Dr.キリコ～白い死神～　１ (ヤングチャンピオン・コミックス) [Kindle]

著者 : ｓａｎｏｒｉｎ 藤澤勇希 手塚治虫

• 秋田書店 (2016年10月20日発売)

感想・レビュー・書評

[夜型さんの感想 · 2020年4月30日]

間黒男の医学生時代を描いたヤングブラックジャックと同時期に連載されていたブラックジャックのスピンオフ作品。

人を生かす無免許医ブラックジャックとは対照的に、人を死なす医師（免許持ち！）キリコが主人公。

ヤングブラックジャック本編では軍医時代のキリコが描かれていましたが、本作はブラックジャック本編にちょっとだけ登場していたキリコの”死事”が描かれたストーリー。

キリコが死を下す条件は三つ。
回復の見込みがないこと。生きているのが苦痛であること。何より本人が死を望んでいること。
この三つに当てはまった患者は五百万円（保険不適用だろう）を支払うことで、死神から死を与えられる。

キリコは嬉々として人を死なす死神ではなく、せめて死に方を選ばせたいという願いを一貫しているのですが、ブラックジャックに引けを取らない薄気味悪いルックスから誤解されがち。

絵柄はYBJの大熊ゆうご先生に引けを取らない現代的なタッチですが、手塚治虫をオマージュして、コミカルな展開もあるし、痛快さもあるし、ブラックジャックが使った秘策も登場するので往年のファンも楽しめる。

キリコは死神なのか、それとも人に向き合おうとする医師なのか。死についてキリコ自身も悩んでいることだけれど、こういう時だから、僕も考えてみたいと思う。

＊ブラックジャックが死生観を扱った作品ゆえ、生命倫理の入門書にブラックジャック本編のキリコが登場する回が引用されています。確かにいい素材ですよね。
はじめて学ぶ生命倫理: 「いのち」は誰が決めるのか (ちくまプリマー新書)

[nejidonさん · 2020/10/25]

夜型さん、久々にこちらに書き込みますね。
本にまつわる本から10冊挙げてみます。

書物のある風景
読書の歴史
本の歴史
本を読む本
MAPS
おとぎ話の古書案内
世界の美しい本
図書館巡礼
ファンタジーの世界地図
世界物語大事典

版が大きなものばかりですね(*´▽｀*)
並んでいたら壮観だったことでしょう。

[夜型さん · 2020/11/13]

おはようございます。

「本棚の歴史」ヘンリー・ペトロスキー
本の歴史、読書の歴史に続く一冊でこちらはいかがでしょうか？

[nejidonさん · 2020/11/13]

夜型さん、書き込みに気が付くのが遅くなりました。
本棚の歴史というタイトルがなんとも不思議で心惹かれますね。
どんな歴史があるのでしょう？
読んでみたいです！ありがとうございます！

夜型さんがお元気そうでとても嬉しいです!(^^)!

[サトさんの感想 · 2016年12月9日]

Kindle無料お試し増量版にて。
お試し版なので短い。
まあ割とよいかな。
かといって本家ブラックジャックのキリコから飛び出してもいない。
もうちょっと長く読んだら印象も変わるかな。
まあ普通。
まあキリコ。
面白かったけどね。