戦争の社会学~はじめての軍事・戦争入門~ (光文社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 戦争に関する情報のとっかかりとしてよい。理解しやすい。これがあるとロシアのウクライナ侵略がわかりやすくなるし、非対称戦争についても同。

  • まあ、普通ね。
    この視点なら、国際法の観点から「大東亜戦争」をもっと語ってほしかったな。

  • 古代から始まる戦争の歴史について説明がなされていった。気楽に読めて面白かった。



    一八世紀になると、軍隊の限界も目立つようになった。マクニール『戦争の世界史』にしたがって整理してみよう。  第一に、人数の制約。五万人以上になると、統制がとれなくなる。戦場はうるさく、視界も悪いので、指揮命令が行き届かないのである。  第二に、補給に限界がある。食糧、飼い葉、馬、輸送手段が間に合わなくて、一〇日も行軍すると、先が続かなくなる。  第三に、組織的な問題。ヨーロッパの軍隊は傭兵に起源があり、キャプテンが私的に募集した兵隊の集まりだったので、人事や昇進のシステムに問題があった。  第四に、兵員の不足。人口の大部分は、税金は払っても軍隊には加わらなかったから、動員できる兵員に限度があった。

  • kindle unlimited。
    毒ガスが戦争で使われないよう禁じられている理由は、民間人に被害が及ぶから、これは理解できる。毒ガスは戦力に劣る国が戦力に勝る国に勝つ唯一の手段であるから、これを戦力の強い国々が毒ガスを使うことを否定した。これがちょっとわからない。
    こういうような箇所がちょこちょこ出てくる。

  • この人対談なら面白いんだけどなぁ。

  • 橋爪節楽しめた

  • 西宮図書館で借りる

  • 戦争の国際的な定義を平易に学べます。そもそも定義を知らないと、防いだり止めさせたりする方法も思いつきませんよね。

  • グロチウスと国際法の話は勉強になる。
    グアンタナモでアメリカがやりたい放題しているのは、テロリストは国家を形成しない賊と同じで万民法を適用する必要がないから。
    日本は平和憲法・平和教育の名のもとにハーグ陸戦法規やジュネーブ条約などの戦時国際法の教育を怠っているという指摘は納得。原発安全神話と同じ構図を感じる。戦争をしない国家にそのような教育は不要ということ?

    ただ旧軍の戦陣訓や軍人勅諭がおかしいのはわかるが、その批判は後知恵のようで素直に賛同はできなかった。

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著者プロフィール

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう):1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『おどろきのウクライナ』(以上、講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

「2023年 『核戦争、どうする日本?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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