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- / ISBN・EAN: 4907953086227
感想・レビュー・書評
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好きです。まず主役が岸部一徳さん、藤山直美さん。これだけで絶対に面白いはずと何も情報を知らないで観ました。脇役人もすごい。石橋蓮司さん、大楠道代さん、斎藤工さん。声だけですが浜村淳さん。はじめはタイトルからして、こじんまりとしたコメディかと思いました。主人公の2人の絶妙な間合いに笑えます。細かく散りばめられた捨て台詞的なジョーク。それがストーリーが進むにつれて、えっという感じ。結末に、またまた、えっ。楽しめました。蛇足ですが、30年ほど前、藤山直美さんにお会いしたことがあります。オーラが、凄かったです。とても美しい方です。お声をかけさせて頂き、握手をして頂きました。大好きな女優さんです。
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なんとも言えないジャンル
SFファンタジーコメディ?
藤山直美さん岸部一徳さんの、かけあいが面白い。
雨の日のぼんやりした時間に。 -
大阪近郊にある、古ぼけた団地。昭和の面影を残すその一角で、山下ヒナ子は、夫で元漢方薬局店主の清治とひっそりと暮らしていた。半年ほど前に店を閉め、引っ越してきたばかり。腰は低いがどこか世を捨てた雰囲気に、住民たちは好奇心を隠せない。調子のいい自治会長の行徳と、妻で“ゴミ監視役”の君子。クレーマーで次期会長を狙う吉住に、暇を持て余した奥さま連中。ときおり訪れる妙な立ち居振る舞いの青年・真城だけが、山下夫妻の抱えた過去を知っていた──。そんなある日、些細な出来事でヘソを曲げた清治が「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れてしまう。夫の姿が団地から消えても、淡々とパートに通い続けるヒナ子の言動に、隣人たちの妄想は膨らむばかり。「もう殺されてると思う…」。一人がつい口にしてしまった言葉をきっかけに、団地を覆った不安は一気にあらぬ方向へと走りだして……。
「映画『団地』公式サイト」より
いやー、なんとも不思議なSFコメディ.
でも、「団地」だからありえる、のか?
一度見ただけでは消化しきれないSF部分.結局シンジョウさんは異星人なのか?時空を超えても結局は「団地」なのか...
日常と非日常が組み合わさっていて不思議な色合い.今生きている現実こそが非現実なのか?
日常の生活部分は淡々としていて、奥様方の井戸端会議は昔あったような光景で、妄想はどんどん膨らんで.滑稽な団地の日常とうらはらな非日常の分からぬ世界.
えー、今どっちだろう?? -
国際線、ランダム邦画鑑賞そのいち。
近頃はどうも邦画を優先して観てしまう。その次が旧作。新作が見れることに対して喜びを感じることはすっかりなくなってしまった。もうどれぐらい経つのだろう。
で、本作はというと…。
あたり。
失礼ながら阪本順治という監督についての予備知識はなし。キャストで目を引いたのは藤山直美と岸部一徳、そして石橋蓮司にぷち興奮。そんな感じで鑑賞を開始する。とある団地の窓から漏れる背景音として浜村淳の声が流れ、それだけでこの風景が関西のとある街だと規定されるのだからその彼の声の存在感は十分。(ちなみに予告編は鑑賞後に観るのをオススメ。)
まったり、ぼちぼちと会話が転がってゆく。ベタベタな関西ネタばかりでもなく、ダジャレ好きな米田未央氏にも気に入ってもらえそうな台詞がぽろぽろとあちこちに散らかってる。いい意味で。
ほっこり、しんみり、にんまり、ケタケタ。
そんな感じであっという間に鑑賞終了。いやー、毎日こんなセンスあふれる会話をしながら生きてゆけたらあらたな境地にたどり着けるなぁ…なんてことも考えさせられてしまう。
他のキャストでは「団地妻 東南西北カルテット」の一角、西さんこと濱田マリの安定感を再認識し、東さんことピンクの電話・竹内都子のナチュラル関西弁(大阪出身とは知らず)にほっこりし、それに加え南さんこと原田麻由という方が原田芳雄の愛娘だったという事実に軽い驚き。石橋蓮司の妻役、大楠道代という方については復習が必須な模様。あと麿赤兒に気づけた幸せもプラス。
復路の選択肢になかったことが悔やまれる。また観たい、リラックスしたい時に。-
はい、私もそのへん興味深く読み漁りました。意外と一番驚いたのは後日談の「相楽晴子、LA移住。その後ハワイへ。」ってあたりでしたがwはい、私もそのへん興味深く読み漁りました。意外と一番驚いたのは後日談の「相楽晴子、LA移住。その後ハワイへ。」ってあたりでしたがw2022/04/04
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2022/04/04
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2022/04/04
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この夫婦、実在しそうで妙なリアリティがありました。
そういえば、同級生のご両親が長年開いておられた薬局も、気づけば店じまいされていました。年齢のことを考えたら無理もないのですが、妙に共時性を感じてしまいました。
途中からどんどんSF色が濃くなっていくところは、???でした。しかしコロナ騒動の中、ヒトはどこへ向かっているのかという命題は常に頭の片隅から離れず、なんとなく腑に落ちました。林の中でキノコを見つけたりする時間が私にも欲しい。そういう時間こそがくすりなんだと思う今日この頃です。
団地 2015
映画コメディSF
日本 Color 103分
初公開日: 2016/06/04 公開情報:キノフィルムズ 映倫:G
監督 阪本順治
製作総指揮 木下直哉
プロデューサー 武部由実子 菅野和佳奈
脚本 阪本順治
撮影 大塚亮
美術 原田満生
衣装 岩崎文男
編集 普嶋信一
音楽 安川午朗
音楽プロデューサー 津島玄一
照明 杉本崇
録音 尾崎聡
スクリプター 今村治子
装飾 栗山愛
ヘアメイク 小沼みどり
VFXプロデューサー 西尾健太郎
助監督 小野寺昭洋
出演
藤山直美 山下ヒナ子
岸部一徳 山下清治
大楠道代 行徳君子
石橋蓮司 行徳正三
斎藤工 真城
冨浦智嗣 吉住将太
竹内都子 濱田マリ
原田麻由 滝裕可里
宅間孝行 小笠原弘晃
三浦誠己
麿赤兒 権藤 -
大阪の団地を舞台にしたシュールなコメディ映画。所々クスッと笑えるが内容がないのでイマイチ。
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何とも言へぬ不思議なをかしみ
予告篇など前情報を入れずに見たが、せりふもうまく、惹きつけられるやうに注目して見た。コメディとしておもしろかったし、思はず笑ってしまった。胸にグッとくるシーンもある。しかし総じて見た事がないタイプの映画だと思った。最後も何とも言へぬ感じが残り、どう感想にしたためてよいものか悩む。 -
団地って住んだことなかったけど、こんなところだったんだ。
ラスト、冒険に出かけるようなひなこさんのワンピース姿が可愛くて、蝶の柄のワンピースで、
やっぱりいつでも出立にはこれだよね、って思った。
わたしもいつでもいつまでも、自分のスタイルで行こう。
「団地」
「団地てオモロイなあ‥噂のコインロッカーや」
まさかのファンタジーだ...
「団地」
「団地てオモロイなあ‥噂のコインロッカーや」
まさかのファンタジーだとは思ってなかったので、戸惑ったのだが、それさえも許してしまう、「笑えたんやから、それも、まっエエか」という気になる。韓国のようにホラーにもせず、ヨーロッパのように社会派にもせず、松竹のように人情劇にもしないで、ゆるゆるしょうもない人間模様を描いて、大阪はやっぱすごいで。
久しぶりにシネマクレールが二階部屋だけど九割入って盛り上がった。コメディはこうでなくちゃ。
その後「思い出し笑い」もあった。
質のいい作品にしかないことではある。宇宙人は笑いながら怒っていたのだが、あれは本当に怒っていたのだろうか。