陰翳礼讃

著者 : 谷崎潤一郎

• TRkin

感想・レビュー・書評

[suwakotaroさんの感想 · 2020年8月8日]

エロティックな小説かと思っていたのですが、読んでみると軽妙なエッセイなんですね。軽妙なエッセイではあるんですが一文一文が文豪のそれで、表現の上手さに圧倒されます。文章の凄みから来る説得力みたいなものが確かにあって、読むとある種の中二病みたいな状態になってしまうので、家を建てる前などに読むのは危ないなと感じました。

著者プロフィール

1886年7月24日～1965年７月30日。日本の小説家。代表作に『細雪』『痴人の愛』『蓼食う虫』『春琴抄』など。

「2020年 『魔術師　 谷崎潤一郎妖美幻想傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」