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- / ISBN・EAN: 4940261513634
感想・レビュー・書評
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『ダンガンロンパ』シリーズナンバリング3作目。
過去の『希望ヶ峰学園』を舞台としたシリーズ作品から世界設定や登場人物などを一新した内容。
前シリーズから引き続き購入したものの、やはり自分には合わず。
結末に関しても賛否有る模様…。 -
正直オチは賛否両論だと思う。
2に続き、5章が秀逸。 -
素晴らしい作品に夢中になった表現として、「我を忘れる」というのがある。
わざわざ文章に起こすまでもないことだが、あらゆるコンテンツは虚構であり、作品世界と鑑賞者である私との間は、小説なら文章で、映画なら映像と音楽でのみ繋がっている。
しかし、素晴らしいコンテンツは、この「鑑賞する私」を忘却のかなたに追いやる。ただ文章を目で追っているだけ、映画館の席に腰掛けて銀幕を見上げているだけなのに、あたかもその作品世界の中にいるよう錯覚させる力を持つ。
結局なぜ人は虚構を愛するのかと言えば、これを求めているからだろう。
どこか別の世界に没入したい、現実を忘れたい、いま・ここから離れたい。そうしてフィクションは成立してきた。
その上でメタフィクションについて考えたい。
メタ、つまり作品世界から形而上に言及することは、その性質からして否応なしに「鑑賞する私」が存在することを突きつける。折角「我を忘れて」コンテンツを楽しんでいたのに「あなたが見ているのは作られたコンテンツであって、現実ではありません」と宣言されるわけだ。
そして、「鑑賞する私」を作品世界の射程に加える都合上、この技法はよっぽど上手くやらない限り全てが相似形に収斂してしまう。
おい、「お前」。「お前」だよ。そこにいるんだろ。今もこうして見てるんだろ?
、と言われてびっくりできるのも最初の一回までであって、その初回を終えてしまうと、以降は初めて正論や原理に目覚めた学生を相手にしたような脱力感がつきまとう。
うん、確かにそうだ。でも、それはわざわざ君に言われなくても知っているし、この世界のだいたいの人は知っている。君みたいにわざわざ口にしないだけでね。残念だけど、その事実に気づいたのは君が初めてではないんだ。
、といった具合に。
そしてこの作品について私は「上手くできなかった」と考える。
だから感想としては、開発陣はよっぽど続編を作るのが嫌になったんだろうな、に留めておきたい。
追記
このゲームの開発陣が新たに立ち上げた会社では、登場人物が殺し合うデスゲームものを世に送り出している様子。
https://izanagigames.co.jp -
終わりよければすべてよしというが、裏を返せばどんな素晴らしい作品も終わりが悪ければ台無しになる。
「賛否両論は結果的になるもので、最初から目指すものではない」というレビュアーの言葉がすごく腑に落ちた。
よしんばゲームの内容が賛否両論分かれると見越していても、その事を製作陣が「俺たちすごいことやってるだろ」とプレイヤーに演出で押し付けてくるのは興ざめ。
最終章は昨今流行りのデスゲーム否定論みたいなのが展開されるが、極端な話じゃあ現実で人が殺されるのとどちらがいいの?となる。
フィクションで推しが惨たらしく死ぬ事でカタルシスを得る風潮には思う所あるが、それを提供する製作陣も共犯なのだから、最後の最後で突然梯子を外し、「お前らゲスだな」と唾吐くのは卑怯。
元からそんな作風って意見もあるが、ダンガンロンパがメタや風刺を重んじる作風を前提に立っても、自分たちへの批判精神への欠落はどうするの?プレイヤーを一方的に批判するが、そんな作品を言われるがまま量産し続けた自己批判の精神が抜けているのはアンフェア。結局売れるものに媚びただけじゃないか。
仮定の話、最終章のシューティングで製作陣の声を入れればいい。
「このゲームマンネリだな」「作るの飽きた……」などのノイズが混ざれば炎上は不可避だが、視聴者だけ晒し場に引きずり出し、自分達は画面の向こうの安全圏でニヤニヤ眺めてるだけ、というのは違うのでは。
とことんやるなら製作陣の功罪もメタな風刺に落とし込んでほしい。
続編は絶対出さないでほしい。
他メディアでの展開はどうでもいいが、この終わり方を選択した以上、続編を出すのはさすがに見苦しい。
「並行世界の話」で仕切り直すのかもしれないし、それでも購入するユーザーはいるのだろうが、どんな形であれ共犯者を切り、終わらせたことに責任を持ってほしい。 -
ラストで賛否両論が分かれると話題になっていた作品。
確かに1~5章までの盛り上がりを全部ぶん投げたような6章だった。それまでが良かっただけに、終わりに納得がいかない。
終わりよりももっと納得がいかないのが「首謀者」
どうしてゲームや漫画を作る人は、こういうノリが絶望的に受けないっていうのを知らないのか。あのコメントが流れる感じが凄く寒い。
唯一の救いは、今回のテーマが「嘘」という所。これがあるだけで、首謀者の話も嘘なのかもしれないと考えることができる。
キャラクター、裁判システムはとても良かった。
是非4が欲しいところだが、無いんだろうなあ・・・。
裁判や交流を楽しみたいという人にはとてもオススメ。 -
1章がピーク
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やる前からかなりの賛否両論があることはちらほら聞こえてはいまして。最終章突入してもなかなかその片鱗が見られないので「いつその怪作らしさがでてきちゃうんだろう・・」と逆に不安になりながらやってました。
で・・・なるほど。そういう。。。たしかにこれはちょっときついかもなあ。ゲームに関してはかなり「よかった探し」ができる自分ですがこれはなかなかに・・・変化球ですねえ。叩かれるよなあ、これは。。。
まあでもそこまではいつものダンガンロンパしてて楽しかったし、キャラもなかなかに魅力がありますし、おまけなんかも充実していたのでラストに目をつぶれば別段なんの問題もない。そういうことで。
いやでも考えてみたら今までのラストも正直あんまりインパクトの点ではそれほど印象に残ってないしなあ。そこまでの「今の世界観がちょっとずつ明らかになっていく」ところが一番面白かったので最後の「とにかく希望が勝つんだ!」みたいなふわっとしていつも終わっていたようなくらいの覚えしかない。だからこれはこれであるがままを受け入れよう。。。