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- / ISBN・EAN: 4910049011164
感想・レビュー・書評
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第 48 回新潮新人賞発表。
受賞作は 2 作品。どちらも高レベルだ。
鴻池留衣さんの「二人組み」。シンプルな構成で読み手をドンドン引っ張ってゆく筆力はすごい。
古川真人さんの「縫わんばならん」。個人的な好みは断然こちら。
川上未映子さんの選評で“退屈に思えたリフレイン”
中村文則さんの選評で“最初と次の章はとても退屈でしんどいものがあり”
と言及されているが、うーん、そうかなあ?ひきこまれたけどなあ。
とにかく将来性が恐ろしくある人だと思う。
滝口悠生さんの「茄子の輝き」。なんか既読感がと思ったら、
「新潮」2016 年 7 月号の「高田馬場の馬鹿」の変奏?連作?
そういえばさっきの「縫わんばならん」の第 3 章は滝口さんを連想した。
それなら「二人組み」は綿矢りささんを連想?どうでもいいけど。
第 24 回萩原朔太郎賞発表。受賞作は日和聡子さんの「砂文」。誌はわからない。
小野正嗣さんの「東京スカイツリーの麓で-あるコンゴ人難民の受難の物語」。
日本は難民認定が非常に困難な国だとなんとなく知っていたが、
具体例を語られると非常に胸が痛い。
佐々木敦さんの「見えないものと見えるもの-黒沢清『ダゲレオタイプのおんな』論」。
『文學界』2016 年 11 月号で黒沢清さんのインタビューを読んだばかりなので、
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芥川賞候補作、「縫わんばならん」読了。最初の章がこちらまで眠くなり、人間関係も不明で最後の章はよかったけど。