とっぴんぱらりの風太郎(上) (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • (2021/234)無性に読み返したくなって蔵書から引っ張り出す。手元にあるのは単行本の電子化で凡そ7年振り。捨て子から忍びとして育てられた風太郎は、伊賀の忍び集団から見放されてしまい、生きる目的も見出せないままにその日暮らしをすることになるが、ある日から瓢箪に憑いた神様(?)の意向で動かされてしまうようになり、、と突拍子もない設定を併せ持った時代活劇なんだけど、かなり見事に筋を忘れていて初読のように純粋に楽しい。

  • 2019/11/12 Amazonより文藝春秋秋祭り【50%ポイント還元】にて784円でDL購入。

  • (感想は下巻にまとめて書きます)

    『とっぴんぱらりの風太郎(下)』
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B01LVYUENC
    .

  • いっきに読める!
    忍者小説、時代小説はあまり読んだ経験がなく、間違って買ってしまった本だったけれどとてもよかった。
    上巻は少しだれるけれど、登場人物それぞれがとても好きになる本でした。

  • 忍びとして決して一流ではない主人公の風太郎。忍びの世界から追い出され、それでも決して足を洗うことができず、うまいこと利用だけされ、それに腹をたてる。非常に味のある面白い主人公の物語です。ワクワクというわけではなく、ほのぼのと主人公の、周囲からの巻き込まれかたに安心して読み進めていました。しかし後半、いくさが始まり、風太郎がそれに巻き込まれたあたりから、一気に笑えなくなっていきます。それまでののんびりした雰囲気から一転して、忍びとしての人間性の喪失。あの風太郎がいなくなってしまうのではという不安を残したまま前巻が終了します。戦争は嫌いだという気持ちを、登場人物とこれほどまでに共有することができる、その生々しいまでの人間性のなさを感じることができる物語でした。日常の幸せの大切さを知ることができます。

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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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