裸足の季節 [DVD]

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監督 : デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン 
出演 : ギュネシ・シェンソイ  ドア・ドゥウシル  トゥーバ・スングルオウル  エリット・イシジャン 
  • ポニーキャニオン (2016年12月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013163492

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裸足の季節 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 途中でオチがわかったものの、楽しめた。残暑によいかも

  • 『裸足の季節』(ギュネシ・シュンソイ)
    5人の娘は両親を喪い、トルコの小さな村で祖母と叔父の手で育てらていく。
    前半部分で映し出される、自由気ままに振る舞う5人の娘たちを見ていると、1980年代後半のアイドルグループ“おニャン子クラブ”に胸を弾ませていた感覚が蘇ってくる。
    それが、一転して、そんな彼女たちの振舞いが近所の女性の非難を生み。祖母、叔父の教育の仕方を猛省させることになっていく。

    家族というのは、親が培ってきた文化を子どもを育てていく過程で、自然と継承していく場であろう。時代の変化のスピードが著しく早くなった現代では、一世代であってもその始めと終わりでは全く違った価値観が社会を席巻しているので、私の若かった頃には親子の間でもジェネレーションギャップ強くを感じることが多くあったが、最近ではそれはもう口に出すことでもない当然の日々の現象の一つになっている。
    そんな、現代のトルコの小さな片田舎で、“両親”という一世代を通り越して、祖母と叔父が文化の襷渡しをすることが、この5人の娘に人生の試練を引き起こす。
    生きていくことに“何が正しい”なんていうこともないし、“何が幸せ”になるかは、歩んだ後にしか分からないから、このトルコの片田舎の文化も祖母、叔父の教育も否定はできない。
    ただ歩んであるときに「こう生きたい」という自由意志の欲求をぶつける対象が無かったことが、この映画を観ているときに息苦しさを感じた理由にあるなのかもしれない。
    一番下の末娘ラーレの視点で見つめた姉たちの姿でこの映画が描かれていることが、ラーレの気持ちも同様であったことをうかがわせる。

    最後にバスの窓から都会イスタンブールの景色を観たときにラーレと四女ヌルの胸中に訪れた感覚を想像するだけでも充分楽しめる。

    私が社会人になって、不仲だった両親から離れるために、家を出たとき引越しのトラックの助手席に乗せてもらった記憶が蘇るが、そんなチッポケな感覚じゃなくて、複雑で、道なき道を歩んでいる実感(大きな不安と小さく確実な期待)がまだteenagers の彼女たちの胸に広がっていたに違いない。

  • 強い意志を持つことでやっと美しく生き延びられるような窮屈な街。運転手のヤシンがくれる純粋な手助けがあたたかい。
    c.f.籠の中の乙女

  • MUSTANG
    2015年 フランス+トルコ+ドイツ 94分
    監督:デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン
    出演:ギュネシ・シェンソイ/ドア・ドゥウシル/エリット・イシジャン/トゥーバ・スングルオウル/イライダ・アクドアン
    http://www.bitters.co.jp/hadashi/

    端的に言うとトルコ版「ヴァージン・スーサイズ」。厳しい保護者により自宅に監禁された美しい5人姉妹の物語。「ヴァージン・スーサイズ」同様、5人姉妹はそれぞれに違う美しさがあり、姉妹でキャッキャとくっついて戯れてるさまはそれだけで目の保養。映像的にはソフィア・コッポラにも劣らないガーリーな色彩で、ベッドやシーツの色もピンクを多用してありとても可愛い。ハエ叩きですらピンクでお花型(これ欲しい)。

    とはいえ、彼女たちの辿る運命はキュートなガールズムービーのそれではない。トルコの片田舎、ムスリムの古い因習が残る中、5人姉妹は10年前に両親を亡くして祖母に育てられているけれど、横暴な叔父が彼女らに干渉してくる。無邪気な姉妹が男の子たちと海で騎馬戦をして遊んでいただけで、目撃した近所のおばさんは「男の首を股ではさんで快楽を得た」みたいな告げ口をする。おいおい、その発想のほうがよっぽどゲスだよ!とこちらは思うのだけど、トルコではそうではない。姉妹は早速病院へ連れていかれ、処女であるかどうか検査される。処女でなければキズモノとされ嫁に行けなくなるから。

    あげく横暴な叔父は家の窓に鉄格子をつけ、柵をはりめぐらし、姉妹を学校にも行かせず家の中に軟禁する。それでも脱走をかさね、姉妹揃ってサッカー観戦にでかけたり、5人揃っているうちは彼女たちはめげない。最初は厳格に見えた祖母も、横暴な叔父に比べたら少女たちに優しいし、近所のおばさんが、姉妹のサッカー観戦が叔父にバレないようにある行動をするところはとても微笑ましかった。しかし脱走がばれてどんどん監禁度合は厳しくなり、さらに姉妹は上から順番に結婚させられていく。

    恋愛結婚できた長女はまだ良かったけれど、次女以下、あちらの「お見合い結婚」のやり方にはビックリ。日本だと両家揃って顔合わせしてもその後は「若い二人で」となり、数回会ってから決めるなり断るなり判断する自由があるけれど、あちらでは顔合わせ、即その場で婚約。もちろん形式的なもので断る余地はない。さらに次女は「初夜」で血が出なかったため(なんとコトのあと夫の両親が夫婦の寝室に血痕を確認しにくるしきたり)処女性を疑われまたしても病院へ。この侮辱、屈辱。

    そして一番腹立たしかったのが、そうまでして処女性を重視し、結婚前に「ふしだら」なことをしないようにと姉妹を厳しく監視しているにも関わらず、当事者である叔父が、長女次女が嫁入りしたあと、三女におそらくは「性的虐待」を加えていたこと。このオッサンにはマジで殺意を覚えました(怒)長女と次女が同時に結婚式を挙げる前、恋愛結婚である長女が自分はまだ処女だと次女に打ち明けるくだりで、なぜかというと結婚前は「後ろの穴」を使っていたからだと言う、この一見姉妹の他愛ない秘密の会話が、実はつまり叔父の手口をほのめかしていたのかと思うとゾッとする。そしておそらくは叔父から受けたその行為で心を病んだ三女は自殺。

    四女にまで叔父の手がのび、気付いていても祖母は守ってくれず、四女の結婚話がもちあがるに及んで、ついに末っ娘ラーレ13歳は大掛かりな反逆を企てる。それにしても姉妹への監禁っぷりはもはや異常。彼らの基準では「しつけ」なのだろうけど、先進国の感覚では明らかにここまでやったら「虐待」。しかも叔父はロリコンのクズ野郎。強い意志をもって戦い、逃走のために車の運転も前もってマスターしておくラーレが逞しく頼もしい。彼女を助けるトラッ... 続きを読む

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