悪いものが、来ませんように (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 見事に騙されました。いや、そりゃ芦沢央さんだもの…覚悟してから読むべきだったか。母と娘、女友達、妊娠、出産……そもそもテーマが読んでてきつい!!芦沢央さんの作品を読むと、全く子どもがほしいと思えなくなる。とても面白かったですが、この本は好きではありません(褒め言葉)。

  • 気持ち的にはスライム状の物がドロっとした感じで終わった。

    kindle管理してる弊害ではあるんだけど、紙の本みたいに帯があるわけでもなく、以前から持ってはいて何となく選んでなんの前情報も無く読んで、そういうつもりじゃなかったからか全然ヒントも見落としててやっとエピローグになってから気が付くって言う。

    例えるならサプライズ誕生日パーティ開いて貰って「はぁ…おめでとうございます…」って形式的に言ってたけど解散のときに「えええええ!!私の為のパーティーだったの?!!!!」みたいな現象になった。

    いやぁ…上手いねぇ…

  • 叙述トリックだという知識を持ってしまっていたのでかなり気をつけて読んでたつもりだったけど…そういうことだとは全く気づかず
    トリックの張り巡らし方もストーリー自体もおもしろかったけど、登場人物の男女とも、考え方が自分の好みじゃない人が多くてずっともやもや

  • すっかり騙されてしまった!いわゆる叙述トリックなので映像化は難しそうだけど最後まで読んだらもう一度最初から読みたくなる本
    芦沢さんの他の本も読んで騙されたい

  • 本格王2022に収録されていた芹沢央さんの作品が面白くて手に取りました。不穏な空気と違和感満載。なるほどー!そうきたかー!という感じでラストまで一気読みでした!解説読んだら『許されようとは思いません』も読みたくなりました。

  • 序盤は良い関係だなぁと思って読んでいましたが、途中からの違和感が半端なく、見事に騙されます。読み返すと違った見方が出来て2度面白いかも。秋吉理香子さんの『聖母』を思わせる。

  • 女性特有の鬱々とした感情表現がリアル過ぎて共感しきりで事件の描写に至るまで読み進めるのが辛かった…。
    終盤のどんでん返しは思わず「えっ」と声に出てしまうほど驚いた。たった一文字にどんでん返された。
    いや確かに違和感は感じていたし、そうなんじゃないかという考えが一瞬頭をよぎったけど、辻褄が合わなくて…。
    自分は母なのでかなりグサグサくる内容でした。

  • お互い結婚し30代になっても仲が良い紗英と奈津子。
    紗英は不妊と夫の浮気に悩み、奈津子も家庭環境に悩んでいる。

    子どもの頃から仲が良いといっても、いい歳してそこまで仲が良いのはさすがにずぶずぶすぎるぞと思いながら読み進めていくと、微かな違和感が散りばめられている。

    紗英の夫が殺されたことで、2人に関わったことのある人のインタビューが要所要所で出てくるが、だんだん近しい人になっていき、関係性が明らかになっていくのが怖くとも面白かった。

    湊かなえの『母性』と、辻村深月の『ゼロハチゼロナナ』を連想する作品だった。

  • 依存性の強い友人関係かと思っていたら、、、
    関係がわかってから、タイトルも何だかしっくりきました。

  • 一卵性親子とか母親から受けた曲がった愛情。それによる悲劇。周りにおかしいとか 抜け出す方法、や対処する方法を話し合える人がいなかったのか。読書、映画でも人の気持ち、考え方は変わったりするのではないかな。母親からの愛情で人生が決まるってやっぱりかなりの可能性で正解なのか…

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著者プロフィール

1984年東京都生まれ。千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で、第3回「野性時代フロンティア文学賞」を受賞し、デビュー。16年刊行の『許されようとは思いません』が、「吉川英治文学新人賞」候補作に選出。18年『火のないところに煙は』で、「静岡書店大賞」を受賞、第16回「本屋大賞」にノミネートされる。20年刊行の『汚れた手をそこで拭かない』が、第164回「直木賞」、第42回「吉川英治文学新人賞」候補に選出された。その他著書に、『悪いものが、来ませんように』『今だけのあの子』『いつかの人質』『貘の耳たぶ』『僕の神さま』等がある。

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