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- / ISBN・EAN: 4988013160897
感想・レビュー・書評
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実際にあった事件が元なのね〜
北海道に長年住んでいたのに知りもしなかった…
一番感じたのは、人間欲をかいちゃだめだよね〜ってのと覚醒剤ってやっぱり本人はもちろん、周りの人すら不幸にするって事
この映画の場合欲をかいたのは組織である警察もそうだし、出てくる人達も…
組織としては成果を挙げろ!もっとだ!で悪い事しちゃうならそれはもう本末転倒だし、個人としては そんな悪い事で得たお金でいい暮らししたり、挙句覚醒剤を手に入れちゃうなら それもまた本末転倒
人間の愚かさなのかな…
でもそんな人間の愚かさや、悪い部分を私はいつも覗いてみたくなる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
諸星要一(綾野剛)は、大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて北海道警の刑事となった。諸星は強い正義感を持ち合わせているが、なかなかうだつが上がらない。そんな中、先輩刑事の村井(ピエール瀧)から、「刑事は点数、点数稼ぐには裏社会に飛び込み『S』(スパイ)を作れ」と教えられ、暴力団と密接な関係を持ちながら、上司からの銃器摘発のノルマ達成のための難題を次々と解決していく。やがて、裏社会のスパイとともに自ら銃器を購入して摘発件数を水増ししたり違法捜査の資金調達のために覚醒剤密輸したりするなど悪事に手を染めていく。だが、大規模な泳がせ捜査に失敗したことから、諸星は破滅していく。
日本警察最大の不祥事とされる「稲葉事件」を元にしたクライムドラマ映画。警察官がヤクザに入り込み、情報源を掴み摘発するだけでなく、摘発件数のノルマ達成のための違法捜査の数々(ヤクザから拳銃を買い身代わりの犯人と共に摘発、覚醒剤密輸を見逃す代わりに銃器密輸を摘発、銃器摘発の資金調達のために覚醒剤密輸取り引きなど)のリアルな描写や主人公の破滅の凄まじさは「ポチの告白」の方が上だが、犯罪摘発のために手を汚して真っ直ぐ破滅していく諸星の爽やかさや諸星と情報源や協力者との成功を夢見た者同士の友情と裏切りが男臭くコミカルに描かれており、摘発件数のノルマ達成のために違法捜査を奨励しながら最終的に警察から切り捨てられる諸星の真っ直ぐな哀しさが際立っている。諸星の変化を心身共に演じ切った綾野剛の熱演が、見事。 -
稲葉事件を題材に作られた映画。
ホントに現職の警察官がやったことなのかと目を疑う内容です。実話と思わなければ、楽しい作品なのに。
それにしても綾野剛は出る作品によって全然違う顔を見せますね。まさにカメレオン俳優。
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実話らしい。
面白かったんだけど、途中で寝てた。
ん〜〜っ、世界が怖すぎて苦手。
綾野剛はチンピラみたいな役が上手い。
お巡りさんだけど。 -
大学時代の柔道の腕をかわれ北海道警の刑事となった諸星要一(綾野剛さん)は強い正義感から実直に任務をこなそうとしていたが新人という事もあり中々結果がでなかった。ある日、先輩刑事の村井(ピエール瀧)から飲みに誘われた諸星は、点数を稼ぐ為には暴力団にも顔を売ってS(スパイ)を作って情報を提供して貰えという、綺麗事抜きのアドバイスを受ける。その後、諸星は人が変わった様に成果を上げ、一方村井は児童買春の容疑で逮捕されてしまう。諸星は暴力団とズブズブの関係になり、北海道警も諸星の行為を黙認していく様に成るのだがそんな諸星を待ち受ける運命とは!?
実話を基にされた映画なのですが、キャラの立った俳優・女優さん達が多く出演されており、特にピエール瀧さんの悪徳刑事っぷりは群を抜いてますよ♪ -
警察が拳銃摘発の成績をあげるため、当たり前のようにロシアから拳銃を輸入したり、ヤクザに指示して拳銃を回してもらう。悪徳刑事ものだが、本人はあまり悪徳を意識していないところが面白い。真面目に成績優秀の警察官になろうとすると、ポイントをあげることしかなく、そのためには何をしてもいいという理屈だ。最後には税関などとグルになって覚せい剤を輸入、相手を信用させておいてその後拳銃200丁を輸入するという作戦に出る。輸入した覚せい剤はヤクザに回して売りさばく。大なり小なり警察はそういう悪と正義は表裏ということがあるのかもしれない。
綾野剛 のなりきり演技がスゴイ。共演の中村獅童もさることながら、手下になるYOUNG DAIS、植野行雄のコミカルな演技がまたいい。ハードな話だが、ペースとしてはコミカルな味付けという演出が素晴らしい。
北海道というと、ソ連に近く、拳銃密輸のお膝元ということもあるのかもれしない。 -
昔の警官は豪快だね…。
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警察組織の闇というか成果主義で違法捜査のまかりとおっている状況を少しコミカルに描いた映画。
体育会系というか、あまり知性のない感じのノリは私は苦手で共感しどころもなく最後まで観た。
しかし綾野剛はこういう小悪役が本当に似合うというかうまい。たいして考えないでこういう闇にごろんごろん落ちていってる感じがすごくよく出てた。後半の焦りやイライラ感が出てきてからの演技は見事。 -
赤信号 みんなで渡れば 恐くない
そんな二時間半です。
やっぱり、諸星はチンピラの器であった。
そして、チンピラは利用されるだけで終わってしまう。
そんな郷愁がダークに漂う映画です。
矢吹春菜が脱いでた。 -
原作は元刑事の犯した事件の手記の映画化。多少の脚色はあるにせよ実際にはこういった事ってあるんだろうなと思った。最近の耐震データー偽装の事件をみても、つくづくそう思う。バレないと思ってやり続けるのか、いつかはバレると思いながらもバレるまでやり続けようとしているのか。
バレた時の事の重大さを分かりながらも、バレた時に責任を考えよう的な今の風潮にコミットしているかも。
もしくは、ここまで来たら後には引けない。このまま突き進むしかない。進むも引くも破滅が待っている。
映画自体は面白く観られました。けっして、ドキュメント的なストーリーではなく、コミカルさも感じるし、ムフフなシーンもあって飽きさせない。
こんな事あるはずがないと思いながらも、もしかしたら、あるんじゃないかもと思わせる映画です。娯楽映画として十分楽しめると思います。 -
監督、脚本、原作、順に白石和彌 池上純哉 稲葉圭昭 2016年作。
綾野剛 YOUNG-DAIS 植野行雄 矢吹春奈 瀧内公美 田中隆三 みのすけ 青木崇高 ピエール瀧 中村獅童
<コメント>
•見た目がアクションコメディなので135分はやや長い。様々な事情はあるのだろうが、矢吹春奈や瀧内公美の濡れ場に必然性はないように思う。
・見た目とは裏腹に、メッセージは、警察機構の腐敗ぶりを描く社会派である。「日本で一番悪い奴ら」とは警察組織のことだろう。
•この映画に描かれた、形だけの「やってるフリ」はどこの警察にもあるように思う。北海道警が制作に圧力をかけなかったとすればそれは立派。安倍なら間違いなく弾圧を始める。
・「新宿スワン」「リップヴァンウィンクル」といい本作といい、綾野剛の子悪役はなんでこんなにハマるのか。
<あらすじ(ネタバレ)>
道警は柔道日本一のために諸星要一を採用するも、仕事ではうだつが上がらない。
そこで先輩刑事の村井(ピエール)は、諸星をススキノに連れ出し、裏社会にS(スパイ)を作ることを指南。真に受けた諸星は、ススキノで名刺を配りまくる。「営業」活動の成果で、タレコミ情報から麻薬と拳銃を所持する暴力団員を検挙。
暴力団幹部の黒岩(中村)、麻薬運び屋の太郎(YOUNG)、パキスタン人盗難車バイヤー(植野)をSにした諸星は「結果」を出し、銃器対策課に異動。警察庁長官の狙撃事件を背景に道警は銃検挙に躍起になるのに呼応した諸星は、上司の意向で内外から銃と「不法所持者」を手配する。しかし、ロシアとの取引は1丁のみ、国内ヤクザからの調達は宅配便を使ったため警視庁にバレ、手柄を横取りされるなどして失敗。銃調達の資金難に陥った諸星にSらは覚せい剤による資金調達を提案。
いったんは奏功するが、警視庁が仕組んだ囮捜査でまた失態。
そこに黒岩は、覚せい剤20キロに次いで拳銃200丁が香港から密輸される話を持ち込むと、諸星は
道警幹部と函館税関に、覚せい剤捜査を見逃し、拳銃を検挙するプランで押し切る。
覚せい剤密輸当夜、諸星はブツの輸送を黒岩に任せるも持ち逃げされ、諸星は受け取り予定のヤクザにボコられ、拳銃密輸も中止になる。
絶望した諸星は覚せい剤に手を染めだあげく夕張警察署に左遷。そこに銃器対策課の同僚、岸谷(みのすけ)が、太郎から見逃し捜査をバラすと脅迫されていると相談される。ススキノに出向いて太郎を説得するも、もはや親分でもないため説得不調。
太郎は妻に見切られ、娘にも会えないことをはかなみ、覚せい剤を持って自首し、諸星とのことも全て話し、拘置所で死亡。岸谷もトイレで自殺。
太郎の自白で諸星は逮捕されるが、接見に訪れた弁護士に、道警への忠誠と太郎の庇護を申し出る。
(以下テロップ)しかし、太郎らの死を知った諸星は、裁判で一転、道警の組織犯罪については判決文で触れられなかった。 -
綾野剛の、
お茶ぷるぷる演技で爆笑。
うまいなぁ。
チンピラも警察も女たちも、
どいつもこいつも軽薄で、
それなのにやけに強い仲間意識と、
張りぼての正義感とに、
それぞれが勝手な理屈をつけて、
居場所を作りたがっていた。
愚かなこの物語が事実を基に作られているのだから、
人間とは空恐ろしいものだ。
その愚かさと恐ろしさを、
映画にして物語るからこそ、
喜劇のように面白くなるのだろう。
それまでの白石監督作品は、
シビアで笑いの要素は少ない印象だったが、
これはひっくり返って喜劇だった。 -
北海道に出回る拳銃を回収することだけが警察組織のため、社会正義のためと思い込み、突き進む主人公、諸星警察官。拳銃回収のためなら、ヤクザやロシアマフィアとも仲良くなるし、覚醒剤だって売りさばく。ついでにセックスもするし、ヤクも打つ。誰がどう見ても、最後には破滅しかないのだが、本人だけが満足しているという喜劇。
そんな極端で社会性のない主人公を綾野剛が熱演。この話が事実なのか、フィクションなのか、もはやどうでもいい。主人公のぶっ飛びまくるハイテンションが全てだ。 -
ずっとハイペースでだれない、テンポのあるいい映画だった。綾野剛はどんどんいい俳優になってくな。TKOの木下だけ、映画とテンションがずれてて、ミスキャストだった。
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原作の「恥さらし」は随分前になるが読んでいたので、内容は観る前から想像はついた。個人的に綾野剛はあまり好きでないが、この熱演は認めざるをえないだろう。主人公の内面を映す演技は非常に良かった。北海道警の汚点を描くという点では、佐々木譲作品の方が優れているが、本作も観て損はない。
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主人公にとって正義イコール警察が掲げる数値目標になっている。初めて薬物を発見した際、傍にいる痣だらけの女性にを心配することなく、自身の手柄に大喜びする様子からもそれがくみ取れる。本来人助けするはずが、目標達成に勤しみ、公務員よりも企業人さながらである。
劇中のヤクザ描写や男女の営みは、迫力満点、非常に肉体的。そこは白石監督の得意とするところだろう。 -
綾野剛が好きです。初々しい警察官から汚いおじさんになっていく過程がすごい。コウノトリ先生も綾野剛・・いやー、役者さんてすごい。
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クローズ2で気になり始めた綾野君、役柄の幅が広いというかどんな役回りでもそつなくこなしていくマルチな才能がとてもいい。ただ、この子善人なのかなぁ~なんて本作の暴力シーンを観ていてそう思った。瑛太君なんかの蹴りに比べるとどこか喧嘩慣れしていないというか迫力が感じられないんですよね~ww
「日本で一番悪い奴ら」
https://www.youtube.com/watch?v=aa-mZMR74pY
道警を舞台にした悪徳警官の実話の物語。かなり深いところまで闇を追いかけている作品です。こんなの映画にしていいのか?と思えるような作品です。道警の威信などあったものじゃないでしょうと正直思ってしまう。
裏舞台が細かく描かれているのも本人が関わっているので当たり前。バスのシーンで綾野君の横に座っている乗客が本人なのですが、こうして普通に生活のできるのを見てると日本って平和なんだなぁ~と思いますね。作品的には好きですが、本人を出す必要があるのでしょうか?