重版出来!(8) (ビッグコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 小学館
4.15
  • (8)
  • (14)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 111
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (207ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この巻が出たのが2016年か。自分の好きを外に出して、作品にするってのはこの頃からかな。
    見本誌みたいのとか、Webで一部公開なんてのも今や定番だもんなぁ。

  • 黒沢 心、谷中で一人暮らしを始める。中田 伯の「ピーヴ遷移」単行本第一巻、発売前重版決定。

  • 体感スピードというものがある。
    過去の時代と比べ、
    現代はずいぶん速まっているのではと思う。
    過去の時代といっても、
    江戸とか明治ではなく昭和・平成と比べても、
    年々その加速度はアップしている。
    急き立てられるように時が流れる。

    一方で世界は右肩上がりに良くなる。
    という神話は薄れているかもしれない。
    むしろ世の中はそれほど変わらない。
    悪くなることもあるといった諦観が漂う。
    大きな成功や進化ではなく、
    ささやかな喜びが大切にされる。
    それは良いことだと思う反面、
    挑む前に諦めていることもあると反省する。

    過去に対する絶対的な否定。
    そこを起点とし力に変えて、
    創作の源とする人物が登場する。
    強烈な負を身体に溜め込み、
    それを日々のささやかな喜びで解消することなく、
    創作の一点に閉じ込める。
    時の流れの速さにも自分を失わず、
    世界に対して期待もしない代わりに
    過去を絶対的な悪とすることで
    今を絶対的な正とする。

    そんな彼に飛躍の時がやって来る。
    嫌悪し唾棄した谷底を抜け出し、
    すべてを犠牲にし賭けてきた場所。
    何もかも捨てて手を伸ばし続けた地平。
    他人事ではなく、魂を揺さぶられる。

  • ちょっと前に発売されたが少し暖めておいた8巻を読む。
    その間に実写ドラマがあって、アレは秀逸でしたなあ。
    前巻のヒキが非常に気になる感じでしたのでどうなるかと思ってハラハラ。
    なるほど。
    「謝ってたら殺してた」
    そうだよね。
    僕自身は怒りや恨みは何も生み出さないと思ってますけど、確かに世の中には怒りや恨みが何かを生み出す原動力にしている人もいる。
    特にクリエイター的な人には多いのかな。
    ドラマで見たシーンが多かったのは作者がドラマに引っ張られたからなのでしょうか。
    確かにそれくらい秀逸だったものなあ。

  • ドラマから入ったこの話を私が今でも贔屓にしている理由は、やっぱり自分の居る業界の楽屋落ちが面白いから…と思ったら大間違い。何はともあれピーヴ遷移と中田伯の行く末が気になるからであります。ドラマではすぐ化けたけど、原作ではアシスタントが逃げたり父親の存在を匂わす連絡が入ったり波乱含み。幾多の困難と立ち向かいながら、初単行本で何と発売前重版決定。泣けました。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

漫画家。1996年デビュー。『えへん、龍之介。』『花吐き乙女』など独特の感性が光る作品を多数発表。2016年春にドラマ化された『重版出来!』で一躍人気作家に。2016年、デビュー20周年を迎えた。

「2017年 『【特典付き】レタスバーガープリーズ.OK,OK! 完全版 【全3巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松田奈緒子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×