LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 途中までだった積読消化。
    人生100年時代の考え方のもとになった本。
    欧米的な雇用体系・社会福祉制度に基づいて3世代のライフプランの違いを説明しているため、日本式の人生100年時代にそのまま置き換えることはできないが、日本でも伝統的人事制度(終身雇用、年功序列、新卒一括採用、企業年金、健康保険)の崩壊と人材流動化が進む中で、将来的には同様のキャリア観念に収束していくのだろうと感じた。

  • 購入本。100年時代の人生戦略。2017年ビジネス書グランプリ。引退の常識が変わる。
    ・広く多様性に富んだ人的ネットワークに触れることが大切
     変身のきっかけになりうる。何を知っているかでは無く誰を知っているかが重要
    ・引退時には、有形資産の構築は無理だが、無形資産の構築に多くの投資が出来る。
    ・現役時代の50%の資金で生活費を抑える努力をしていく必要がある。(家持の場合。無ければ、70-80%の収入が必要)
    ・1人の生活になったときは、マンションを貸してその資金でを借りると余裕が出来る。
    ・50歳以降金融分析能力は、落ちて行く。早くポートフォリを確立する事。
    ・子供に早く資産を公開したり、渡してはならない。
     思いも寄らぬ悲劇が発生するかも。
    ・すべての結婚の半分は離婚で終わる。が、離婚のコストは大きい。
    ・年齢を基準に考えることを改めるマルチステージ時代
     性別、肌の色、年齢差別が禁じられてくる。

  • 我々は、3ステージ制の崩壊寸前の時代に生きている。人生100年時代においては、そもそも過去の産物である3ステージ制が役に立たなくなるからだ。マルチステージを生きることを前提とすると、職業選択、学習・教育の選択、パートナーの選択に大きな影響を及ぼす。企業や政府が大きく変わるのには、変化が求められるスピードに対して概して遅れるケースが多い。すなわち、「今、自分自身が主体的に行う選択」というものは、あとから見たら「先見の明がある選択」となってモデルケースになる可能性を秘めているということだ。
    ここから言えることは、決して伝統的職業体系が私たちのこれからの生き方に適合しているわけではないし、更にはそれが「正しい」生き方であるとは限らない、ということだ。むしろ、自己決定による選択権を自ら放棄している、試行錯誤していないという面で、特に将来の自分に対して罪深き行為なのかもしれない。世の中に使われる立場から、自らの足で考えられる、世の中を活用する立場に移行していく。そのためにはトライ&エラーのリスクを受け入れてでも様々な実験・検証にチャレンジしていくのがこれからの正しい姿なのかもしれない。

  • 以前参加した男性育休のイベントで
    大手総合商社の方が
    「この本を読んで育休取得を決意した」と言っていたので、
    自分も育休をどんな機会として捉え、どう過ごすか考える為に読んだ。
    想像以上に人生の多岐について考えるきっかけになった。
    自分はキャリアの意思決定が変わった。

    読む前は「ライフワークバランス!」的な本かと思っていたが
    無形資産(家族や友人、健康、知識など)
    を有形資産(お金・家)と同等に重要視する

    というのが主題。
    この二つが両輪なのでお金を稼ぐこともやはり重要。
    大事なのは多忙と余暇を選択できるようになること。

    また、好きな一文がこれ。
    『幸せを支えるのは
    ①愛 ②愛を蔑ろにせずにすむ生活 である』と。

    お金とかは②のためにとても重要だけど、
    それで愛を蔑ろにするなら本末転倒。逆もまた然り。

    自分の中の色んな優先順位が整理される一文。

  • 健康寿命100年にむけて、どういう観点でプランしていくかを考えさせられた。
    けど、ぶ厚い割に要点は少ない印象。

    ・金銭的要素-非金銭的要素、経済的要素-心理的要素、理性的要素-感情的要素のバランスをとって考える

    ・3つのステージ「教育、仕事、引退」
    ・無形の資産「生産性資産(生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素)」「活力資産(肉体的・精神的な健康と幸福)」「変身資産(自分についてよく知り、多様性に富んだ人的ネットワークを持つ、新しい経験に対して開かれた姿勢をもっている)」

  • 人脈を増やすこと。
    自己投資、できることの選択肢を増やしておくこと。
    お金の投資もしておくこと。

    あーあ、なんかしんどいよね。

  • 社会が変化しているのは実感するが、どのような方向に行くのか見通せない、自分はどう対処すべきなのかがわからない。
    そのような“焦り”を鎮める意味でも、ヒントになりそうな書籍を読むようにしています。
    この本も、日本語に翻訳されて話題となっていると知り、読んでみることにしました。

    冒頭でまず、「いま先進国で生まれている子供の半数以上は、105歳以上生きる」という驚きの統計的推計値が示されます。
    その上で、その「長い生涯」を生きていくには、これまでのロールモデルではない、新しい人生設計に見直す必要があると、説いています。

    そして、お金、働き方、人間関係といったさまざまな切り口で、年代別のモデルを示しながら、新しい時代に合った、人生設計を提示しています。

    寿命予測については複数の説があるようですが、今言われている平均寿命以上に長い生涯になるということ、そしてその前提で、人生設計を見直すべきだという著者の主張には、頷かざるを得ないなと感じました。

    教育を受ける期間、その能力を労働という形で発揮する期間、それを経ての引退期間。
    年齢によりくっきりと、人生を3つのステージに区切るということが、これからは出来なくなる。
    厳しいように感じますが、著者が書いているように、それをチャンスと捉え前向きに対応する、という道もあるのだと受け取りました。

    すぐに何かの行動に繋げられるかは自信がありませんが、「考えを改めなければ」と気づかせてもらえた一冊でした。
     .

  • 私たちの寿命についての認識が変わりつつあり、今後は100才まで生きることが当たり前になる時代が、もうすぐそこまできています。そこでは今ままでの、生まれてから働いて引退してといった人生設計が成り立たなくなります。もっと長い間生きないといけないということは、もっと長く働かないといけないということでもあり、引退後が長くなり、そのための貯蓄も多くしなければならなくなるということです。そのためにどうするか。本書ではその未来の人生(しかし私たちが直面するものです)を、どのように設計するのかについて書かれています。具体的に個人としてイメージしやすいように書かれていますので、そのリアルさが伝わってきます。長く働くために、引退後の認識を変えるためにどうするのか。様々な示唆に富んだ内容で、キャリアを設計するうえで必読だと思います。

  • 飛ばし読みしつつ読了。前著読んだときも思ったのですが、おおよそサマリを理解するくらいが個人的にはちょうどよいです。テーマや課題感を掴んだら、あとは自分の日々の行動で何を変えていくかが大事かと。

    100年生きるかもしれないし、明日死ぬかもしれない。100年生きることを想定しながら未来に向けて変化とリスクを恐れない行動をしつつ、今この瞬間にどれだけ集中できるか、楽しめるか、噛み締められるか、を大事に思いながら生きていきたいと思う。

  • 2050年までに、日本では100歳以上の人口が100万人を突破する。すると、これまでの教育→仕事→引退という3.0のステージの生き方が通用しなくなる。100歳を寿命とすると、現行の65歳引退では金銭的にやっていけない。
    そこで、教育→仕事→教育→仕事→引退、といったような例えば40歳を過ぎても新たな仕事の教育を受けるといったロールモデルが当たり前の時代となる。科学技術の進歩によって、人間の労働時間は年々減って来ており、その空いた時間は、レクレーションではなく、リ・クリエーション(再創造)に使う必要がある。
    生涯今の仕事をするという考えは捨てて、組織に頼らずとも自分の力で食べていけるように、リ・クリエーションの努力を、並行して積み重ねていかなくてはいけない。

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著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界経済フォーラムの「新しい教育と仕事のアジェンダに関する評議会」責任者。世界で最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50のトップ15にランクイン。「人生100年時代」の提唱者として2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。


「2022年 『まんがでわかる LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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