長閑の庭(4) (Kissコミックス) [Kindle]

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  • 榊教授の牽制もぬか釘状態でシュバルツさんは真面目にまっすぐに我が道を突き進む。きっともってそれが恋だから、いいんだよ。それで。樹里ちゃんも田中さんも、シュバルツさんも。青春ですね。個人的にどうしても胡散臭いものを感じずにいられなかった朝霧先生が、なんでそう思ったのかを垣間見た瞬間があって。榊教授との間にあるものは愛かもしれないし、情かもしれないけど、それはないわ。

  • 樹里ちゃんに背中を押される形で一歩踏み出した元子さん。しかし恋とは何なのか,触れあいは恋なのか悩む。「女の子っぽい」ことは自分らしくないと避けてきた彼女は,自分を肯定することを恐る恐る考え始める。「所帯じみていると幻滅しただろう」と言ってドヤ顔な教授が可愛かった。
    翠さん,元子を警戒&意識している感じで少し意地悪に見えた。ついつい元子が翠と自分を比べて惨めになるのはある程度仕方がないだろう。元子は自分を卑下しすぎだけど。
    無理している田中が苦しそうで読んでいて辛い。「教授と学生の色恋沙汰」がそれほどまでに問題になること自体よくわからない。不倫だったら問題だけど,そうでないなら,そして公私混同がないのであれば,大人の恋愛は自由では。樹里がいなかったら,田中と元子の関係も違ったのかも知れないが,人生も人間関係もそんなものだと思う。
    翠の言うように「"種の保存"を考えるだけの生物だったらどんなに楽だったか知れないわね」。
    将来の夢を郁夫に告げる翠。お互いに確かな「愛」はあるが,何となくずれて見えた。樹里と元子の糸も綺麗にほぐれてくれれば良いのだが…。
    大学生協の「ちょっとおやつコーナー」のおやつたちが「えー」って焦ってるの可愛かった。
    榊教授の背筋を伸ばしたような凜とした生き方はとても美しいと思う。それが生活の全てに表れている。見倣いたいものだ。
    榊教授の学生時代からの友人はみんな優秀。K大学フランス文学教授の川崎,同じくドイツ文学の渡邊,整形外科医師の山元。テニスサークルだったらしい。とうとう薔薇を育ててみることにしたらしい。

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