やり抜く力 [Kindle]

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制作 : 神崎 朗子 
  • ダイヤモンド社 (2016年9月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍

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やり抜く力の感想・レビュー・書評

  • 本書は、近年注目されているGRIT(グリット:やり抜く力)という人間の能力について、第一人者が解説した本である。やり抜く力を備える事が、人生を豊かにするということと、そのやり抜く力をつけるためにはどのようにしたらよいかということについて、様々な事例を用いながら解説している。
    自分自身、教育経済学で近年着目されている非認知能力に興味があり、GRITは非認知能力に近い概念らしい、ということをなんとなく知っていたため、具体的にどのようなものなのだろうと思い、本書を読んだ。が、少し肩透かしをくらったような気分になった。というのも、やり抜く力を伸ばすためにはどのようにするべきか、ということに関して、本書では「自分のやりたいことを見定めて諦めずにやること」と主張している。これは、正直やり抜く力を伸ばすための方法は何か?という問いに対する回答になっていない。結局、本書を通してこの問いに対する直接的な回答は見当たらなかった。あと、全体を通して主張が見えづらく、事例とそれに対する見解を羅列しているような形式になっており、ぶっちゃけよくわからなかった。
    総じて、個人的には少し期待外れであった。自分の期待値が少し高すぎたのかもしれないが。
    ちなみに、著者はTEDでスピーチを行っており、内容は本書の内容をコンパクトにしたようなものなので、個人的には本を買わずにそっちを見た方が良いと思った。

  • ハーバード大を卒業後、マッキンゼー、中学校教員を経て、オックスフォード大、ペンシルベニア大で心理学者として大成したアンジェラ・ダックワース氏の著書。成功者に共通する課題へのアプローチを研究した著者は、目標達成・社会的成功を収めた人たちは、才能ではなく「やり抜く力(グリッド)」 を持っていたとつきとめる。
    このやり抜く力は生まれつきのものではなく、努力で伸ばすことができる。外側からと内側から、2つの方法があり、内側からは「興味を掘り下げる」、「自分のスキルを上回る目標を設定し、それをクリアする練習を習慣化する」、「自分の取り組んでいることが、自分よりも大きな目的とつながっていることを意識する」、「絶望的な状況でも希望を持つことを学ぶ」といった方法がある。外側からは親、コーチ、教師、上司、メンター、友人など周りの人々からの影響を受ける。
    最終章の言葉が印象的だった。グリットとは、「一歩ずつでも前に進むこと」、「興味のある重要な目標に、粘り強く取り組むこと」、「厳しい練習を毎日、何年間も続けること」、「七回転んだら、八回起き上がること」。私が知る人も「やってできないことはない」と言っていた。自分がやりたいことのために、挫折があっても最後までやり抜ける人であった。外部からの影響とはこういうことを言うのだろう。非常にエビデンスのある良いビジネス書だった。

  • 生まれつきの才能で成功を見たくなるけど、そういうことじゃないことが丁寧にかかれている。

    成功するために、思い通りの人生を送るために、やり抜こう

  • ネットのまとめ記事やTEDのプレゼンだけで十分と思ったけれど、実際に読んでみたら、まとめ記事では欠落している情報がたくさん見つかり、有益だった。以下印象的な箇所のまとめ。

    ・仕事に打ち込む人は、自己満足とは正反対の状況にある。満足しない自分に満足している。どの人も、自分にとってもっとも重要で最大の興味のあることをひたすら探究していた。そんな探究の道のりそのものにおおきな満足を覚えていた。
    ・究極的関心とは、自分の最上位の目標。一つ一つの目標に対して「なぜそれをするのか?」問いかけると、「~するため」という答えが返ってくる。最上位の目標は、ほかの目的の手段ではなく、それ自体が最終的な目的。最上位目標は、その下に続くすべての目標に方向性と意義を与える。
    ・やり抜く力が強い人は、中位と下位の目標がなんらかの形で最上位の目標と関連している。各目標がばらばらで関連性が低い場合は、やり抜く力が弱いといえる。
    ・ウォーレン・バフェットの方法:仕事の目標を25個書き出す。そのうち、もっとも重要な5つの目標にマルをつける。マルをつけなかった目標には今後関わらないようにする。なぜなら気が散るから。もっとも重要な目標に集中できなくなるから。
    ・作品は10単位で持ち込む。9割はうまくいかないから。
    ・昨日よりも今日上手になれるように、日々の努力を怠らない。自分の弱点をはっきり認識し、それを克服するための練習を日々繰り返す。
    ・必死に努力する以前にまず楽しむことが大事。初心者はまだ必死でうまくなりたいとは思っていない。何年先も見据えて将来の目標を考えたりしていない。達人も最初は心から楽しんでいた。
    ・エキスパートは微妙なニュアンスの違いに興味を覚える。ある一点に的を絞って、ストレッチ目標(高めの目標)を設定する。しっかり集中してストレッチ目標の達成を目指す。改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する。
    ・「私にとってこの仕事は、人生で一番大切なもののひとつだ」という天職の考えを持つ人は、やり抜く力が強い。意義の感じられない仕事を続けるのは耐えられない。
    ・どんな職種でも天職だと感じる人が一定の割合でいる。
    ・天職は自分で積極的に作るもの。
    ・苦しみには特定の要因があり、学習によって苦しみを変えられると思えば、学習して苦しみを乗り越えることができる。苦しみは変えられないと思えば、学習意欲がわかない。
    ・やり抜く力が強い人に囲まれていると、同調性が働いて、自分にも自然とやり抜く力が身についてくる。

  • 勧められた本を読んでみよう月間。「やり抜く力」の大切さやそれを身につける方法を、最近の研究を紹介しながら平易に解説。結局のところ「好きこそものの上手なれ」という話でそれはその通りなんだけど、そう簡単に好きになれないから困ってるんだよね。
    8

  • コツコツ頑張る事が、人生に取って重要だと言う事を、科学的に実証した画期的な一冊。

  • 内容的には常識的であり、偉大な成果を成し遂げている人は「やり抜く力」があり、その「やり抜く力」は天賦の才ではなく、子供の頃からの努力なり周りの環境によりはぐくまれるということ。

    そして努力もむやみやたらな努力ではなく、目的意識を持ち、この努力が何につながるのかが分かる状態で努力することがやり続けられるコツであり、またその目的意識が社会や周りのためになるという意識があるほどそれが強くなるということ。

    またこういった努力を続けられる能力も、幼い頃から少し上の目標を設定し、それを少しずつクリアしていく経験を重ね、努力により乗り越えられる経験を重ねることにより、養われるということ。

    当たり前の話ばかりだけど、やはり大きな成果を成し遂げる人間というのは、自分自身の努力とそれを成果につなげる周りの環境があってのものだと感じた。

    内容自体に全く反論はないが、この本を読んで自分でこれから努力することにつなげられるかというと正直...と感じた。

    やはり適切な目的設定の所が大部分の人には難しいのではないかと感じる。

    そこはやはり本人ではなく、周りがうまく誘導してやることが重要であり、それを考えると本書は自分ではなく、自分の子供に適用するために読む本ではないかと感じた。

  • 各所で高い評価に違わぬ内容。訳文が良いから腹落ちも良い。「才能」よりも重要な、成果を出す為の要因『やり抜く力(GRIT)』本文にもあるが、日本のことわざで言えば「七転び八起き」 やり抜いて成果を出す人は、夢がピラミッド形式になっており、最上位の目標がブレずに、中位・低位階層の目標と連動していると。 そう言えば、二刀流:大谷選手も、夢と目標がマトリクス構成になっていたのをどこかで見かけた。学び多き年始の一冊。

  • 【読書】おもしろいが少し長い。大事なのは才能ではなく「情熱」と「粘り強さ」 /

  • GRIT(やり抜く力)の重要性を説く本。日経新聞で紹介されていたので、読んでみた。

    以下、内容要旨。
    偉人と呼ばれるような人物は、おしなべて「やり抜く力」が強い。やり抜く力は遺伝で決まるかというと、ある程度は「Yes」だが、経験によって変わる。育つ時代の文化的な影響を受けるし、年齢を重ねるにしたがい強くなる。「粘り強さ」と「情熱」という二面からやり抜く力はなる。努力をする前に、いろいろなことをやってみて、楽しんでみて、その上で興味が続くものをやり抜く対象にするのがよい。
    やり抜く力を発揮して、物事を極めるには「意図的な練習」が重要になる。
    意図的な練習とは次のステップを踏む。
    1.ある一点に的を絞って、ストレッチ目標〔高めの目標〕を設定する。
    2.しっかりと集中して、努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す。
    3.改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する。

    意図的な練習は過酷であるが、フローとも関係している。「第一に、「意図的な練習」は行為であり、フローは体験」
    「第二に、「意図的な練習」を行いながら同時にフローを体験する必要はない。(略)同時に経験することはない」
    「言い換えれば「意図的な練習」は準備の段階で、フローは本番で経験するものだと言える」
    とのこと。

    また結局は「人間は何でもやればうまくなる」「人は成長する」という成長思考が重要であるとのこと。「才能がないから」と諦めるのではなく、努力すれば報われるという成功体験をもって、勤勉性を学習するのが、良いとのこと。

    最後に「人は自分の性格に適した状況に引き寄せられるが、その結果、さらにその特徴が強化される」という「対応原則」も、やり抜く力を伸ばすとのこと。つまり、やり抜く力をもつとそういった仲間や、同僚がいる環境に置かれる機会も増え、その環境によって更にやり抜く力が伸びるということだ。

    本書を読んで、自分の長所だと思っていた、愚直に継続する力というのが、このGRITにあたるのではないか、たしかに自分の就職活動でもこれによって、結果オーライとなった経験があるなぁと感じた。

  • 「モンテッソーリ教育が答えだ!」と思いながら読んだ。モンテッソーリ教育は間違いなくやり抜く力を育てる。知らないでこんな研究しているんだろうか。

  • 著者が心理学の博士号を取得している研究者ということで、(1)学術的・科学的な裏付け、(2)これまで教育やトレーニングで大事とされていたことに対する "grit" の新規性、などが厚く書かれていることを期待して手に取ったが、それらの点についてやや期待はずれだった。

    紹介されているエピソードの中では、やり抜くほどの興味が持続するには、興味が湧くような経験が一度きりでなく、何度も起きることが必要だという話が心に残った。

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