「言葉にできる」は武器になる。 (日本経済新聞出版) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    正直に生きることを今年のテーマにしたのですが、「でも正直な自分ってなんだ??」と思っていました。その状態でたまたま読んでいたこの本がぶっ刺さりました。この本は言語化するにはまず言語化したい概念を自分の中でしっかり育てる必要があると説きます。

    言葉にできないということは「言葉にできるほどには、考えられていない」ということと同じである。(本文より)

    上記のことは言われてみれば当たり前なのですが、自分はその当たり前ができていなかった。言語化する以前に、自分にちゃんと内なる言葉を使って向き合っていなかったことに気づきました。かなりこの気づきは自分の中では大きかったため、☆5をつけたいと思います。とりあえず自分とちゃんと向き合うため、毎週一時間は自分と向き合う時間を確保します。

    後半はコピーライターの筆者らしく、言語化に関わるテクニックが紹介されており、仕事でも役立つような知識が多くありました。

    【自分向けメモ】
    人は「内なる言葉」を用いて思考している。まずは自らの内なる言葉をきちんと認識すること。内なる言葉を正しく用いることで、自らの感情、思考の解像度を上げることができる。

    内なる言葉が頭の中に溢れすぎると、何らかの感情を確かに抱いているのに言葉にできない、という状態になる。この状態を解決するために① 思考を漠然としたものでなく、内なる言葉と捉える。 ② 内なる言葉を、俯瞰した目線で観察する。 ③ そして、考えを進めることに集中し、内なる言葉の解像度を上げる。というステップを踏むことが有効である。

    最も基本的であり重要なのは、1人の時間を確保し、自分自身の中から湧き出る「内なる言葉」と向き合うことである。

    多くの人に理解してもらいたいと思って言葉を発しても大概理解されない。ターゲット層に含まれる具体的な人物一人の顔を想像しながら言葉を発する。

    常套句(ごしどうごべんたつみたいなやつ)は便利だが、自分も頭からっぽで書くし、相手も読み飛ばすような空っぽの言葉である。常套句を減らすことが相手との間合いを詰めることにつながる。

  • 外言、内言
    自分(ひとり)会議

  • T字思考はめちゃくちゃ納得
    自身はコーチだがコーチングセッションでも通じるところがとてもあるなと感じた

  • 自分自身言語化に苦手意識があり、読んでみました。

    言葉にできない=言葉にできるまで考えきれていない、という文章にハッとしました。
    考えていると思っていた事は、頭の中で情報が整理されずに溢れている状態なだけでした。それらを紙に書き出して整理したり、思考法を使用して広く、深く、そして本質が正しいのか、を考える大切さを知ることができました。

    言語化する力を強化したいと思っている方にはオススメできる本だと感じました。

  • ☀️
    〜内なる言葉〜

    ママ専門コーチのゆうきです。

    ▷ママがワクワクする本紹介→ @bookmamaaaa
    ▷ラジオ版→ @kosodatenomikata

    いつもご覧いただきありがとうございます♪

    ーー内容ーー
    気持ちを言葉にしたい人のロングセラー書。『世界は誰かの仕事でできている』『バイトするなら、タウンワーク』など、誰もが知っている宣伝文句を生み出したコピーライターが、相手に響く「自分の言葉」を生み出す方法を書いた一冊。

    ーー感想ーー
    表紙の印象だと、ごりごりのビジネス書だと思っていたけど
    中身は、コーチング要素満載の本だった。

    簡単にまとめると、言葉には「内なる言葉」と「外に向かう言葉」があり、相手に響く言葉を生み出すには「内なる言葉」に幅や奥行きを持たせることであって、「外に向かう言葉」を磨くことではない、ということだ。

    全く同じことをコーチングでもやっている。

    コーチは、人の外側(肩書き、結果、方法など)よりもまず、内側に焦点をあて、そこにある思考、感情、想い、願いなどを、言葉や身体をつかって表に引き出していく。

    すると、「本当にやりたかったこと」や「気づかなかった本音」が出てきて、それを行動に移すことで人生がガラリと変わってくる。

    その意味で、本書に書かれたことを実行すると、「内なる言葉」の解像度が上がり、自分の本音に気づき、「自分の言葉」が磨かれる。それは、自分の行動も変えることにつながるのだと思う。

    ーー

    子育てママの文脈で言うと。

    よく以下のようなご相談を受ける。

    ・子どもにイライラが止まりません
    ・モヤモヤすることが多くて毎日堂々巡りな感じがします
    ・やるべきことに追われて、やりたいことが何かわかりません

    これらの根本的な原因の一つは、頭の中の葛藤だ。

    「内なる言葉」が頭の中でぐるぐる巡り、迷宮ラビリンスを作り出す。

    そこから抜け出すには、子供の叱り方や思考整理術の本を読む前に、自分の中にある「内なる言葉」の存在に気づくことが重要だ。

    「とにかく書き出す。頭が空になると考える余地が生まれる。」

    本書でも↑こうかかれている通り、「内なる言葉」を書き出したり、話したりしてアウトプットすることで、頭の中の葛藤を客観視できる。

    これが全てのスタート。

    これをせずに、解決策を探そうとするから苦しい。

    5年前の自分にぜひとも教えてあげたいエッセンスだ。

    ーー

    子育てママには圧倒的に自分の話をする時間が足りていない。

    私のクライアントさんは皆、コーチングがおわるとスッキリした表情をする。

    それもそのはず。

    毎日、家族のために奔走しているわけで、自分のための時間は後回しにしがちだから。

    でも。

    ママが心から楽しい!って思えるには、ママの内側には何があるのか。ここを言葉にして「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」を行動にすることが必要だ。

    そのために、今朝もせっせと「内なる言葉」を書き出したら「ステージに立ちたい」と言う言葉が・・・(笑

    あなたの「内なる言葉」は何と言っていますか?

    ▶︎気になった言葉
    ・人の心を動かすのは、本人の本気度や使命感であり、生きる上で感じてきた気持ちが総動員された、体温のある言葉なのだ
    ・「内なる言葉」で意見を育て「外に向かう言葉」に変換せよ
    ・感情や考えは「内なる言葉」によってもたらされる
    ・気持ちと言葉が一致していなければ、言葉と行動が一致するはずがない
    ・根底に流れる価値観や思考は、発するあらゆる言葉に影響を及ぼしている



    最後まで読んでいただきありがとうございます

  • 何か感動したことを伝えたくても語彙力がなくて「やば!」ばかり多用してしまう人にお勧め。人を動かす言葉について、思考サイクルや生み出し方を説明している。

  • 人を動かすために、どのようにして言葉を練り上げるかが書かれている。考えを伝えるための型や、自分の意見をあえて真逆に考えて深める方法など、文章を書いたり、プレゼンなどの言葉を使う仕事の時に参考にしたい。

  • 元電通コピーライターの言葉創造術。

    著者は世の中の風潮として、コミュニケーションツールとしての「外の言葉」の比重が高まりすぎていることに問題意識を抱いております。これに対して、発言や文章といった「外に向かう言葉」を磨くためには、自分の考えを広げたり奥行きを持たせるための「内なる言葉」の存在を意識することが絶対不可欠であると述べてます。

    そして、コミュニケーションの相手は様々であるので
    伝える精度を高められるのは自分しかいないと著者は主張しております。
    「伝わった」「伝わっていない」という伝わり方にはレベルがあります。意訳してまとめると下記の通りです。
    ①事実を共有し理解をする
    ②目的を共有し納得する
    ③想いを共有し共感する

    著書を拝読し気づかされたのは、今まで私が心の中でモヤモヤしては消えていった感覚が文章として具現化されていることです。
    これを機にただ漠然と物事を考えて終わらせるのを金輪際辞めます。
    頭に思い浮かぶ思考の断片に言葉を与え、組み立て、内なる言葉をより鮮明にします。

    内なる言葉を明瞭にするプロセスは文章を書く方はもちろんのこと、企画をする上でも大切なプロセスです。これらに関わっている皆様はぜひ本著を味わってみてください。

  • 想いが伝わらないことに悩む日々。これにストレートに答えてくれる本がようやく見つかった。言葉は思考の上澄みに過ぎない。という言葉は、自分の思考の浅さを痛切に思い知らされた。本当に伝えたいことはそんなに多くない。だから、本当に伝えたいことについては、もっと深く広く考えよう。

  • ブログを書いたりするとき、案内文を書いたりするとき、とても参考になる。

著者プロフィール

コピーライター。武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授。
1979年生まれ。大学院在学中にレコード会社を起業後、電通入社。マーケティングプランナーを経て、コピーライターに。2018 年にインクルージョン・ジャパン株式会社に参画し、ベンチャー支援に従事。2022 年4 月より現職。主な仕事に、ジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」、タウンワーク「バイトするなら、タウンワーク。」、Surface Laptop 4「すべての、あなたに、ちょうどいい。」のコピーライティングや、TBSテレビ「日曜劇場」のコミュニケーション統括など。経営層や製品開発者との対話をベースとした、コーポレート・メッセージ開発、プロダクト・メッセージ開発に定評がある。著書に『「言葉にできる」は武器になる。』(日本経済新聞出版)、『捨て猫に拾われた僕』(日経ビジネス人文庫)、『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(サンマーク出版)など。

「2022年 『きみの人生に作戦名を。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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