★の数は前篇を含めて一つ。
前編で雨宮の指の血豆に触れなかったのは失敗だと思う。
これも失った娘を表現した大事なファクターであり
読者が血豆の理由が分かった時の雨宮の執念に鳥肌が立つ物語の盛り上がるポイントだった。
映画でもその感覚をもっと味わいたかった。
ラスト30分の映画オリジナル展開が全く受け入れられない。
・64事件の犯人の目崎の次女はどうして雨宮の車に乗った?
・どうして目崎の次女は雨宮の自宅を知ってる?
・三上が赤間に腹を立てつつも従順だったのは、娘の家出捜索に特別な配慮してもらえるのは自分が警察内部の人間であると分かっていたからなのに「自分で探さなきゃ」は違う気がするし、そうするならもっと心境の変化を丁寧に描いて欲しかった。
・ラストの三上自宅への公衆電話からの着信は娘からかもしれないけど、出れなかったことによりまた母親が外出しなくなりそうでハッピーエンドと思えなかった。
原作と映画では違うのかもしれない。
でも、この映画に限らず原作のある作品は原作の世界観は壊さないようにして欲しい。