- Amazon.co.jp ・電子書籍 (403ページ)
感想・レビュー・書評
-
職場の先輩との課題図書に。やーーっと読み終えました、、、!どの章も説得力があって、356ページ分のレポートを読んでいる気持ち。
この本が伝えたいのはシンプルで『「やり抜く力」は「才能」にさえ勝つ。』ということ。
先輩と読書会をしていて、「実力のある人を『天才』とか『才能』とか一言で片付けるのは違うな、嫌だな、と思っていたことを言語化してくれた」と聞いて、わーー!それそれ!となりました。
以下、好きだなーと思ったこと抜粋。
『偉業というのは小さなことを一つずつ達成して、それを無数に積み重ねた成果である。』
『トップアスリートを見る機会が、4年に一度のオリンピックのテレビ中継くらいしかない人たちは、あれは「才能」のおかげだと思っても無理はない。毎日の練習を見る機会もなく、晴れ舞台しか見ていないのだから。』
『地球一周分、泳いだわけだ。たった49秒のレースのために。』
『自分が「ラク」だから人を神格化する。あまりに完璧なものを見たとき、我々はどうしたらあんなふうになれるのか、とは考えない。
「天才」というのは神がかった存在だと思えば、それに比べて引け目を感じる必要がなくなる。』
『「天才」とは「自分の全存在をかけて、たゆまぬ努力によって卓越性を究めること」と定義するなら、〜
あなたにも同じ覚悟があれば、天才なのだ』詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は、近年注目されているGRIT(グリット:やり抜く力)という人間の能力について、第一人者が解説した本である。やり抜く力を備える事が、人生を豊かにするということと、そのやり抜く力をつけるためにはどのようにしたらよいかということについて、様々な事例を用いながら解説している。
自分自身、教育経済学で近年着目されている非認知能力に興味があり、GRITは非認知能力に近い概念らしい、ということをなんとなく知っていたため、具体的にどのようなものなのだろうと思い、本書を読んだ。が、少し肩透かしをくらったような気分になった。というのも、やり抜く力を伸ばすためにはどのようにするべきか、ということに関して、本書では「自分のやりたいことを見定めて諦めずにやること」と主張している。これは、正直やり抜く力を伸ばすための方法は何か?という問いに対する回答になっていない。結局、本書を通してこの問いに対する直接的な回答は見当たらなかった。あと、全体を通して主張が見えづらく、事例とそれに対する見解を羅列しているような形式になっており、ぶっちゃけよくわからなかった。
総じて、個人的には少し期待外れであった。自分の期待値が少し高すぎたのかもしれないが。
ちなみに、著者はTEDでスピーチを行っており、内容は本書の内容をコンパクトにしたようなものなので、個人的には本を買わずにそっちを見た方が良いと思った。 -
各所で高い評価に違わぬ内容。訳文が良いから腹落ちも良い。「才能」よりも重要な、成果を出す為の要因『やり抜く力(GRIT)』本文にもあるが、日本のことわざで言えば「七転び八起き」 やり抜いて成果を出す人は、夢がピラミッド形式になっており、最上位の目標がブレずに、中位・低位階層の目標と連動していると。 そう言えば、二刀流:大谷選手も、夢と目標がマトリクス構成になっていたのをどこかで見かけた。学び多き年始の一冊。
-
やり抜くとは継続して努力すること。それに必要なのは
・情熱
・目的:社会貢献につながる目的だと情熱が増す
効果的な練習方法
・高めの目標を設定する
・集中できるのは1日に数時間が限界
・習慣化する
・対応原則:やり抜く力の強い集団に身を置く
マインドセット
・楽しむ
・天職と思う心持ち
・楽観主義
・固定思考ではなく成長思考:レジリエンスが培われる
・人に助けを求める
■
やり抜く力は鍛えることができる。
やり抜く力が強いのは65歳以上、もっとも弱いのは20代。
40代でこの本を読めて良かった! -
達成能力を向上させるために、改めて読み直し
本書は精神学者の本で、才能と努力と成果の関係を以下のように位置付けてる。
努力x才能⇒スキル
努力xスキル⇒成果
すなわち努力は成果の道筋で2乗である。そのため才能を持つ人よりも努力する人のほうが結果として成果が出せるとしている。
また、人の深層意識として才能に惹かれる特性を持っている。
これは成果を出した人を神格化(自分とは違う存在)としたほうが自身のストレスにはならず、
その方が楽だからであるというところは非常にしっくりきた。
グリッドスケール測定などの項目もやりつつ実施。
やり抜く力を鍛える基本ルーチンとして
1. 興味の掘り下げ(興味を1回では何回も持ち掘り下げることが大事)
2.楽しさ・嬉しさの認知(やり抜く対象にまず楽しさ、嬉しさを認知することが大事)
3.具体的な目標を持った意図的な練習
(よりうまくなりたい、より何かをできるようにするという目的意識のもと
意図的な練習が不可欠、惰性での練習は意味をなさないので注意)
4. 社会的・自己以外の目的との合致(これは3とのタイミングは微妙だが
はじめは自己の中の目的からスタートするが、やり抜く力を強める
ためにはより上位の目的(社会的や自分以外のためになる)が必要としている)
5. フロー状態の訪れ
やり続けると実践の場で時折フロー状態となることがある。
これに入ればやり抜く力の向上ループに入っているといえる。
やり抜くを伸ばすという点で教育から見たときに
偉大な功績を遺した両親にはたいていやさしさ、厳しさのどちらか一方ではなく両方ある調査結果
どちらかにフォーカスされがち。
また、やり抜く力を伸ばすうえで一定年齢以上では、
一定期間はやり続けることを提唱している。(高校生以上なら2年間等)
会社としても特に若手はやり抜かせる体制が重要そう。
なんでもいいからやり抜かせるジョブトレーニングの一種として取り入れる必要がありそう。
グリッドスケール 3.9 (2024/1/26実施時) -
GRITとは粘り強さと情熱。
情熱を持つには目的を理解することから。
好きなことを仕事にする=満足度、業績ともに高い
仕事を天職と思っている人の割合はどの職も同じ
「才能がある」という褒め方はNG。固定思考に育ってしまう。
若いときに逆境を経験してそれを乗り越えるとGRITを高められる。
課外活動は「大変」だけど「楽しい」。この二つを満たす活動は稀有。
2年間同じことに取り組み、一定の成果を上げる。 -
1.読むきっかけ:大学生~現在にかけて自分がいまいち結果が出せていない理由は「継続できていなこと」なのではないか?と考え、関連の本を読んでみようと思ったため。
2.感想
自分には継続力が足りないと思ってはいたが、それは精神力が弱いからだと思っていた。
だが、ダイエットや楽器、仕事や資格を頑張りたくて、結果を出したいと改めて思った時に、継続さえできれば結果出せる!と過去の経験からも思った。
そこで、継続の方法、マインドセットを知りたくて本書を読むにあたった。
今年は10kgダイエットが目標だが1週間で折れそうだった。しかし、この本を読むことでマインドセットを学ぶことができ、努力する方がワクワクすると思った。継続を続けようと思った。
3.学び
・テストの点数は将来の成功には相関性が見られず、グリッドスコアだけが相関が見られた
・努力×才能=スキル、スキル×努力=結果
・学習性無力感の犬の実験
・楽観主義者は無力感を乗り越えられる
・周囲の環境、人々から考え方の力は強力で、自然と自分の考え方に影響してしまう
4.これから
絶対痩せてやる!そして周囲の人全員を見返す! -
まず興味(好き)を育む
問題はキツイ「意図的な練習」をどう続けるか
→場所や時間の固定、1時間後には休憩、自発的な課題設定など
「つねに疑問を持って答えを探そう。答えが見つかると、さらに多くの疑問へとつながっていく」
興味を維持できる仕組みを意識する