天冥の標Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと PART2 (ハヤカワ文庫JA) [Kindle]

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  • とある惑星が舞台であった第1部から、第2部は急に過去に遡ったり、舞台がゴロゴロ変わって、部毎に作品の様相がまったく変わる奇想天外なSFシリーズ。第10部で完結予定となっており、第9部はメインストーリーに戻ってきてからの話で、過去の伏線を回収しつつ物語全体の風呂敷が閉じ始めてきた。今までの伏線が綺麗にたたまれる展開は個人的に非常に楽しめた。ただ、物語の一番大きな流れである、とある2大勢力の闘いについては、第9部で目立った動きがあまり無かったので、第10部でも決着が付かないのでは無いのか、とそんな事も考えた。

著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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