鉄道技術の日本史 SLから、電車、超電導リニアまで (中公新書) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • 自分が読んだのは紙の本ですが、紙の本は出て来なかったので、電子書籍のところに書いております。

    タイトル通りの本です。
    自分の知識がいろいろとつながる瞬間がたくさんあって、鉄道技術やその歴史についての理解が深まった1冊でした。
    知識レベルやタイミングが、ドンピシャだったのだと思います。

    若干、気になる点があるとすれば、国鉄万歳、日本万歳な傾向があるところですが、著者の世代を考えると、許容範囲かと。

    ちなみに、この本を読んでいる際に、以前読んだ梅棹忠夫氏の本のことを思い出しました。
    梅棹氏が言うには、開国後、西洋の文化を日本が取り入れるスピードが速かったのは、封建制度をはじめ、文化的に似た土壌があったから、らしいのですが、鉄道技術についても、欧米の技術を日本が取り入れるスピードは速くて、これについては、技術的に似たものをすでに持っていたから、といえそうです。
    日本については、外国から何かを取り入れるのが得意、と言われることが多いですが、実はその背景には取り入れを可能にする土壌があることについては、もう少し評価してもよいかもしれません。

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著者プロフィール

1939年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。三菱商事を経て,2006年までセ・デ・ベ・ジャポン代表取締役。2005年以降は近代史・鉄道史をテーマに著述業を本格化。鉄道史学会会員。著書に『流線形列車の時代』,『文豪たちの大陸横断鉄道』,『鉄道技術の日本史』,『新幹線はなぜあの形なのか』,『鉄道快適化物語』,『鉄道高速化物語』などがある。

「2022年 『世界鉄道文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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