鬼速PDCA [Kindle]

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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感想・レビュー・書評

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  • PDCAはこれまで企業が使うルーティンとされてきましたが、この本は完全に「個人で回すPDCA」として活用することが出来るようになっています。

    もちろん、従来のPDCA本でもじゅうぶん個人でも活用できるのですがいかんせん具体的に実生活に落とし込むのが難しく「わかったつもりPDCA」になるパターンが多かったりします。

    目標設定は正確なPDCAを回すことが重要で、そのやり方が詳細に書かれている本なので、今なにかにむかって頑張りたい!と思ってる方は、がむしゃらにやる前にこの本を読んで戦略的に歩を進めてみるのはいかがでしょうか?

  • 因数分解して考えよう。社内リソースの配分を最適化しよう。PDCA回そう。とか当たり前のことが載っているが、どれだけの人がそれらを実践に繋げているだろうか。
    そんな、基本中の基本を分かりやすく実践に沿って書かれている本がこちらの本。

    30人から100人への拡大フェーズでは如何に仕組み化し組織を動かせるか、その為の土台作りとして何度も読むことになりそうです。

  • 【要点】
     ・PDCAとは?
      生産性を向上させ、改善を繰り返す
      こと。
      P→D→C→A→P→ …(繰り返し)
      (参考)
       P → Plan:計画する
       D → Do:実行する
       C → Check:検証する
       A → Adjust:調整する
         (≒ Action:改善する)

     ・PDCAを『鬼速』で回す必要条件は?
      Plan Do:
       ①因数分解で制度の高い仮説を立てる
       ②仮説思考で動く
       ③インパクトの大きい課題から着手
       ④アイデアが湧いたらすぐタスク化
       ⑤行動目標も必ず数値化
       ⑥TODO進捗管理は毎日実施

      Check:
      ⑦こまめに検証を実施
      ⑧要因分析時は「思い込み」を外す

      Adjust:
      ⑨次のサイクルに迅速につなげる
      ⑩小さいPDCAを同時に多く回す

    【感想】
     本書を読み、『鬼速』で回すために
     特に実践したい方法は
     上記の②、⑨、⑩であると感じた。
     ②については、別回で『仮説思考』
     (内田和成氏の著書)を紹介したい
     と思う。
     ⑨、⑩については、PDCAを回し
     新たなPDCAを生み出し、
     大・中・小のPDCAをマルチタスク
     で回していくことが重要であると
     認識した。
     つまり、PDCAのフレームワークに
     当てはめていないタスクは実行不要
     であり、何の成果・成長に繋がらな
     いのである。
     (『鬼速』PDCAを回せば、何十倍
      の成長スピードを得られる)
     
     憧れの人・目標とする上司 etcに
     追いつき追い越したい新入社員又は
     若手社員に一読してほしい内容とな
     っている。

  • 読むたびに喚起させられるが、習慣に落とし込めていない。やってみたい部分ではあるので、少しでも取り込みたい。PDCAのハウトゥーとしては説得力がある本だと思う。

    ・前進するフレームワークとしてのPDCA
    ・計画初級編:ギャップから導き出される「計画」
    ・計画応用編:仮説の精度を上げる「因数分解」
    ・実行初級編:確実にやり遂げる「行動力」
    ・実行応用編:鬼速で動くための「タイムマネジメント」
    ・検証:正しい計画と実行の上に成り立つ「振り返り」
    ・調整:検証結果を踏まえた「改善」と「伸長」
    ・チームで実践する鬼速PDCA

    PDCAサイクルを階層で回す。PLANは上位のPDCAとのブリッジ、AはACTIONではなくAJUST、新規PDCAとブリッジ。

    定量化されたゴールを定める。理想は1~3か月後の期間を設定。課題の優先度付け。

    因数分解を行う。Why、MECE。切り方で迷ったら質と量で切る。

    解決案→DO→TODO。完結型のDOと継続型のDO。

    コンフォートゾーンの外のラーニングゾーン。その外のパニックゾーンまで行くと生産性が落ちる。タイムマネジメントが必要。捨てる、入れ替える、圧縮する。重要・緊急マトリクス。

    KGI(ゴールの達成率)、KPI(サブゴールの達成率)、KDI(行動計画の達成率)。未達成の場合の要因分析。

    ゴールレベルの調整、計画の大幅見直し、DOのレベルの調整、調整不要。調整の優先度付け。

    なるほどシート、ルーチンチェックシート、

  • PDCAを回せと会社の研修、上司にもよく言われるがイマイチ自身の中で実践方法が腹落ちしないため、本書を読んでみた。
    読みやすく、理解しやすい構成。手元にツールとして置いておくと便利かと思う。
    【メモ】
    第1章 フレームワークとしてのPDCA
    ・PDCAの勘違い
    P->D->C->Aの順が正ではない。Aの結果、何も調整しなくて良い場合、新たなPDCA項目の追加等々、進むにつれて発見するものもある
    PDCAにも大中小の大きさがある。
    ・計画は具体的に。(曖昧なままスタートすると迷子になりがち)
    ・悪かった点、良かった点、両方振り返る。
    ・コツコツ取り組む。(日常のライフサイクルへと織り込む)
    ->結果、自信につながる
    第2、3章 計画の作り方
    ・慎重さと大胆さのバランス
    ->慎重すぎても進まない、粗すぎてもPDCAの精度が落ちる(おそらくやりながらバランス感を身につけていく)
    ・定量化(KGI)と期日の設定
    ->1-3ヶ月の期間で定量化(数値化)したゴールを設定する。具体的にしないとPDCAの精度も下がる。
    ・「やること」「やらないこと」を区分けし、優先順位設定
    ->課題を深堀りするとやることはたくさん出る。インパクト、必要な時間、気軽さの3段階で優先順位を設定。一番インパクトのあるもの、気軽に着手できることは残す。(とっかかりにくいことばかり残すと人はデモチする)
    ・各課題のKPI設定
    ->ゴールの具体化と同様、サブゴールも具体化/定量化し、振り返れるようにする。また、KPIも一番重要なものは特に意識するように。
    ・長期目線を忘れない
    ->目先のことを頑張ることも大切だが、そもそも「なぜ、そのゴールを目指すのか」を忘れないようにする。ここが、全ての出発点となる。(筆者は上位PDCAと表記)
    ・思考のリミッターを時に外す
    ->これまでの経験に基づいて、人は勝手に限界を設定しがち。限界を設定せず、無理ではなく、できるようにするためには?という捉え方がブレークスルー、解決策のストレッチになる。
    ・ロジックツリーの実用上の注意点
    抽象度を上げてから因数分解する。数値化は後に付け加える。
    目安は5段目。そこからまた優先度合いをつける。
    1段目のみMECEを意識する。最初の段階で、あまりにも抜け漏れあると精度が大きく下がる。
    切り方に悩んだら、プロセスで切ってみる。更にその中で質・量できってみる。
    とにかくも文字化して洗い出す。この時点でのアイディアに対して否定的にならない。
    ->ツールの参考:XMind
    第4、5章 行動(DO)について
    ・解決案とDO、TO DOの違い
    解決案(課題解決の方向性)を実現するためのアクションがDO、DOをもう一段具体的なアクションに落とし込んだのがTO DO。イメージとしては、DOのままでは実際の行動に移しづらい状態で、TO DOとは一目見て、行動に移せる状態=手帳に書ける状態。
    計画段階で深く落としていれば、既にDO、TO DOになっているケースもある。
    DOのままでいると、仕事を抱えっぱなしでできていないという状態に陥りがち。
    ・実行できない一般的な要因
    (1)計画自体が失敗しているパータン
    計画がない=なんとかなるでしょ。思いつきで進んでいる。いわゆるノープラン
    計画が粗い=DOで止まっていて、具体的な行動にまで落とし込めていない(結局何していいかか分からない)。
    計画が無茶=どう考えても現実的でない計画となっている。
    (2)タスクレベルに落とし込めていないパターン
    計画ができていても、組織内の業務フローにて誰が何をやるのか具体的にスケジュールに落とし込めていない場合、やること(TO DO)が分からないので行動できない。
    イメージとしては、きちんと手帳に書けるレベルまで落とし込む
    (3)失敗を恐れるパターン
    情報が足りない。思考が整理できていない。リスクが分からない。と理由をつけ、ずっと石橋をたたき続けてしまい、行動することに気後れしてしまう。
    「悩やむなら行動を起こす」ことが大事。動いて見える課題もある。ある程度仮設建て、行動しながら仮設の精度をあげる。
    ・解決策をDOに落とし込む上での注意点
    □完結型と継続型のDOを区別して管理する。
    抽象的な解決策であれば、DOも増える⇒計画同様、インパクト・時間・気軽さで優先順位をつける。時間については、継続型の場合、気にしない。
    □DOを定量化する(KDIの設定)
    計画同様、実行できたかを確認できるよう定量化したKDIを設定する。
    ->自分が行動できているのかを逐一確認できる仕組みを作る(例.単語帳を一日5ページ暗記等)
    KDIをチェックする際に、特に継続型の場合、ルーチンチェックを行う(ラップタイム(逆算した定量値)を意識)
    ・DOからTO DOへの落とし込みの注意点
    6W3Hまで落とし込むとより精度が向上
    必ずTO DOの進捗を振返る習慣をつくる。(実行のサイクルに組み入れる)
    毎朝、TO DOが明確であり、遅れているものは帳尻を合わせられる状態までルーチン化する
    ->日々、プロジェクトに対して今日は何しようかという状態であれば、TO DOまで落ちていない証拠
    ・発生しうるリスクの想定
    TO DOを回す際に、考えうるリスクを事前想定している方がベター。その際、人は自分に直接的に起きうるリスクに意識が流れがちなので注意。
    ・セルフトークの重要性
    掲げている目標に対するKPI、KDIを意識づけること非常に重要。忙しいと、左記を見落としてしまいがち。
    ->目に見える、何か行動を起こして、KPI、KDIを毎日振り返る習慣をつける。携帯のリマインド、付箋での見える化等々
    ・割り切る意識
    TO DOがたくさん出た場合、全部行うのは難しい。優先順位の高いものから着手し、今すぐやらなくてよいもの(優先度合が低く着手できていないもの)をTO DOの管理方法としてアイスボックスに集約し、定期的にアイスボックスを振返り、取り組むタイミングをコントロールする。※放置しないように注意
    ・実行を快適にするためのタイムマネジメント
    【手順】
    (1)捨てる
    業務、プライベート、それぞれ1週間の既存のDOを洗い出し、DOを可視化し、捨てられるものを探す
    (2)入れ替え
    重要、緊急を軸に4象限での業務の区分けを行う。重要度:3段階(一番下位を非重要とする)、緊急:3か月未満は緊急、3か月以上は非緊急
    非重要、非緊急は真っ先に削る。
    非緊急、重要はできる限り削らず、仕組化し強制感なく(無理な負担なく)、日常のルーチンへと組み込むように意識する。
    (3)時間の圧縮
    (1)で洗い出したDOの中で合理化し、時間を捻出できるDOを探し、時間を獲得する。

    第6章 検証について
    ・何を検証するのか
    KGI、KPI、KDIを検証するが、特にKDIに着目する。(KDI→KPI→KGI)
    KGI、KPIは効果が出るのに時間を要することが多いため、1ヶ月に1度というように頻度は落としてもいいが、やりっぱなしにならないように注意。また、ゴール期間から割り算して求めた1日、1週間ごとの進捗(ラップタイム)を意識する。
    ・検証の失敗パターン
    ① やりっぱなし
    動いてばかりで終わってしまう。検証をまめにやることが大事。
    ② 形だけ
    形だけの検証になっている。結論がもう少し頑張ろうとか、やった取り組みを振り返るだけの検証になっており、具体的な検討案がなく(ばんやり頑張ろう)終わるパターン。
    ・検証での注意点
    ① KGI
    1ヶ月に1度が目安
    ② KPI
    検証の頻度に応じてKPIをあわせておく。
    1週間毎であれば、1週間ベースでKPIを測定できるようにしておく。
    ③ KDI
    To doの進捗は毎日行うようにする。
    結果(KPI)はコントロールできなくても行動(KDI)はコントロールできる。
    ④ できなかった要因を具体的に突き止める
    基本は「なぜ」を繰り返し、検証していく。「時間をかけたか?」という切り口で検証するのがおすすめ。
    ⑤ 未達になる4つのパターン
    A)行動が伴ってない(To do未実行)
    B)行動が不十分
    やったけど成果がでていない。To doを新規で追加してみる
    C)想定していない課題があった
    人も思い込みにより起きやすい。自分の前提を疑うことも必要。
    D)因果関係が間違っていた(KPIとKDIの連動性がとれていない)
    KPIからDOまでの過程で因果関係のズレがある。これは良くあるパターン。気づいたら修正の繰り返し。そのためにもスピードが重要。
    ・できたことを振り返る
    できた要因(自分の強み)も振り返る。そして、自分の強みをもっと活かすことができないかを検討する。(だめなところだけに目を向けない)
    ・気づきをメモし、管理する
    日々の気づきをメモする週間をつける。それらを具体的な実行に移すことで成果につながることも多々ある。そのためにto doアプリを使い、気づきを管理する。(気になる記事リスト等)これは日々の習慣

    第7章 調整(改善と進捗について)
    ・調整の4つのパターン
    ① ゴールレベルの調整
    ② 計画の見直し
    ③ 解決案、Do/To Doレベルの調整
    KDIの未達に対する改善策となり、計画自体の調整は不要。そのため、Doの変更、追加を行う場合、速攻で、To do、納期まで落とし込み、時間をかけずに一気に手帳に書けるレベルまで落とし込む
    ④ 調整必要なし
    ・調整案の絞り込み
    全ての調整案が実行できればいいが、無理な場合、インパクト、時間、気軽さメッシュで優先順位をつけ、取り組むものを決定する。
    第8章 実践のポイント
    ・10個の実践ポイント
    ① 因数分解がどれだけできるか
    ② 仮説思考と即実行(とりあえずやってみる)
    ③ インパクトの大きいものから取り組む
    ④ 行動のアイディアを思いついてらすTo do化(納期含め)
    ⑤ 行動目標を必ず数値化し、具体的に振り返ることができるようにする。
    ⑥ To doの進捗は毎日行う
    ⑦ 検証はこまめに
    ⑧ 要因分析時には思い込みを取り除く
    ⑨ 次のサイクルに迅速につなぐ。後回しにしない
    ⑩ 小さなPDCAは同時に多く回す
    ・可視化することの重要性
    進捗管理シート(To doの可視化)、なるほどシート(気づきの可視化)、ルーチンチェックシート(非緊急、重要でありながらついついサボりがちなことの可視化)を通じて、自身にやらなくてはという危機感を持たせる。結果的に、スピード向上につながる

  • とても具体的かつ、ジェネラルに広く応用して適用もできるよう書かれていて、とても良いPDCA本。

  • 思いっきり刺激を受けた。普段この手の本を読まないので比較対象はないけど、これからの人生に影響を与えてくる本になったと思う。
    ざっと一読しただけの状態なので、次は実践を交えながらもう一度精読してみようと思う。
    今年やりたいことの大目標の一つである「健康的ダイエット」でPDCAを回してみるか。

  • 読んだ後に、どうその内容を身につけるかまでしっかりフォローされている良本。
    得た知識を血肉とするまでの溝がない。

  • すぐにやれ、ちゃんとやれ。
    を論理的に記載した本。
    仕組みは素晴らしい。
    やり方も丁寧に書いてある。
    ただこの手のものは継続が難しい。
    周りとの温度差がなかなか埋まらない。

    PDCAでこれだけ書けるのはスゴイ。

  • PDCAの適切な回し方を教えてくれる書籍。実はこのカテゴリ、書籍が少なく、体系的なインプットをするものがないことに常々難儀していた。他人にPDCAの回し方を説明する際の参考書籍を紹介できなかったから。

    内容は至ってオーソドックス。これをチームでやり切ることが出来ると強い。納得感の醸成と時間の創出が鍵となる。

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著者プロフィール

株式会社ZUU代表取締役。神奈川県出身。一橋大学在学中にIT分野で起業。2006年大学卒業後、野村證券株式会社に入社。本社の富裕層向けプライベートバンキング業務、ASEAN地域の経営戦略担当等に従事。2013年3月に野村證券を退職。同年4月に株式会社ZUUを設立し代表取締役に就任。金融経済メディア「ZUU online」を含む資産運用の総合プラットフォーム運営、月間訪問者数は650万人を超える。金融機関や不動産業界のフィンテック化の推進支援や企業に対して鬼速PDCAシステムを導入する鬼速PDCAエンジニアリング事業を展開。2018年6月、設立約5年で東京証券取引所マザーズ市場に上場。著書に『大富豪が実践しているお金の哲学』『鬼速PDCA』『営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて』(クロスメディア・パブリッシング)、『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?』(ダイヤモンド社)、最新刊『稼ぐ人が実践しているお金のPDCA』(KADOKAWA)等。

「2019年 『資本主義ハック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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