水鏡推理4 アノマリー (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第4弾。毎回ストーリーが独立しているので、それぞれで楽しめます。
    4巻までしか読んでいませんが、シリーズの中で一番面白かった。今回は少女集団失踪事件がテーマ。スリリングな内容と親子愛がいい感じです。オススメ!

  • #水鏡推理 人が死なないミステリ。
    シリーズ通りの霞ヶ関下剋上の気持ちよさもありながら、非行少年の描写も深く為されていた。
    親のエゴによって育てられる子。閉鎖的な親子間の問題と子供の葛藤が印象的。
    普通の親子愛ってなんだろう。普通の家族って何?

  • 相変わらず松岡先生の幅広い知識の基、今まで知らなかった知識を頂きながら、ストーリー展開も楽しく読ませて頂きました。天気予報と気象コントロールがストーリーの主軸にあり、もう一方では少女少年の更生プログラムに巻き込まれる4人の少女達の話しが絡み合ってくる。霞ヶ関の予算取り合戦の背景や出世対応など、多少誇張しているものの、大同小異かと思うと日本の政治経済が悲しく思える。
    少女達のストーリーの中で、親の愛情についての考え方が話されており、自分自身も考えさせられた。親の愛と言う物は見返りを求めていない。その通りだと思う。歪んだ愛情を受けて育つと子供の心も歪んで行く。これだけを聞けば、良く聞く陳腐な話しではあるが、この小説ではもっと具体的に書かれており、ある一側面だけかもしれないが、自分の中では凄く腹落ちさせられた。親としての自分、そして子供の頃の自分はどうだったかと考えさせられた気がする。

  • 水鏡シリーズ第4弾。第3弾を読了してからすぐに出ている気がする。松岡さんの筆の速さにも専門知識にもいつも驚かされる。
    今回は「気象コントロール」と「少年少女の更正」がテーマ。裏には「親子愛」という事もテーマに。親の考えは知らず知らずのうちに、子どもに伝達されていて根付いているということには、とても共感。
    官僚機構の実態も、ある程度脚色してはいるとは思うが、予算争奪戦などとても興味深い。

  • 水鏡瑞希シリーズ第四弾。
    6月に第三弾が出たばかりだから、半年もしないうちの続編リ
    リースとなる。松岡圭祐の筆の速さ、本当に驚異的。

    一般職の国家公務員・水鏡瑞希が所属するのは、
    「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフ
    ォース」。今回のネタは「気象コントロール」及び「不良少年
    少女更正」。パッと見ただけでは関連が全く無いネタが、中盤
    から後半で絶妙にリンクしてくる。

    さすがに今回の「気象」に関する記述は難解だったかも(^^;)。
    前回の地磁気逆転は何故だか途中から理解した気になったのだ
    が、今回はちんぷんかんぷんなママ読了を迎えてしまった。
    そこ、ちょっと無念(^^;)。

    だからと言って物語がつまらないか?というと全くそんな事は
    無い。全篇に渡って静かに、しかし圧倒的に流れ続ける緊迫感
    はシリーズ中随一だし、各所で繰り広げられる心理戦の描写も
    見事。早くも次が楽しみになるほど。

    そうそう、毎回苦言として書いている“過去キャラ活用”に関
    しては、もう諦めました(^^;)。そこはもう期待しないので、
    新しい魅力的な登場人物をバシバシ登場し続けさせて欲しい。
    すっごく惜しいけど(^^;)。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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