グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命 (朝日新書) [Kindle]

  • 朝日新聞出版
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  • アメリカのイラク戦争から、現在のイスラム国の問題に、根底でつながっている流れについて、それぞれの時期にエマニュエル・トッド氏にインタビューされた記事を読むことで理解できるように組まれています。グローバリズムというものは何かを、表面的な良い響きではなく、本質について知ることができる貴重な内容ではないでしょうか。世界で起こっていることについては、単独の国の問題は原因ではなく、当たり前なのですが複合的に絡み合った原因があるということを、具体的な事例を読んでいくことで感じました。トッド氏の視点は、一歩引いてではなく、大きく離れて鳥瞰的を超えて引いて見るくらいでないと、今世界で起こっていることは理解できないことを教えてくださります。それぞれの国の文化の違い(ここでは家族制度の違い)が、これほどまでに影響を与えているということ、日本の家族制度が標準などとは決して思っていけないと考えさせられました。

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著者プロフィール

1951年フランス生まれ。歴史人口学者。パリ政治学院修了、ケンブリッジ大学歴史学博士。現在はフランス国立人口統計学研究所(INED)所属。家族制度や識字率、出生率などにもとづき、現代政治や国際社会を独自の視点から分析する。おもな著書に、『帝国以後』『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』などがある。

「2020年 『エマニュエル・トッドの思考地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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