ビビビ・ビ・バップ [Kindle]

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著者 : 奥泉光
  • 講談社 (2016年6月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (489ページ)

ビビビ・ビ・バップの感想・レビュー・書評

  • 最高におもしろかったー!! 
    SF近未来の話で、あらゆることがものすごく高度にコンピュータ化?電脳化?(なんか説明がうまくできない、違うかも)されている世界なんだけど、すごくリアルで、本当にそうなっていそう!とすんなり思えて、悲壮感や暗さがなくて、笑えて、楽しくて、ものすごくキュートな小説。
    アンドロイドのジャズ・オールスターズとか落語家とか出てくるし、なんだかふざけてるようなぶっとんだ話なんだけど、ファンタジーとか奇想とかが苦手なわたしでも全然イヤじゃなくて、こういうの大好きだー!と思いながら読んだ。ちょっと癖のあるような文章もすごく好き。
    全体の骨太な感じというかエンターテイメント感がなんだかアメリカの長編みたい。(なんとなく、日本人の長編て体力がもたないというか、途中で尻つぼみになるとか、そもそも壮大な話が書けないって偏見がわたしにはある…)

    あと、「遠雷と蜜蜂」みたいにこれも、音楽をこんなふうに文章で表現できるのか!と。ジャズの即興シーンが、ジャズ知らないわたしでもぞくぞくするようにスリリングで。

    60~80年代くらいの日本の風俗、テレビの話とか、あと新宿界隈の話とかがあれこれ出てくるのもすごく楽しい。

    ジャズピアニストで、流れにのるジャズメン気質、楽天的な女性主人公フォギーがすごく素敵だった。登場人物が全員憎めない。
    希望あるラストもすごくよかった。
    近未来モノで暗くならないってなんだか貴重な気が。

    「鳥類学者のファンタジア」の続編みたいな感じもある。既読だけど、もう内容忘れてて、もう一度読みたい気がしてきた。。やっぱり奥泉氏はすごいと思った。「東京自叙伝」も読もうかな。

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