陰翳礼讃 [Kindle]

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著者 : 谷崎潤一郎
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (29ページ)

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陰翳礼讃の感想・レビュー・書評

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  • 光ではなく、光がつくりだす陰翳のうつくしさ、暗闇のなかで生まれるうつくしさを教えてくれる。静かな部屋で、蝋燭のあかりで読みたい名作。
    この作品のおかげで、日本家屋のしんとした素晴らしさを、金ぴかの蒔絵が暗闇を照らすにぶい輝きを、私はこれからの人生のなかで楽しむことができる。
    海外生活のなかで読了したことで、より強く印象に残った。

  • 寡聞な私は、と前置きはあるものの、「彼等(西洋人)に蔭を喜ぶ性癖があることを知らない」と書いた谷崎に、2017年3月19日付ジョー・プライス氏の「私の履歴書」に「陰翳礼讃」が引用されており、その引用をみて、全文読まなくてはと思った日本人のわたしがいることを伝えたい気分になりました。

  • 以前読んだアレックス・カーの「もうひとつの京都」に出てきた「陰翳礼讃」。谷崎の作品はいくつか読んでいたが、この随筆は読んだことがなかった。
    昭和8年に発表された作品だが、日本文化の根底には薄暗闇ということが重要であると述べている。この随筆が書かれた昭和初期でさえ、日本の闇は明るく電灯でともされ、部屋の隅の暗闇、夜の暗闇がなくなってしまったと嘆いている。谷崎が現在の日本にいたならば、いったいこの明るさをどのように感じただろうか。
    確かに日本の夜は暗かったはずだ。電灯がともる明治時代以前は蝋燭、行燈の明かりの下人々は夜を過ごしたのだ。どのような闇だったのだろう。また昼間でさえ、家の中は障子で閉ざされ外の明るさはそのまま部屋には入ってはこない。薄ぼんやりとした室内であるからこそ生まれた文化があったと述べている。確かにそうだと感じる。谷崎の注目点に驚かされる。
    今回、昭和初期の随筆を初めて読んだ。谷崎だからという事もあろうが、ことばの多彩さ美しさに感嘆した。そして100年も経たぬうちに死語となってしまったことばが多々あることに寂しさを感じた。

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