雨のなまえ (光文社文庫) [Kindle]

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  • 光文社
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感想・レビュー・書評

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  • 怖いもの見たさ、という言葉が似合う一冊。ほとんど誰も幸せにならず、それでも底抜けのリアルがあって恐ろしい。地を這うような日常と、出来事と、結局救いのない終わり。
    終わりというか、私たちに見せられる話はそこまでで、登場人物の地獄はこれからも続くだろうという予感。
    嫌な気持ちになるってわかっているのに、読み切ってしまう魅力があるのもわかるのだけど、多分もう読まない。

  • 窪美澄ってどうなんでしょうかと思って読んでみた。
    どの短編も男女それぞれの心理描写がグロいほどに緻密に表現されているなあという感想。
    物語として面白かったのは「雷放電」かな。それ以外は技巧を楽しむというよりはひたすら自分の身近に発生しているであろう心理描写を楽しむテイストのお話なかんじがします。そして大抵が鬱。
    あとほとんどの作品になぜか大地震の描写が出てくるのでそれらの話がどこかでクロスオーバーしたりしてたらアツかったのになあと個人的に思いました。

  • p.2023/1/8

  • 重めの女性達が出てくる短編集。
    1話目の「雨のなまえ」のみ妊娠間近の嫁と浮気相手の間で揺れる男の話。
    共感できる部分もあるけど、重くって読み終わるのに時間がかかった。

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著者プロフィール

1965年東京生まれ。2009年『ミクマリ』で、「女による女のためのR-18文学賞大賞」を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、「本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10」第1位、「本屋大賞」第2位に選ばれる。12年『晴天の迷いクジラ』で「山田風太郎賞」を受賞。19年『トリニティ』で「織田作之助賞」、22年『夜に星を放つ』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『私は女になりたい』『ははのれんあい』『朔が満ちる』等がある。

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