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感想・レビュー・書評
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アニメ第5シリーズを観ていて、読みたくなり巻数を飛ばして41-45巻を読むことにした。
慶舎を守ろうとした劉冬も羌瘣の敵ではなかった。羌瘣が劉冬から深手を負わされたのは、手当てをしてくれたお婆から「離眼の悲劇」を聞き、のちに桓騎将軍への怒りをたぎらせるきっかけになっていて、よく話が練られていると思う。
慶舎はあっさりと信にやられてしまった感じ。丘を降りてしまうし、最後は大した人物ではないという印象がとても大きい。慶舎が死んだことを伏せて戦おうとする副将紀彗だが、桓騎にも情報が伝わらなかったのは不思議。
一方、紀彗たち離眼の背景を聞き出して、新たな作戦を立てる桓騎はとても異質な存在だ。桓騎が幹部たちに、考え方が軍に染まっていないか?と指摘するのは面白い。しかし紀彗に突きつけた、黒羊の集落の民の惨殺結果のオブジェはほんとうに気持ちが悪い。この時代はこんなことが多く行われていたんだろうと思う。
桓騎の惨殺に対する信と羌瘣の怒り、兵以外への略奪・殺しをしない信の信条、信と尾平の思いの掃き出しが、この戦いの最大のハイライトだ。
【Amazon紹介文】
傷だらけの飛信隊、空前絶後の武功へ! 黒羊に干戈交える音が鳴り響く中、飛信隊が大武功へ挑む!! その一撃は届くか!? そして、趙軍の隠れた名将・紀彗の信念が戦を思わぬ方向へと導く!! 沈黙を破った桓騎の奇策が秦趙両軍に巨大な影を落とす…!? 黒羊戦は佳境へ!!
(2024.4.3)
※2024.3.18購入@amazon、kindle版
2024.3.19読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
尾平と信。
泣いた。
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【桓騎と信の対照的な部分と同じ部分が浮かびあがる】
勝つにはどう戦略を取るか。どういうプライドを持ってどういうスタイルで戦うのか。対照的な部分と同じ部分が浮かび上がってきた回だった。
漂の名が久々に登場。泣ける。