざまな思考が漂う不思議なお話。
    森さんの作品中でもこれはやばい、わけわからんとの前評判に心して読んだけど……。
    恩田さんのふわふわ感に慣れてるからか全然大丈夫(笑)むしろ好き。
    Wシリーズにつながる描写がたくさん出てきて、おお?となる。誰が誰とか考えるのも楽しそう。

    解説が冬木さんでびびった(この方のブログをいつも楽しく読んでいるので)

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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