校閲ガール (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • ガール、なるほど軽く読もう〜
    最近は手当たり次第、なりふり構わず、
    くるもの拒まずーみたいな読書。

    二週間で10冊借りて、
    一ヶ月15〜20冊読んでいく身としては、
    ホント手あたり次第。厚いものもあれば〜ほとんどあついかな。
    意外と面白かった。会話がいい、
    一人ツッコミみたいな。
    ブグログの皆さんだったら同じでしょうけど
    間違い気づくよね「文章や、漢字、かなとか」

    そうだもっと早く校閲に進めばよかったかも。
    できるできないは二の次で
    やりたい仕事なんて、今頃気づくの遅い!そう思うくらいがいいのかもね。
    イケメン好きで、
    お洒落で
    悩みを抱えて、単純に面白い。

    校閲ガールアラモード
    同じくトルネードとあるがそこまで読むかは?
    とにかく言いたい放題、(自分)お許しを。


  • 主人公は、出版社の駆け出しの校閲者、河野悦子。口が悪くて、自由奔放で、ファッション誌編集者を希望しつつ、不本意ながら校正の仕事をこなす日々。

    やりたいことがあり、こだわりの趣味を持ち、周りに気を遣わず、希望職種でない校閲の仕事にも決して手を抜かない悦子、何だか輝いている。校閲者という職種も、地味だがとても面白そうだ。

  • 数年前のTVドラマは楽しく観させていただいた。今回、Kindleで読み放題になっていたのを知ったので、読んでみた。ちょっと石原さとみのイメージが強すぎて、ほかのキャラともどもTVのイメージに引きずられすぎて小説の方はイマイチ……。多分、こちらを先に読んでいたら逆の感想になっていたかも。

  • この一冊、なんだか読み応えがすごい!お仕事小説のつもりで読み始めたけど、各話いろんな要素満載で本当に色々な顔してて。それでいてしっかり一冊としてまとまっていて。
    楽しかった。次も楽しみ。

  • お仕事小説は面白い。
    自分が経験したことがない職業について、何となくどんな事をやっているのか知っていても、実際にこうして読んでみると知らないこともあり、それを知れる事が楽しい。
    ストーリーも楽しく、気軽に読めて楽しめました。

  • 1冊目がお気に入り。明るさ軽さ、それでもしっかり心に残る。ドラマはみてないけど、映像化したくなるのもわかる。いい作品だなあ。

  • ドラマは見ていない。やはり校閲というのは大変な仕事だなぁと思う。映画とかではシーンが変わったとき車の傷が違うとか身に着けている小物が変わっているとかあるあるなのに、小説等では少なく、作者さん、よくメモを取りながら見ながら仕事しているのねと感心していたが、校閲担当の仕事が素晴らしいのね。登場人物もみな生き生き。藤岩好きかも。本郷夫婦の失踪もしっかりミステリーだな。電書の解説が角田光代氏だったのもびっくり。

  • 文句なし!読んでいて楽しい!!
    はじめの数行で心を掴まれた体験。そのまま、するっと読めた。終わり方もいい。

    仕事上、校正/校閲に関わることになって、この本を手に取った。結果、「校正/校閲とはなんぞや」はどこかに行ってしまい、ただただ作品を楽しめて愛せた。

    かしこまった文章ではなく、現代にマッチしたゆるやかな文章で、こういう本(自己表現)が存在しても良いんだという新しい発見がありました。主人公の設定も詳細まで決められていて、みんなが愛らしい。

  • ファッション誌の編集者になりたくてなんとか就職した出版社では、なぜか校閲をすることになった悦子が少しずつ校閲の面白さに気付いていくお話。

    本好きとしては校閲さんのお仕事に興味があるから、読んでいて参考になったのと、上司にも作家さんにもタメ語でいっちゃう悦子が意外と痛快で楽しかった笑

    自分は事務仕事でだんだん格好もテキトーになっているけど、地味な部署と名高い校閲部に配属されてもオシャレな悦子がいいなと思った。

    本の内容に口出ししちゃうほど熱意があるのはすごいけど、確かに編集者でもなくただ文の正確性を求めてるのに抗議の手紙をもらったら怒ってしまうかもしれない、、、

  • 校閲さんのお仕事に興味があったので読んでみました。
    宮木あや子さん、大昔にデビュー作の「花宵道中」読んで以来かも。

    ドラマ化されたんだっけ?くらいの認識だったけど、石原さとみの顔しか浮かばない…。
    と思ったらやっぱり石原さとみでした。

    最初のほうはねー、あんまいけ好かない感じの主人公だなあ、って思って読んでました。
    入社2年目なのに上司や先輩やあまつさえ大物作家にまでちょいちょいタメ口だし、なんか運だけで入社したっぽいし、この子大丈夫?みたいな。
    あとグレーゾーンっていきなり出てくるから、おいおいおい、って思いました。あかんのちゃうかそれ。

    大手出版社の正社員なんて、そりゃもうたんまりお給料もらってそれこそドラマみたいに華やかなんでしょうよ…とかね。思いつつね。
    (実際出てくるファッション用語とか流行のブランドとかは、やっぱりすげえキラキラしてるし。東京女子~)

    お仕事モノなので、仕事でのトラブルを無鉄砲な元気さと天才的閃きで乗り越えて、意識してなかった身近な同僚との恋の予感もあったりしつつ、傷つきながらも成長していくっていうパターンなのかしら、ってと思ったら、まあ基本的にはそういう感じなんだけども、なんかだんだん好きになってくるんだよねえ。主人公の子のこと。

    カフェで見かけた男に顔だけで一目惚れかい、って思ってたけど(そして昨今のルッキズム批判の風潮の中ではこれ絶対NGだったんじゃ、って思ったけど)、実は顔がいいことは正義である、という強いポリシー持ってたり。そう言い切られてしまうと清々しいぜ。

    ファッション誌に対する情熱はハンパなくて、しかも実はものすごい記憶力を持ってるのを見抜かれて採用された、とかいうのも、なるほどそうだったのか、って後から納得。やっぱね。主人公は多少の異能を持ってるのがカッコイイのよね。

    会話のポンポンした感じ、やりすぎちゃうか、って思うところもなきにしもあらずなんだけど、テンポがよくて、慣れてくると作品の持ち味として面白くなってくる。
    ツッコミとかに、今やってる原稿の用語をついつい使っちゃってるのも笑ってしまう。こういうお約束ギャグが重なると、「また出た!ww」って、まんまとうれしくなっちゃうのです。

    なんつっても楽しいのよねえ。読んでて。
    このあたり、ストーリーの作り方がうまいんだよなあ。わくわくするし、飽きずに一気に読めちゃう。
    扱ってる作品原稿の抜粋もね、やたらそれっぽくて説得力あるの。このへんも、作者の力量だよねえ。さすが。

    校閲のお仕事ってすごい日本語能力と知識を持つ偏差値高い人がやってるのかと思ってたけど(まあ本当はそうなのかもだけど)、結構地道に辞書ひいて、事実関係コツコツ調べてやってるんだなあ、とかいうのも垣間見えて。

    最後のほう、仲間と一緒に、せまいオンボロの家で酔っ払って雑魚寝してるシーンとか、なんかすごいほっこりしました。本人のキャラ的にはほっこりなんて一番言われたくなさそう、って思うのもまた主人公に引き込まれてる証拠。
    なんや、ええ子やないの…みたいな愛おしさが湧いてきて。

    エンタメに振り切ったお仕事小説、楽しかったです!

  • ドラマを先に見ていたので、登場人物全員がドラマキャストで脳内再生される(笑)
    明るくパワフルで、元気の出る物語でした。主人公の毒舌が好き。
    ファッションブランドが架空のものでなく実名だったり、主人公のファッションに対するこだわりが仔細に書かれていて、現実感があって良かった。

    宮木あや子さん初読みは『雨の塔』だったので、その静謐で繊細な雰囲気とのギャップにびっくりした。
    角田光代さんが解説で「宮木あや子さんは、小説という場において、ものすごく衣裳持ちなのではないか。」と仰っていて納得。
    宮木さんの他の本を読むのも今からとても楽しみ。

  • 面白かったなあ。TVで「校閲ガール」が始まったから読んでみようかと思ったが、出版社の内側の話、それも普通は見えない校閲部の様子が覗ける。各章で小説内小説を河野悦子が校閲する。作者もそれぞれとても違う内容の小説を書いている。エロティク・ミステリー、エッセー、時代小説、純文学、と文体も分野も違う。校閲者って、作者がうっかりして青いシャツを主人公に着せて、着替えもせずに緑のシャツと書いたら、決して見逃さない人々だそうだ。

  • 読みやすい作品。
    ドラマよりも丁寧で好き。
    出版社はいつまでも私の憧れの世界だな。

  • ドラマ化もされたお仕事小説。本好きとしては、雑誌や書籍ができるまで、の一部が垣間見えて面白かった。一気読みできた。

  • 校閲というマイナーな分野に焦点を当てた作品。主人公の歯に衣着せぬ発言が痛快。

  • ラジオドラマのようなストーリー。
    違和感なく聞いていられた。
    校閲だけでなくファッションの世界にも興味が湧く。

  • ドラマ最高!

  • ドラマが大好きで小説を読みました。

  • ドラマの存在を知らず、今頃読了。
    面白かったし実際の校閲シーン(というのか)は勉強になった。素読みはやっぱり難しい……

  • ファッション誌の編集をやりたくて出版社に入ったのに、配属されたのは地味な校閲部だった、その名も「河野悦子」を主人公にしたお仕事小説。2016年にテレビドラマ化され、こちらは観了。石原さとみさんの演じる悦子はすさまじいキャラクターで若干引目だったが、原作どおりだったことがわかった。個性の強い登場人物と校閲という地味な仕事のミスマッチが絶妙でとても楽しめた。続編も読まねば。kindel unlimitedにて。

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著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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