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- / ISBN・EAN: 4548967298055
感想・レビュー・書評
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2015年、アメリカ映画(MGM、ニューラインシネマ、ワーナー・ブラザース)。
監督はライアン・クーグラーで、主演はマイケル・B・ジョーダン。そして、もう一人の主演としてはシルヴェスター・スタローン。
その他共演としては主役の恋人役にテッサ・トンプソン、主役の「母」役にフィリシア・ラシャドなど。
本作はシルヴェスター・スタローンの『ロッキー』シリーズのスピンオフ作品ということで、一応『ロッキー』シリーズを一通り観ている関係上、今回観賞したわけですが、題名の『クリード』って「アポロ・クリード」の「クリード」だったわけね。
自分としては「4」までが割と好きでして、本作品はその「4」の「続編」であるとも言えます。
邦題の副題に「チャンプを継ぐ男」と付いていて、まあこれはこれで良い副題だとは思いますが、物語の内容をみる限り、スピンオフというよりもこれはもうシリーズ続編ということで、副題も「ロッキー7」ということでいいんじゃね?
それくらいにシルヴェスター・スタローンこと「ロッキー」は目立っていて、彼はこの作品でいろいろな助演男優賞をもらっていますが、実際のところ、もう一方の主演だったといえますね。
ストーリーは、まあいつもの通りです。(笑)
しかし、このシリーズって「2」以降は必ず物語の途中でシリーズの主要人物が亡くなってきていて、それをバネにロッキーが発奮するという筋書きのパターンなのですが、今回の作品ではシリーズの主要な人物ってもはやロッキーしか残っておらず(笑)、副題も思わせぶりだし、これはもしや・・・と思ってドキドキしながら観ていたのですが、どうなったか気になる方はまあ本作の観賞をどうぞ!(笑)
もうひとつのワンパターンとしては、ロッキーは大切な人の励ましで闘志に火が点き必死の努力を行うという流れが一般的でしたが、今回もその常道を外しておらず、ちゃんとロッキーに対してはそのパターンが用意されていて、これは安心して観ていられた点ですね。(笑)
安心して観ていられたという点についてはもう一つ。しょっぱなから『ロッキー』シリーズらしい出だしも音楽もなく、BGMもラップ調になっていて、映画タイトル通り『クリード』らしさを前面に押し出していたわけなんですが、やはり練習シーンは『ロッキー』シリーズのアングルと内容で撮られていて、何よりもクライマックスの最終ラウンドのシーンでは例の鐘から始まるBGMが流れていて、これだけでもう、チャンプを継いだ!と思えてきて鳥肌が立ちました。(笑)
ただ、世界タイトルマッチ前の練習シーンとしては疑問符が付いたので(笑)、このあたりはもっときっちりして欲しかったな。
この感じからいくと『クリード2』が製作されてもおかしくはないのですが、さすがにロッキーはもう苦しくはないかと思えて、『ロッキー』シリーズとしては「7」までだったということでしょうかね?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いい役者といい脚本に出会えた秀作です。
1946年生まれのスタローンは2015年の映画制作時は69歳、今年で73歳です。
脚本がいいと言ったのは、69歳のスタローンが劇中でもガンという設定で老人振りが違和感なく入ってくるという点で、いい役者とはマイケル・ジョーダンのこと。
既に観光名所となったフィラデルフィア美術館前でのエンディングも潔くていい。 -
愛する妻エイドリアン(タリア・シャイア)に先立たれ、孤独に暮らすロッキー(シルベスター・スタローン)の前に突然現れた若者アドニス(マイケル・B・ジョーダン)。
その純粋さとボクシングへの情熱に亡き親友アポロの面影を見たロッキーは、持てるすべてを彼に託し、二人で頂点を目指すことを誓うのだった。
親の七光りとあざ笑われても、リングに叩き付けられても、アドニスは絶対に夢をあきらめない。たぎる血の中には父親アポロが、後ろにはロッキーがいる。どんな強敵を前にしても一歩も引かず、二人のチャンプに支えられ共に戦うのだ。
しかし世界王者とのタイトルマッチ直前、ロッキーの身体に異変が……。
死に至る病を宣告され、「長生きするより、女房と一緒にいたい」と嘆くロッキー。
そんな彼の心に再び闘志の火を付けたのは、アドニスの「2人で戦おう。」という言葉だった。
果たして、絶対的に不利な闘いに奇跡は起きるのか?
友情、愛、信じる心──夢を叶えたいすべてのひとに贈る興奮と感動のストーリー、ここに誕生!
アドニスのアポロ・クリードという偉大なボクサーの名前を背負うことの重圧そして自分自身の伝説を築く中での葛藤、ロッキーの指導でボクサーとして一人の男として成長していく苦闘を、ロッキーシリーズお馴染みの特訓シーン(「ロッキー2」でのニワトリを追いまわす特訓など)、アドニスと進行性難聴を抱えながら一流アーティストを目指すビアンカのお互いを支え合いながら励まし合うロッキーとエイドリアンを思わせるラブストーリー、父アポロと同じボクサーの道に進むアドニスと息子をアポロと同じボクサーの道に進ませたくないメリーアンの親子の葛藤、アドニスに励まされ病に立ち向かうロッキーの苦闘を絡めて、夢のために戦い抜くことそして本当に諦めないことの困難さと尊さ支えてくれる人の大事さを教えてくれる傑作映画です。
「大事なのはパンチの強さじゃない。どんなに打たれても前に進み続けることだ」 -
★★★★
昔間違ってクリードから見たがロッキーからのが当然良い。
そして映像技術なんか格段に良くなっててファイトシーン最高。
おもろい -
2021年3月21日鑑賞。伝説のチャンピオン・故アポロの息子アドニスは、ボクシングの教えを請うべくロッキーの元を訪ね…。「炎の宿敵」を先に観たが、涙腺を刺激しまくるいい映画だった。虐げられたものが根性とアナログトレーニングで勝負に臨むロッキーらしさは残しながら、音楽・映像など演出は現代的なスタイリッシュさもあり「時代遅れ感」が全く感じられないことに感心した。セコンドのロッキーがアドニスに数字を教えるシーンは脳裏に残る名シーン!自宅に住まわせ、早朝から深夜までベタベタする師弟愛は麗しいが、ロッキーは孤独な老人の姿そのもので「あれ、ロッキーって息子いなかったっけ…?」と疑問に思ってしまった。
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あのアポロの息子とロッキーとの出会い。
そして病に犯されていくロッキー。
これもロッキーの物語だ。 -
ここまできたらロッキーが死ぬまでやらんと。
ただし、抗がん剤でやせ衰えたロッキーは誰も見たくはないので、次回作はロッキーの死後からか? -
シルヴェスター・スタローンの代表作『ロッキー』シリーズの新章となる人間ドラマ。スタローン演じるロッキーが、幾度も死闘を繰り広げたライバルであるアポロの息子のトレーナーとなり、新たな夢に向かって歩み出す姿を描く。
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制作年:2015年
監 督:ライアン・クーグラー
主 演:シルベスター・スタローン、マイケル・B・ジョーダン、テッサ・トンプソン、フィリシア・ラシャド
時 間:133分
音 声:英:ドルビーオーディオ、日:ドルビーオーディオ
アドニス・ジョンソンの父親は世界的に有名なボクシングのヘビー級チャンピオンだったアポロ・クリードだが、彼が生まれる前に死んでしまったため、父のことを何も知らない。
それでも、明らかにアドニスにはボクシングの才能が受け継がれていた。
アドニスは、父がタフな無名のボクサー、ロッキー・バルボアと死闘を繰り広げた伝説の戦いの地フィラデルフィアへ向かう。
フィラデルフィアに着いたアドニスは、ロッキーを捜し出し、トレーナーになるよう頼む。
ロッキーは、ボクシングからは完全に手を引いたと断るが、かつての宿敵で、のちに親友となったアポロと同じ強さと決意をアドニスの中に見出し、トレーナーを引き受ける。
若いボクサーを鍛え始めるロッキーを味方につけたアドニスは、タイトル戦への切符を手に入れるが…。 -
展開はわかってるけど手に汗握った。最後の試合の結果も良かった