レキシントンの幽霊 (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • Audibleで。夜中にふと目覚めてしまったときに、レキシントンの幽霊を布団の中で聞くと臨場感がすごい。沈黙もとても良かった。氷男もいい。
    村上春樹の短編集で1番好きかも。次は活字で読みたい。

    2023.10

  •  短編いいと言いつづけて、これが今までで一番好き。

    ・レキシントンの幽霊
     ホラーにならない雰囲気を読ませる。家に記憶されている人々みたいな感じ。
    ・緑色の獣
     正義の御旗(理由)があれば残酷になれる自己を気が付かせてくれる作品。主人公の女性と一緒になって止まらなくなる自分を発見。
    ・沈黙
     これもよかった。対人関係でこころに苦しみがある人は、一度読むといいと思う。嫌な相手が気にならなくなるのは、自分を大事にすることだ。
    ・氷男
     ちょっとファンタジーが入っているけど、自分が生きやすいところに生きるということを考えさせられる。
    ・トニー滝谷
     なに不自由ない生活と洋服を買わずにおれない妻の死。父親の演奏がちょっと違って聞こえたのは自分が変わったからかな。
    ・七番目の男
     自分が原因かも知れない死と向き合うというのはなかなかない。自分の感情で見える物が変わってくる。
    ・めくらやなぎと、眠る女
     これはノルウェイの森に出てきたエピだな。

    それぞれの読後感があってよい!

  • 「レキシントンの幽霊」(村上春樹)[電子書籍版]を読んだ。久しぶりだけど、この短編集はかなり好き。どの作品も吸引力が強くて深く深く引き込まれてしまい、二度ほど電車を乗り越してしまいそうになった。たどり着く先は暗く澱んだ淵の底ではなく、あくまでも清冽なもので満たされているのである。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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