観察力を磨く 名画読解 (早川書房) [Kindle]

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制作 : 岡本 由香子 
  • 早川書房 (2016年10月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (359ページ)

観察力を磨く 名画読解 (早川書房)の感想・レビュー・書評

  • アートの鑑賞方法を学ぶことを通して、観察力を磨く本。ビジネス、創作、日常生活全てに使える。読んだ後、電車から外の景色を見るのが楽しくなった。子どもの頃、外の景色を見るのは驚きだらけで楽しかったけど、大人になったら全部同じ景色でつまらないと思っていた。そうじゃなかった、自分は観察するのをやめていたと気づけた。

    <印象的な箇所のまとめ>
    ・私たちは、見ようとする世界しか見ない(ヘンリー・デヴィッド・ソロー)
    ・大事なのは人と違うところに目をつけ、または本来あるべきものが欠けていることに気づくこと。
    ・ペースを落とす。ペースを落とすとは、何も動作を遅くするという意味ではない。見たものを意識に染みこませる時間をとれという意味だ。
    ・ほとんどの人は見るだけで、観察していない。
    ・事実を集めるときは、客観的に観察する。「ひどい痣」は主観的な意見だが、「直径2.5センチほどの丸くて紫色の痣」は客観的な意見だ。
    ・小さいという形容詞は、人によってとらえ方が違う。長さ2.5センチメートルは、客観的だ。
    ・「くさい」より「死んだ魚のような匂いがする」のように伝える。
    ・発見とは、みんなと同じものを見て、誰も考えなかったことを考えること。(アルベルト・セント=ジェルジ)
    ・感覚に基づく情報はとくに具体的で正確な表現を心がける。
    ・疑問に集中する。私は何を知らないのか。私は何を知りたいのか。
    ・アートは疑問を呼び起こす。ひとりひとりが自由に解釈し、それについて語り合うことができる。現実世界に能動的に影響しないからこそ、見る人は安心して発言できるのだ。それがひいては、世の中を変える力となる。(JR)

  • 趣味で美術鑑賞をするようになったのですが、当初は正直、美術品を見ても「理解出来ない」と思うことが数多くありました。
    今はあまり深く考えずに、「とにかく(数多く)見ること」と言い聞かせて、自分なりの観点で美術鑑賞をしています。
    そんなスタンスで良いのか、心に引っかかりを持っていたのですが、”名画と観察力”というキーワードが題名になっている本があると知り、読んでみることにしました。
    著者は、大学時代は美術史を専攻し、キャリアのスタートは弁護士だったという、アメリカ人女性。
    転職を契機に、「アートの分析を応用することで、医師の診断力を向上することが出来る」ということに気づきます。
    そのセミナー「知覚の技法」は口コミで広まり、警察やFBIで、その効果が確認されているとのこと。
    本書は、実際の絵画を題材にして、読者がその技法を体験出来るような内容になっています。
    まず第一部で、漠然と見ていることと観察することの違いを説明しています。
    第二部ではそこから得られた情報をどのように分析するか、第三部ではその結果をどのように相手に伝えるかということに展開していき、第四部でそれらを実際にどのように使うかという形でまとめています。
    題名の名画読解という言葉に着目した読者には、意外な展開に感じるかもしれません。
    セミナー名「知覚の技能」という題名が、しっくりくる内容だと感じました。
    特に印象に残ったのは、第一部の「観察」について。
    毎日、目をあけて何かを見ているはずの自分が、いかに「観察」というレベルで目と脳を使っていないか、自覚させられました。
    自分がどのような情報を得ているのか、その(限られた)情報の中でどう判断し行動するのか。
    取得したと思っている情報は事実なのか、自分のこれまでの経験等によってバイアスがかかっていないか、得られた情報と自分の感情・思いとを区別して伝えているか。
    情報を取得し分析をする、それを相手に伝える。
    そういった”当たり前”に行なっていること、出来ていると思っていることが、実際には出来ていなかった。
    そのことに気づかせてもらえました。
    あわせて、名画を見る楽しみも増やしてもらえたという、自分にとっては一石二鳥の内容でした。
    絵画に興味のある人はもちろん、とっさのハプニングに上手く対応できなかった経験のある人には、読んで損はない一冊だと思います。

  • アート解説本。ではなく、知覚技法を説く、ノンフィクションサイエンス。〝リピート・リネーム・リフレイム〟情報に優先度を付ける。感情を差し引き、客観視事実で伝える。 アートの観察力を通じて、ビジネスシーンでの洞察力も磨かれる。 対面で学べるカリキュラムがあったら、これは受けてみたい。

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