有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が〝手遅れ〟になる前に (幻冬舎単行本) [Kindle]

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著者 : 冨山和彦
  • 幻冬舎 (2016年10月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (149ページ)

有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が〝手遅れ〟になる前に (幻冬舎単行本)の感想・レビュー・書評

  • 私も今の仕事を22歳から25年間やってきた。子供のときは、大工になりたいと思っていたっけ。じゃあ、大工に転向しよう、と思えるわけがない。年齢制限というものがある。家族を養う大人の選択ではない。
    あと3~5年は今の仕事でもとりあえず、続けられるかもしれない。しかし決断を先送りしても、10年はできない。

    先のない事業に、「すぐに復活する」としがみつく。

    みんな変わりたくないのです。 例えばテニスひとすじで生きてきたとする。20年もやって、世界ランキング100位にまでなれた。ところが、急にテニスが廃れるとわかった。このままでは食えない。そういえば、子供のときはサッカーだった。じゃあサッカーに転向しよう、と思うえるかどうか。

    「すぐにテニスは復活する」と思いたくなるものです。転向は大きなストレスだから。 しかも高年俸を捨ててまで。それを捨てて明日からサッカーの練習を始められるか。しかも扶養家族がぶら下がっている。 とりあえずテニスで引っ張ろうとするでしょう。 

    とりあえず続けるしかないな、となってしまう。このとりあえず、を10年、20年放置すると危ない。なぜなら世の中は変わっているから。 決断を先送りしたばかりにもっと大きな悲劇が起きかねない。

  • 大手企業のムラ社会にいると何がよくないのかが明確に記載されている。
    ムラでしか通用しない人材になる。果たしてそれがいいのか。気が付くと不正会計処理や不祥事に手を染めるのがムラ社会のクソサラリーマンである。薄々気付いていたが会社は社内の論理が優先されることは間違いない。対岸の火事ではないことを改めて認識できた。
    そうならないようにするために、主体的な幸せの尺度を定めるべきだとアドバイスをくれている。
    自分の幸せに向かって努力することが大事。会社に使われるのではなく使いつつ、市場価値を得られるように研鑽していきたい。

  • 刺激的なタイトルに惹きつけられて購入。表現は過激ながら、いずれも日本企業ならではのアルアルが満載、非常に共感することばかりでした。自分自身がムラ社会の虜にならぬよう、ゴッコの世界に浸からぬよう、自らを律していきたいと思います。今すぐ脱出しようと思い詰めている訳では無いが、もし仮に脱出することになったとしても、市場で通用するだけの自分磨きはしっかりとしておきたいな。

    以下、参考になった点。

    ・日本企業には、ムラ社会の同調空気というガン細胞が存在することを理解しておくこと。空気を読み過ぎ、目先の不を優先することで、大病に陥り、1億総玉砕に陥る。

    ・ムラ社会が蔓延る企業では、出世争いに勝ち抜くというバーチャルなゲームがリアルを凌駕する。リアルな世界の観点で冷静に考えれば、どう考えてもNGなことが、バーチャルな世界で「ゴッコ」していると気付かなくなる。

    ・同一細胞ばかりを集め、掛け合わせをし続けているから、遺伝子が鈍化するのは当たり前。だから変化対応が遅れる。異分子を進んで入れるべき。

    ・さよならOB。昔の感覚で、変化の激しい現代に口をはさむ。現代の経営者もOBの指名でポジションを築いてきた手前、OBのいう事に刃向うだけの胆力は無い。結果、OBの介入で企業そのものがOBになる。さよならOBをしない起業に、未来は無い。

    ・人間は見たい現実しか見ないものだと心得る。見たいものがいつまでも続くという幻想を頂く。しかし、幻想は幻想であり、変化するものは変化する。変化対応には痛みが伴うが変化しなければ、死を待つだけ。

    ・選択と集中。って、どっちも同じ意味を重ねた言葉。この言葉がはやり言葉になるところに、日本的な病巣の深さを感じざるを得ない。本来は、選択と捨象であるべき。選ぶものと、捨てるものを決めることが、決断。

    ・大企業の偉い方は頭のいい人ばかり。だからやらない為の言い訳をさせたら超一流。

    ・有事の際には、いい人では修羅場は戦えない。1人も戦死者を出さない戦などない。戦死者は最低限に抑えて戦に勝利し、大多数を救う、そのことをコミット出来る人でなければならない。もちろん、戦死者は少なからず出る、故にストレスは非常にかかる。が、そのストレスをも大義のだめに撥ね退けられる胆力があるトップが必要。

    ・交渉ごとはチキンレース。先におりた方が負け。

    ・みんなで決めると、高い確率で間違った方に進む。利益の出ない創業事業を継続し、日が浅いながらもドル箱だった事業を売却する。リアルの世界に生きている経営者であれば、絶対にやらない判断を、ムラシャカイで生き抜いてきた経営者は迷断してしまう。

    ・リーダーは人を動かせなければならない。人を動かすには、人に深い関心を持って観察しなければならない。観察をすれば、それぞれの興味関心がわかり、それぞれを動かすインセンティブが見えてくる。人を動かす腹黒さを持ち合わせなければならない。日本人が動く最大の動機付けは、恥ずかしさと同調圧力。

    ・醒めた目で物事を見直す訓練を。例えば忠臣蔵。どれだけ恥辱を受けても、国を取り潰させる刺殺事件を起こすのは、リーダーとして失格だし、赤穂浪士が反逆をする相手はキラコウノスケではなく、判決を下した国であるべき。根柢にある武士道の美しさを手放しで是とする風潮があるが、武士は全人口の10%に満たない。90%の大衆の思考はどうであったのかに目を向けてみる、などなど。

    ・野党と与党という考え方。野党は政権を運営する責任が無いので好き勝手言う。白か黒かを求める。しかし、世の中には白黒つかないグレーゾーンでことが進む。与党は、グレーゾーンの存在をよくよく理解し、利害関係者を調整しながら、自らが考える大義にもとづきベターな選択を繰り返す。ベター... 続きを読む

  • 2016年11月読了。
    強力なアジテーションというか劇薬というか。
    が、折に付け読んで自分を焚き付けたい。
    「人間は自分たちが思っているほど賢くはなく、歴史を振り返れば同じようなことを繰り返している」とは大学院時代の恩師が披瀝してくれた歴史観だが、本書での指摘(会社は江戸時代の「藩」にあたり、そこで働く人は「侍」にあたる)は、改めてそれを思い返された。藩が潰れるとはよもや思っていなかった侍にはならないよう、自分を戒めて次の行動を取りたい。

  • ○引用
    「長きにわたってうまくいく人は、自分を変えていく。ストレスに対する耐性が高いから。」

    「具体的にリーダーが物事を判断するのは、常に特定の状況です。そういう時に、強い思いを持てるかどうか。そのためには、普段から人より、ものを考えていることが必要になる。あるいは、人とは違う視点で、ものを考えるよう努力している。あるいは、最低限、一定レベルの勉強をしている。あるいは、人よりタフな経験をしている。そういう条件が必要になってきます。」

    「人間の善なる側面も、悪なる側面も、高貴なる側面も、邪悪なる側面も、すべてについて中立的に好奇心を持っていますか、ということです。その中立な好奇心がなければ、洞察力は生まれません。」

    「最終的にギリギリのところで妥協点を見出すのが、与党的なリアリズムです。」

    「これからビジネスパーソンはいかに生きていくべきか。その答えは、とてもシンプルだと思っています。自分の成功や幸福の尺度を自分の中に持っているかどうか、ということです。」

    「考えれば苦しくなる。まわりと衝突を生む可能性がある。ストレスも生まれる。考えることは、生き方を難しくするのです。でも、考えない人は、考えている人には絶対にかないません。」

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