SFマガジン 2016年 12 月号 [雑誌]

  • 早川書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910019751267

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読むSFマガジン。
    テーマはVRとAR。VRはお馴染みのヴァーチャルリアリティ(仮想現実)。ARはあまり聞かないがオーグメンテッドリアリティ(拡張現実)。
    連載作品や最初だけの抜粋とかは少し苦手かも。読み切りの作品が好み。

    柴田勝家「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」
    既読。VR。民族学SF。シンプルながら良い。
    ケン・リュウ「シミュラクラ」
    AR。家族の関係。わりとドラマチックな印象。
    宮澤伊織「裏世界ピクニック 八尺様サバイバル」
    異世界もの。ライトノベルチック。ファンタジーぽい。

  • "「空魚の右目、めっちゃ青い」
    鳥子の言葉通りだった。それも尋常な青じゃない。生き物の色というより、作り物というか、鉱物じみているーー琉球ガラスみたいな深い瑠璃色だ。
    いつからこんなことに……?"[p.229_裏世界ピクニック 八尺様サバイバル]

    「シミュラクラ」ケン・リュウ
    「裏世界ピクニック 八尺様サバイバル」宮澤伊織
    「~ニュートラルハーツ~ File4 電気少女の夏」吉富昭仁

  • VR/AR特集では柴田勝家のVRを絡めた民俗学SFの直後に柴田勝家PのアイマスVRの体験記があったりで、面白い。
    「君の名は。」についての記事が2つもあるあたり(しかも一つは急遽内容を差し替えたらしい)、SF界隈でも予想外のヒットだったようだ。メイン層の中高生はデートムービーとしてしか観ていないと思うけど、SF好きには・入れ替わりモノ且つ時間モノSFだし、「この部分は○○のオマージュだよね」とかで盛り上がることもできるだろうなという感想だった。「君の名は。」面白かったから仕方ないよね。
    また、第4回ハヤカワSFコンテストの受賞作発表については、選評まで読むと逆に「最後にして最初のアイドル」が気になって仕方なくなってくる。電子書籍化が決定しているということだが、早く刊行して欲しい。

  • まず表紙が良い。バーナード嬢の表紙なのだが、表紙 of the Year をあげたいくらいだ。2016年をVR元年と呼ぶことに意義はないけれど、確かに12月になってから言われてもね(笑)。今号はVR/ARの特集。関連した読み切りが面白かった。特に、柴田勝家の「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」は、突っ込みどころは多いものの今号の特集にぴったりの作品だ。ケン・リュウの「シミュラクラ」やニック・ウルヴェンの「あなたの代わりはいない」も面白い。自分の興味がある分野でもあり、今号は当たりだった。通常の読み切りで掲載された谷甲州の「航空宇宙軍戦略爆撃隊〈前篇〉」も続きが気になって仕方がない。

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