未練を持ってなくなった人が集う世界ネザーワールドで死神を目指す物語です。共通から個別前半は明るい学園もので個別後半はシリアスで死神試験とともにキャラの事情に踏み込むカウンセリング系の話になってます。
主人公ココロは落ちこぼれの死神候補生。前世の記憶はありませんが、明るく元気で素直な性格で大好きな歌を歌い頑張る姿には応援したくなりますし、ココロの素直な言葉は胸に響きました。特にシュンルートで女性キャラに本音をぶつけるシーンが印象的です。歌を歌う子なので乙女ゲーと言えど主人公にもボイスがほしかったです。あとデフォ呼びがないのは残念でした。
カイリ→ヨル→シュン→アメ→ナミの順番で攻略しました。攻略キャラは特にヨルが好きなのですが、皆前世でココロと関わりがあったので皆ココロと幸せになってほしいです。ココロには分裂してほしくなります。ヨルに関してはカイリを攻略したあと見たアフターストーリーで次は絶対ヨルを幸せにしなきゃダメだって思うくらいでした。移植とはいえ、他のキャラのアフターでネタバレされるとは思いませんでしたが。カイリも共通ルートでココロには気づいていそうなので、他のキャラ攻略すると辛さがあります。
どのルートも恋愛過程は丁寧でした。ストーリーは親との確執があるカイリ、シュンがよかったです。未練として残っているのもわかりますし、親と分かり合えた時は素直によかったと思いました。ヨルはただただヨルとココロがお互いしか見えてなかった悲劇で辛かったです。アメは結構素直でストレートな物言いをするので仲良くしてる様子が微笑ましかったです。ナミ先生は愛が深いあまり酷いとこもあるのですが、ココロの健気さに応援したくなります。アフターもココロが男前でナミ先生を包み込む感じにときめきました。
エンディングは死神エンドと転生エンド、バッドエンドが各一つずつあり、個人的には死神エンドの方が好きです。私は生まれ変わりというのは前世とはまた別の人間なんだと思っているのと転生したあとのくっつくまでの過程が省かれてるのでついていけなかったんです。前世の悲恋が来世で成就したと思うとよかったなとも思うのですが。でも主人公のデフォ呼びがないゲームなので転生エンドで主人公の名前が一貫して「心」と呼ばれていたのはご褒美だと思いました(笑)
またご都合主義を感じるとこもありますが、真相で納得できました。正直共通の序盤はココロの空回りでゲームやるの辛かったのですが、最後までやってよかったです。拒絶されても諦めず頑張る女の子だから皆惹かれたのかなとも思いますが。
サブキャラのゼンが気になるので、アバソンもやってみたいと思います。