LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • 【長寿を厄災ではなく恩恵にする】

    100年生きる時代には
    教育→仕事→引退(3ステージ)
    この生き方は古い

    時に苦しくなる程自分と向き合い
    私はどういう人間かの答えを探る

    自己効力感と自己主体感を持って
    マルチステージを生きなければ
    不快で残酷で長い老後が待っている

  • 2016年の出版当時、大いに話題になった。
    今さら読了。

    シンプルに「長生きは良いこと」、そして「若者は準備を始めている。君ら中年には奇妙に見えても『最近の若い者は』と叩いたらだめ」ということ。
    そして中年(40代)も、この新しいムーブメントの中でせっかく長くなった人生を楽しめるということ。

    百年時代の特徴。それは要するに「多様性」だ。若年、勤労、老後の「3段階」が崩壊し、マルチステップの時代になるのだから、どのタイミングで学び、働き、休み、また働くか、そのルートは人それぞれになっていく。

    それに対応する政府の動きが遅い、それは万国共通だ。そして、投票に年寄りしかいかない、これも万国共通だ。
    だからこそ自分で考えることの意義は大きい。

    大事なのは、自分が望む方向を選び取るための「資産」。もちろんお金だけではない。友人、学力、健康、自分を動かす(私の言葉で言えば)「胆力」。
    なるほど。

    そのとおりだが、しかし人生50年の時代にも必要なものは結局変わらなかったんじゃないだろうか。

    最後は自分。そういうよい意味で当たり前の感想。

  • 「人生100年時代をどう生きるか」をテーマに描かれています。

    「さまざまな世代の人と知り合い、アイデアと情熱を共有する」
    家庭や職場の中でどのような変化が起き、多世代とどのように過ごしていくかについて書かれています。長寿化になれば人間関係や、関わる人、世代も変わっていきます。
    私はチームビルディングを通して、さまざまな世代の人と関わり、交友関係の幅も広がっていきました。「ふるさとグルメてらす」や「ずんだらぼ」などの事業が立ち上がったのも人との出会いがあったからです。
    この本にあるように「時間の使い方、新しいステージで何をするか」を考え、
    20代は人と、30代は地域と、40代は社会と、50代は日本と、60代は地球と仕事をするビジョンを掲げています。

    悔いのない日々を送れるように、家族や仲間、これから関わる人も大事にしてステージアップする人生にしていきます。
    どの世代の方にもオススメできる一冊です。

  • 健康寿命は確実に伸びていて、ざっくり、100年くらいは生きる時代になっている。そうなっているのに、現代の3ステージ(学習、仕事、老後)の生き方って大丈夫なのか?と。良い人生を送りたければ、よく考えて計画を立て、金銭的要素と非金銭的要素のバランスをとることが大事なんじゃない?と問題提起。

    全般を通じて、金銭的要素(有形資産)、ようはお金の問題について多くの紙幅がさかれている。

    この本の著者は、リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットというロンドン・ビジネス・スクール経済学教授。どうりで、書籍全般的に引用マークが多い。

    40代が微妙な立ち位置で、20代くらいは、人生をマルチステージで考えた方がいいんじゃないかと。60歳で定年したとして、40年生きるとしたら、どうするの?に対して、「長生きの厄災より恩恵を大きくするためには、変化を遂げ、変身し、実験しなくてはならない。」とな。

    無形資産については、「本書では信仰や宗教の問題には踏み込まないが、信仰の篤い人にとっては、信仰こそ、明らかに最も重要な無形の資産だ。よい人生を生きるためには、この「資産」を支え、はぐくみ、それに投資する必要があるだろう」とも。

    将来について、なんとかなるだろうって、思っていたし、今でも少し思ってるが、
    気にせざるおえないお金の問題に対して、「仕事関係の知識と同じように、金融に関する知識も本腰を入れて学ぶべきだ」ということは、参考にしたい。

  • 同じことが何度も繰り返し論じられており冗長。
    本書の目的上仕方がないが、絵に描いた餅を延々見せられるのをいつ終わるかと我慢しながら読み進めて、後半の章で冒頭と大差ない話が繰り返され始めてがっかり。
    内容は知って損はないが10分要約で十分。

  • 行き当たりばったりな人生を送ってきた身としては「無理ー!」と叫びたい所でしたが・・・これから先、自分がどのような人生を送りたいのか、最後はどうありたいのか。予測不可能な未来に柔軟に対応出来るような力を養い、道筋を見つけていくことが、大事なんだなあと感じました。

  • 人生長いから諦めないよ

    生産性資産、活力資産、変身資産

    資産をまだまだ増やす。
    今の子どもたちはもっと長生きになるよ。親世代も諦めずにスキル・資産を磨こう。

  • 私達はいま途方も無い変化のただなかにいるが、それに対して準備できている人はほとんどいない。
    自分の人生を自分で決めることにはリスクがついてまわる。

    学び直しとスキルの再構築に投資する必要がある。

    1.生産性資産
      ・所得を増やすのに役立つ要素
      ・スキル
      ・知識

    2.活力資産
      ・健康
      ・友人関係
      ・パートナー家族

    3.変身資産
      ・自分について知っていること
      ・多様な人的ネットワーク
      ・新しい経験について開かれた姿勢

    前述したように、ものごとに習熟するうえでカギを握るのは、自己効力感(自分なら できる、という認識)と自己主体感(みずから取り組む、という認識)

  • 読み手の年齢によっても受け取り方は異なると思う。自分は30半ばなのだが、なんとなく今の定年よりも長く仕事はするだろうなぁ、という意識は元々あった。この本を読むことでよりそれが現実的であり、ではどう働くかというところがよりイメージしやすくなった。
    自分は年だからと自分の頭をアップデートすることを怠るのは危険であり、常に新しいものを意識的に取り入れていきたいと改めて感じた。
    本書で金融資産以外の無形資産の重要性がなんどかでてきた。活力資産、生産資産、変身資産と言う概念を導入し、これらをどうマネジメントするかという視点でマルチステージの人生を提唱しているのが面白かった。
    無形資産のマネジメントはこれから意識していきたい。
    マルチステージの人生が広がっていき、多世代での交流が活発になるのはとてもいい未来だし、そうなっていってほしい。

  • 読もうと思った理由
    生き方への指南が多数書かれていると思ったから

    気づき
    ・一斉行進が終わる。今日の社会はエイジとステージが
     一致することを暗黙の前提にしている部分が多い。企
     業の人事制度、マーケテイング、法律にもこの前提が
     しばしば根を張っている。そうした制度を変えなくて
     はならない
    ・選択肢をもっておくことの価値が増す。選択肢に投資
     し、選択肢を残すことは人生計画の欠かせない一部に
     なる
    ・夫婦2人ともマルチステージの人生を実践する場合は、
     いずれかが新しいステージに移行する際に互いの役割
     を調整し、人生のさまざまな時点でサポートし合うこ
     とが必要だ。家族のあり方は昔に比べて大幅に多様化
     する
    ・100年ライフに備えるためには、無形資産と有形資産
     (お金)とのバランスを取ることが欠かせない
    ・学び方も大きく変わる。とくに「経験学習」の比重が
     大きくなるだろう。雇用主も机上の知識だけではな
     く、実際の問題解決能力をもっている人物を欲しがる
     可能性が高い
    ・脳は鍛えられる
    ・過去100年間は商業化された娯楽の消費活動を中心と
     するレジャー産業が台頭したが、今後は個人レベルで
     の自己改善への投資活動に力を入れるレジャー産業が
     発展するかもしれない
    ・100年ライフでは人々に自己効力感と自己主体感をも
     たせ、計画と実験と習熟を後押しすることの重要性が
     高まる。教育機関と政府はそのために貢献することが
     できる

    今後の人生100年時代に対する生き方についてかなり考えさせられました。複数の選択肢をもっていたいと思いました。

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著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界経済フォーラムの「新しい教育と仕事のアジェンダに関する評議会」責任者。世界で最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50のトップ15にランクイン。「人生100年時代」の提唱者として2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。


「2022年 『まんがでわかる LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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