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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (378ページ)
感想・レビュー・書評
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事件が起きてから解決までの3日間が怒涛のスピード感で描かれる。「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」のような劇的な大転換はなく、徐々に全貌が見えていくストレートな展開ながら、3日目の緊張感は半端なく、どういう結末を迎えるのか不安と期待で一気読み。■チームメンバの活躍がほとんどなかったのと(アルマンの死が一番ショックだった)、アフネルが(この事件の範囲内では)いい奴なのに死んでしまったことが残念。
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三部作完結編。前二作と比べるとプロット部分では劣るが、カミーユという一人の物語の決着としては見事な着地。傷だらけだけど死に体ではなく起き上がり続けるカミーユを突き動かすものは何か。「原罪」「贖罪」といったキリスト教的な言葉が頭に浮かび続けた。悲壮、哀愁に取り囲まれるカミーユの中にただ残り続ける亡き母親の愛情の渇望に胸がますます締めつけられる。母親の喫煙に起因する低身長というコンプレックスがアイデンティティ・行動原理になっていったことも、悲劇の原因だったのも読後の侘しさの理由なのかもしれない。
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終わってしまうのが残念なシリーズ。
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カミーユが切なくて痛々しい。